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『もう、帰れない』  作者: 赤虎鉄馬
1/3

1. 不在通知



午後8時過ぎ。

残業を終えた俺は、くたくたの身体を引きずって帰宅した。


マンションのポストに、不在票が入っていた。

──「17時12分頃、お届けに伺いました」──


差出人には、見慣れない名前が記されている。

《来訪者:ササキ ミチル》


(誰だ、それ……)


心当たりはなかった。通販も頼んでないし、知り合いにもいない名前だ。


裏面にはこう記されていた。


> 「再配達のご希望は、玄関を開けてください」




……ゾクリとした。


冗談か?

それとも、何かの間違いか?


ポストから不在票を取り出すと、その紙はじわりと湿っていた。

雨は降っていない。けれど、紙の端がどこか……濡れていた。





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