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013

「ピクティ残りの人数は?」


 「どうやらもう少しで規定である50人に達しそうです」


 「まじか、まだこの大会が開始して一時間たってないはずだが……」


 「現在大会開始時より51分23秒です。丁度いいので第二回戦の説明をいたします」


 「頼むピクティ」


 「戦う舞台はこのフィールドの10分の1ほど広さのコロシアムでのサドンデス形式、ルールに変更はありません。泉さんの答えは分かりきってはいますが、あえて聞きます。青井泉さん第二回戦参加しますか?」


 「当然だ俺は2人に復讐する目的があるしな、確かに今やめれば169人分の金運が手に入る。それがあれば生きるのに苦労はしそうにないが、この胸の怒りの炎はこのままじゃ一生消えない。残しておけばきっと誰を大切な人を傷つけてしまう気がする。だから当然俺は二回戦に出場する。例え負けても派手に負けてピクティの記憶に残るようにするさ」


 「泉さんを想えばここで辞退を進める事が正解なのかもしれませんが、私は泉さんの選択を賞賛します。安泰な人生より傷ついてでも目的を達成する事選ぶのはとても難しい事ですから」


 「そうか? ただの意地なんだが」


 「それでも傷つくのを恐れ安泰を選ぶのが人の常です。これだけの短時間で第二回戦に入るのは異例です。それだけの猛者がいるというのに、二回戦へ参加することは冷静に考えればとても勇気のいる事です」


 「やっぱり猛者ってのは……」


 「肯定します。泉さんの想像通りです」


 やっぱりかどんだけ凄い能力なんだ。

 それが分かれば助かるのだが。


 「泉さん私達担当精霊は直接手助けは出来ません。もししてしまえば私たちの存在は消去されます」


 「じゃあ余計聞けないな。後何人脱落で二回戦は開始するんだ?」


 「後3……たった今規定人数に達しました。大会二回戦開幕です。そのまえにラックからの開会宣言です」


 すると目の前に壇上に立つラックの姿が見えた。

 下横斜め格ゲーのコマンドのように視線を移動させるが、目に移る光景は壇上のラックの正面だけだ。

 どうやら視覚をジャックされているらしい。


 「さて皆さまこれが最終決戦、たった一人残った者だけが願いをかなえる事が出来るのです!」


 ラックは高揚をつけて。


 「最終戦を盛り上げるために、3つ趣向を用意いたしました!」


 ラックの言葉に耳を傾ける内容次第では、戦いに大きく影響を与える情報だ。


 「まず1つそれは貴方様方の知人友人恋人が、誰に倒されたか表示させる機能を皆様全員の運人形に追加いたします!」


 それは好都合だ。

 最悪動かずとも2人は向うから来てくれる。


 「そして2つ目月並みではありますが、皆様の運人形を万全の状態で戦えるように取り計らいます!」


 なるほど確かに月並みだ。


 「そして3つ第二回戦において能力の持続時間は2倍となります!」


 おっそりゃ朗報だ。


 「ルールに変更はありません。いかなる行為も裏切りも奇襲も全て許容されます!


 この戦いは要点はシンプル何をしても生き残り勝てばいいのです!


 勝たば奪い! 


 負ければ全てを失う! 


 この場にいる人間なら誰しも身に染みているはず!


 そのようなことは場の誰しもが承知の上!


 すでに多くの方々が、通常では決してあり得ない幸運をお持ちのはず!

 

 しかしまだ皆様の欲は満たされていない!


 ならば戦え!


 倒せ!


 奪え!


 全てを打倒し食らい尽したさき!


 神々の恩寵が待っているのです!


 願いをかなえるのはこの中のたった一人の貴方なのです!


 では、第二回戦開幕です!


 素晴らしい戦いを期待いたします!」


 


 

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