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調律師  作者: 小高まあな
第二章 一海家の一族
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2−2−9

 怯えていた。

 あの子はずっと。

 自分自身に。

 そんな状態で化け物なんて聞かされたら、自分だったら死にたくなる。

「どっちが、化け物よ」

 走りながら小声で吐き捨てる。

 自分の娘ではない、と言っていた。それなら結構だと思った。

 あんなやつには渡さない。頼まれたって渡さない。

「あの子は、私の、」

 ぐっと唇を噛むと、勢い良く地面を蹴った。

 子どもの足でそんなに遠くに行ける訳がない。時間にしたらほんの少しの出来事だったのだから。

 はやく見つけないと。はやく会って、そして……、

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