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採取の合間に

 《お知らせします。詐欺師の森のエリアボス『アーミーウルフ』がタージュ・カル・たくろう・ライン・フーメンによって討伐されました》



「む?」

 鉱石採取の休憩中、聞こえてきたアナウンスに俺は天を仰いだ。

「詐欺師の森のエリアボスってまだ討伐されていなかったんだな」

「そうね。攻略を目的とするトップクランが闘技大会の後から新人育成を主にしていたから。それに、ダンジョンの発見だったり、幽霊騒動だったりで東側に人が流れてもいたし」

「その間に無名のプレイヤーがエリアボスを討伐したのか」

「一応完全に無名という訳ではないわ。貴方も名前は聞いた事があるし」

「む?」

 言われて記憶を振り返ってみるが、どんなに考えても思い出せない。

「ロータスだけじゃなく、みんな聞いた事があるはずよ」

「記憶にないねぇ」

「すみません、私も思い出せません」

「……わから……ない」

 と、マーネ以外が思い出せないと答える。

「まあ、直接の関わりがある訳でもないし、仕方ないわね。それより、新しく取得可能になったスキルは取ったの?」

「あー……」

 言われて思い出す。この前の幽霊騒動の時にいくつかスキルレベルが10に達して取得可能スキルが増えた事を。

「取った方がいいと思うか?」

「SPが余っているのなら取った方がいいんじゃないかしら」

「なら、そうするか」

 俺はメニューを開き、操作する。 




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 名前:ロータス

 職業:狂戦士Lv31

 STR:113

 VIT:62

 INT:36

 MID:43

 AGI:94

 DEX:62

 SP:40

 スキル:剣術Lv10 刀術Lv2 眼Lv10 心眼Lv1 歩法術Lv10 仙歩術Lv1 逆境Lv7 集中Lv10 心身一如Lv1 気配察知Lv7 カウンターLv9 嫌われ者Lv7 狂化Lv3 テイムLv4 無技の剣 魔法切断 水流の剣 退魔の光

 称号:【ジャイアントキリング】【希少種ハンター】 【街の支援者】【悪魔祓い】【冒険者】【探索者】【探求者】【生還者】



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 〈アーツ:瞬動を取得しました〉

 〈アーツ:見切りを取得しました〉

 〈アーツ:弱点看破を取得しました〉



「瞬動は仙歩術で取得できるアーツだったはずよ。効果は直線の高速移動」

「割りと使い勝手がよさそうだな」

「上手く扱えればね。移動可能な距離には限界があるし、事前に視線で移動場所を指定しなければならないの。しかも、移動先や直線上に何かあるとその場で硬直してしまうわ」

「それだと対人戦ではあまり使えないか」

 俺なら間違いなくカウンターを合わせていく。

「他のプレイヤーが貴方程完璧にカウンターを合わせられるとは思わないけれど、トッププレイヤー達なら合わせてくるでしょうね」

「やっぱりか」

 とはいえ、モンスター相手ならそれ程気にする事もないだろうし、当面はモンスター戦専用にしておくか。

「他二つのアーツは?」

「残念だけれど、聞いた事ないわね。まあ、名前からおおよその予想はつくけれど」

「まあ、そうだな」

「さて、それじゃあそろそろ休憩は終わりにしましょうか。ロータスは護衛のついでにアーツの検証をして」

「ああ、わかった」

「じゃあ、行きましょうか」

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