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007

そうしてだしてもらったマップを確認しつつじぐざぐに不規則的に木々の間を走り抜ける。

 まだ感覚超活性Sは天の目Sを切っていない。

 マップによるとここは中央の森林地帯北には砂漠の遺跡群、東は山脈、南は湖、西は市街地のようだ。

 俺が向かっているのは南の湖の方向。

 特に目的ななどではないが最短距離でスナイパーを引き離すためだ。

 そのために砂塵操作Sで砂で縄を作る。

 すると木々が少なくなって木漏れ日が強くなる。


 「そりゃよっと!」


 木々が開けた先は、崖だ。

 そんなことは百も承知、先ほど作った縄で輪を作り木々に引っ掛ける。

 そのまま勢いを殺して安全に崖下の川へ、飛び込んだ。

 空中で無防備になる俺に次に弾丸が俺の頬をかすめる。

 縄など使わずそのまま飛び込んでも良かったが。

 リスクは最低限だ。

 そして天の目Sと感覚超活性S切った。

 水の中はほのかに冷たい感覚があり息も地上のように出来た。


 ◇

 「よっとここはどこだピクティ」


 川からあがった俺は、ピクティに確認する。

 スナイパ^-の気配もない追っては来ていないだろう。

 

 「東エリア。山岳地帯の西の端です」


 「エリアの説明頼む」


 「中央に活火山、所々に洞窟が点在し内部は広大な空間が広がっており多数の参加者が中で侵入者を待ち受けているようです」


 「そうか、その情報は俺に教えてよかったのか?」


 「これはAランク以上の能力の参加者限定に提示を許された情報です」


 「それならいいけど。さてどうしたものか」


 能力は感覚超活性Sが残り2分ほど天の目S3分ほどだ。

 能力フル回復まで18分か。


 「いかがいたしましょう? 参加者が罠を張っているのは確実です」


 「いや行く、どうせ外にいる奴らが洞窟に追い込んで狩り倒してんだろ。その程度の奴らに負けるようなら、復讐なんてできやしないさ! うっし! いくか!」


 運人形の頬をバッチンと叩き。

 気合をいれる。

 そして10秒だけ天の目Sを発動して敵の位置を確認。


 「ほほう、13人か中々多いじゃないか」


 さきほど見た映像では全員強そうな武器を持っていた。

 多分高ランク能力の連中が洞窟に追い込みそれより下の連中が、集団で狩るといったところか。

 それを小人数で交代でやって外の奴らのレベルを落とさず狩るみたいなかんじか。


 「これは俺に対する試練だ」


 「試練ですか」


 ピクティが不思議そうに言葉を返した。

 戦地に赴く男の気持ちは向かう男たちにしか分からない。

 俺の戦う理由はアイツらへの復讐。

 ならばその立ちはだかる障害をどうにかできない人間ができるわけもない。


 「まぁ気にしないでくれ俺が勝手にやっているだけだ」


 「では私は全力でサポートします。それは泉さんの担当精霊としてではなく私個人として、情報を私権限で一部解禁します。この山岳地帯の洞窟の奥には、泉さんの復讐相手陸道健一氏がいます」


 「健一が本当か?」


 「間違いありません。能力ランクはSSとAランク能力の2つを持っています」


 「十分だありがとう。ピクティ」


 さっきのおっさんの時は聞かなかったが。

 聞けば有益な情報を教えてくれるようだな。


 「私個人としても泉さんの生末が気になってきました。そのためのサービスです」


 「じゃあ期待を裏切いようにするさ! まずはそこの崖の上で見張っている奴だな!」

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