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数字の葬式

作者:たーさん
週に5人が入社し、同じ数だけ辞めていく――そんな異常な職場「ネオゲイア」で、私は数字至上主義の社長・氷室宗一の下、心と体をすり減らして働いていた。暴言、暴力、そして嘘にまみれた営業。やがて私は逃げるように会社を去り、介護の道へと転職する。

介護は決して楽ではない。だが、人を数字で測らず、感謝や笑顔がある職場は、あの地獄と比べれば天国に思えた――その日までは。

施設の新規入所者の記録に記された名前、「氷室宗一」。
ベッドに横たわるその顔は、かつて私の人生を踏みにじった男だった。
衰え、弱り、介護なしでは生きられない氷室を前に、私の中で長年封じてきた感情が動き出す。

食事、服薬、レクリエーション――介護の現場は、誰にも怪しまれずに人の健康と命を左右できる舞台だ。私は日々のケアに紛れて、少しずつ、彼を「数字のない世界」へと導いていく。
だが、施設に新たに入ってきたのは、かつての同僚。そして彼は、私と氷室の過去を知っていた――。

過去と現在が交差し、静かな復讐は思わぬ方向へと転がり始める。
最後に葬られるのは、氷室か、私か。
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