異変
初投稿なんで拙いとこがあっても大目に見てくダセェ…
2026年某日、東京の首相官邸で石田康則は仕事の合間にあくびをかまけていた。30代後半という若さで日本の総理に任命された彼は終わりが見えない仕事と会議の詰め合わせに参っていた。ここ最近は家族とも会えていないしまともに寝れてもいない。総理が大変だとは聞いていたがここまでとは思いもしなかった、などと考えながら執務室の窓をチラリと見た。東京の街並み…山梨から上がってきた時は圧倒された高層ビルの数々も最近は見慣れて特に何も感じなくなってきた。
「仕事に戻るか…」
そう気分をシャキリと直し彼は改めて机に向かおうとしたとき、
ピロリピロリン!
と自分のスマホから不協和音が大音量で流れてきた。この音は地震大国の日本の国民なら一度は聞いたことがあるであろう緊急地震速報を示す警告音だった。するとその警告音がなった2秒後くらいにぐらぐらと地面が身震いをしているかのような揺れが襲ってきた。
「震度4くらいか?」
彼は机の下に潜ると直ぐにニュースアプリの地震情報のタブを開き情報を確認しようとした。そして自分の目を疑った。
「全国で同規模の地震が発生してるだと…!?」
そう普通の地震なら特に驚くことも無かったのだが、地震の規模なケタ違いだった。
北は北海道、南は沖縄まで日本列島を覆うように震度4の地震が起こっていたのだ。
35年の月日を生きてきた彼でも感じたことがない、いやこの日本の歴史から見ても史上初の出来事ではないだろうか。
「新たな自然現象か?」
と何か薄気味悪いものを背筋で感じながら机の下から這い出て執務室を見渡す。
部屋の備品やらは特に散らかっておらず、一先ずほっとする。
あのニュースアプリが間違っていないのであればこの珍しい地震について多分直ぐに幕僚会議が開かれるだろう。
重い腰を上げ会議に備えることきでもしておこうか。
だがこの時彼を含めた全日本国民は日本を、そして世界の根幹を揺るがしてしまう出来事の前章だということにまだだれも気づけなかった。
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