手紙
どうも頭の中だけ設定が多すぎて付いてこれない
方が多いので補足を入れていきます。
目が覚めるとそこは知らない世界でした。
そんな現実逃避をしたくなる現実に私は直面していた。
兎も角全てが有り得ない
「お兄ちゃんが居ない!?」
フェントは別れの挨拶を交わしたらしい何で引き止めないの有り得ない
私は別れの挨拶を交わしてない有り得ない
手紙とお金が置いてある、手紙の内容はこうだ
学校に行け
有り得ない!
もうちょっとロマンティックに書けないものか、え?例えば?そうね・・・
拝啓
最近気付けばフィズばかりが目に入る
気が付けばフィズの話をしている俺がいる
俺は気付いたこれこそ愛だと
しかし俺の心は千々に乱れる
俺の道は茨の道フィズを巻き込む事は俺には出来ない
きっとフィズと話していると俺はお前を置いていけなくなる
だから俺は行くよ・・・帰ってきたら結婚しよう 敬具
こんな感じねふふふ・・・・ちょっと何寝てるの?繋がってるからすぐ分かるんですからね!
剣というより人ですねここまで来ると え? 褒めてません呆れてるんです。
で、追いかけるのか?
いいえ学校に行きますよ。今から転入届けを出しに行きます。
お兄ちゃんが本当に帰ってこないつもりなら私に一言あるはずですもの
私は私で磨きをかけておきます、私以外が目に入らないように―――
え?何で好きになったか?やだフェントったら果汁生搾り100%ストレートですね・・・え?お兄ちゃんに似てきた?嬉しい!
―――私がお兄ちゃんを好きになったのはね
学校の帰りに友達の女の子と帰ってたら男の人が来てお母さんが事故にあった。二人共来てくれって馬車に乗せられたの、着いた場所は狭い家、勿論お母さんはいなかった。
私は大声で泣いていた、自分がこれからどうなるのかが分からない 怖い 怖い
ポン
私の頭に手が乗せられる―――ただそれだけで私は泣くのを止めていた。
だってとても暖かくて安心できる優しい手だったから、その手の人がお兄ちゃん
その瞬間私は恋に落ちた。
何でお兄ちゃんがいたのかって?それは分からないし聞いてはいけない・・何故か?それはね・・
お兄ちゃんは凄かった、掛かっていた鍵を容易にこじ開け、私たちを連れて逃げ出した
攫った男に見つかったけど子供の私達より足が遅くてね、ああ助かったって思ったの・・でもね
相手は魔法使いだったの。
魔法を使われて驚いた私の友達が足が竦んで動けなくなったの。追いつかれてもう駄目だと思ったわ、でもね・・・お兄ちゃんは諦めない、逃げれないと分かったら棒を拾って倒そうとしたの・・・普通勝てるわけないよね?でもね時間が経てば経つほどお兄ちゃんの方が有利になってた。より鋭く洗練された動きは思わず見蕩れる程でした。苦し紛れに放った魔法をひらりと避けて魔法使いを滅多打ち!・・・でもね・・・その魔法は私の友だちに当たってたの・・・すごい光景だった・・助けたくてもね、全身火だるまの友達に近寄る事すら出来ない・・・あの子助けてって言いながらお兄ちゃんの方に歩いていってそのまま倒れて亡くなったわ・・・それからかな、お兄ちゃんが学校に行かなくなって家に篭もり始めたの、この街にその子の墓があるから一緒にお参りに行きましょう、毎年お参りはしてるんですが、最近の報告もしたいですしね。




