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018

「おっとここで! 閃光弾を使った捨て身の一撃炸裂! ついに勝者は決したか!」


 「くっ目が見えねえ……とどめをささないと……」


 豊はでたらめにハンドガンを発砲。

 一方の俺はまだ意識が朦朧していた。

 今思えばよくこれで――ものだ。

 次に俺は我に返る何発撃ってからかはわからない。。

 どうやら感覚超活性Sは感覚のダメージを回復する力も高めるらしい。

 目はまだ見えないが天の目Sで状況は理解した。


 「泉さん! 早く治療を!」


 「今やってる」


 砂塵操作Sで砕け変形した箇所を穴埋めして、無理やり繋げたために動作に不具合の出た部分を砂塵に削り無理やり運人形を修復。

 体内で拡散するダムダム弾そのせいで大きな深手。

 動けるまであと十秒は必要だ。


 「泉ぃいいいいいいいいいいい! イズみぃいいいいいいいいいいいいいいい! どこだ!」


 修復まであと7秒。


 「沙羅と――健一の敵ぃいいいいいいいいいいいいいいいい!」


 あと5秒。

 ギリギリの勝負。

 俺が動けるまで体を修復するのが先か豊の目が回復するのが先か。


 「俺は――俺たちは――お前を倒して――初めて幸せにぃいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」


 後3秒。


 「見つけたこれで終わりだぁあああああああああああああ!!!!」


 豊は俺の頭にハンドガンを発砲した。

 なんてこった軌道がよく見える首を動かしても頭に確実に直撃する。

 この弾丸のスピード威力重視か。

 これで頭は確実に吹き飛ぶ。

 感覚超活性S効果持続時間残り1分あったことが恨めしい

 ここまでか――。


 「泉さん諦めないで勝利を」


 「俺の力じゃもう無理だ。今までありがとうピクティ」


 もう弾丸は目の前に迫ってくる。


 「これが私の最終手段です。私は全てを泉さんに捧げます」


 「まってくれピクティ」

 

 「待てません! 私の願いは泉さんが幸せになる事ですから!」


 俺の視界は黄金の光に包まれた。


 「ピクティ一体何を……」


 俺の体は白い宝石のように輝き宙に浮いた。

 体の欠損が急激な勢いで修復されていく。


 「私の存在と引き換えに泉さんの能力を全てランクアップしました。でも後悔はしていません。短い間でしたが楽しかったです……」


 「ピクティどうしてそこまで……俺はどうしたらいいんだ?」


 「簡単です勝ってください。幸せになってください。それだけです。さようなら泉さん。私も不思議なんですが泉さんを好きになっちゃいました――」


 「ピクティ!!!!!!!!!」


 俺の何から何かが消えたこれはきっと……


 「ピクティ君のおかげで願いが全て決まった。豊これが正真正銘最後の戦いだ!」


 「おっと再起不能と思われましたが、担当精霊の力でパワーアップ! まさかここまで担当精霊に好かれるとは彼は人間は問題ないようです!」


 「だとよ! お前もやりやがれ! 何いやだ! 消えたくないダ!? 役立たずめ!」


 「力があふれてくる感覚だけじゃない体の強化されているのか」


 砂塵操作SいやSSを使って刀を作った刀から大きな力を感じる。

 おそらく強度も、砂塵操作スピードも段違いだ。

 天の目SSを発動――上空から砂粒一つさえ見て取れる。

 しかもそれを同時に広範囲に何粒も。

 そしてこの体にあふれる圧倒的パワー。

 身心全活性SSと名付けよう。

 負ける気がしない。

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