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009

「そうかじゃあ行かないとな」


 「トラップが多数仕掛けられている事が予想されますが、大丈夫なのでしょうか?」


 「そんもんは無視だよ。中に入れれば同じだしな」


 ◇

 「見たかさっきの奴ら! 俺たちが大金巻きあげたやつだぜ!」


 「中々いい能力を持っているみたいだったな。俺たちに勝てる分けねーのによ!」


 「お前好きだな。これで何回目だ」


 「だって二度も俺たちにやられに来てんだぜ? うけるじゃん!」


 「まぁ確かに身の程ってもんわかってなかったよな!」


 「そうそう敗者は俺たちの靴の裏を舐める運命なんだよ!」


 「そうだな、お前らも俺の靴の裏を舐めるわけだ!」


 そのまま砂塵操作Sを使い一気に洞窟の天井を掘り抜けるそう言い放つ。

 俺は先ほど半身を洞窟にいれ天の目Sで洞窟内の構造を把握。

 山を砂塵操作Sで掘り進んだのだ。


 「侵入者か――」


 「一体どうやって――」


 「警告を鳴らさな――」


 「てりゃ!」


 一気に3人に肉薄し刀で一閃で首を切り飛ばす。

 そのまま駆け足で隣の空間へ。

 天の目Sを一瞬だけ発動し、敵の位置を確認沈み。

 入口に1人中央に2人。

 スピードを落とさず部屋に侵入勢いのまま中央の2人を切り捨て壁に足をかけ急ブレーキをかける。

 呆気にとられる残りの1人にナイフを投擲。

 核に命中し光に包まれ始めたことを確認しそれを回収する。

 言葉を発する事すらなかったな。

 この程度ならもっと無理をして良さそうだ。


 「次いくか!」


 「そうですね! ここまで圧倒的だとみていて退屈しません! 不謹慎なのは重々承知ですが」


 「ピクティが楽しんでくれれば、俺が負けてこの大会に参加してたことを忘れても、ピクティが覚えてくれてれば無駄じゃないしな!」


 「さながら私は記録係ですね。分かりました。この戦いの映像は私個人の領域に保存しときます」 


 「じゃあせいぜい足掻くとしますか!」


 そのまま次の隣の部屋へ。

 今度は歩いてだ。

 この部屋にいるのは30人ほどだ。

 ゆっくりとそいつらの目の前に歩み出る。

 一見唖然として流れる静寂。


 「なんだ! てめえ! どこの班だ! まだ交代の時間じゃ――」


 「まて! 色が違う侵入者だ!」

  

 殺気立つ面々俺は。


 「外と入り口奴らよりは楽しませてくれよ!」


 「はったりだ! 入口の奴らは俺たちの中でもボスにも認められた選りすぐりの奴らだぞ! そう簡単にやられるわけが!」


 「そうかい。じゃあお前らには期待できそうにないな。まとめてかかってこい!」


 「何言ったんだてめー! 俺たちの勝てる分けねーだ――」


 「まず1人、まさか卑怯とは言わないよなこの数で」


 切り飛ばした首に視線を飛ばしたあと反応を見る。

 「ウォオオオオオオオオオ!!」と誰かが叫んだ。

 それを合図に周りの奴らは。雄たけびを上げ武器を振り上げて俺の向かって走り出した。

 すでに感覚超活性Sと天の目Sは発動済みだ。

 両者の能力はこの戦いが終わるまでぎりぎりもつかどうか。

 それを込みでこの場に入ったのだ。

 片手剣――ショートソードを振り上げた相手は腕ごと核を切り裂き。

 三又の槍――トライデントを持つ相手には頭の上部を切断し。

 棍棒――メイスを振りかぶる相手は下段から核から上を切り裂く。

 次に頭を横に倒す、通りぬける矢は目の前の相手の核に吸い込まれるように突き刺さる。

 次は釘バット。

 一瞬驚いて動きが止まり掛けたが、その無駄の多い大ぶりにすぐに冷静になり、振り下ろされたバットの釘を切り取るようにバットのラインにそって、斜め上に切り払い核を切る。

 釘バットの釘は予想道理対した耐久力はなく簡単に切り飛ばせた。

 流石に何かしら能力の込められた武器と打ち合う気はない。

 こちらは砂の鉄分を集めたただの刀だ。

 刃は鋭いが、強度のない相手を切るたびに刃こぼれをしている、即座に直しているので切れ味は落ちないが、真っ向から切り結べばすぐに折れてしまうだろう。

 次は跳躍し砂塵操作Sで刃の複数付いたナイフを生成宙にとどめる、

 それぞれの武器は宙を切り4人はそのままの勢いで衝突してお互いの胸の核に、俺の作った刃が突き刺さる。

 「どけ俺のエクスカリバーで!」

 とどこかでもいたとある様な神々しい大剣を振り上げたが、即座に頭から胴体まで両断する。

 元ネタなら強敵ポジションだろうが、持ち主が悪いとこうも違うのか。

 そりゃ持ち主伝説級だからな、一般人が持ったところで宝の持ち腐れか。

 それからは完全に無双状態で攻撃一発すらあたらない。

 切り裂いて切り裂いて気づけば天の目Sと感覚超活性Sの効果は使い切ってしまった。

 残るは3人十分勝てる数だ。


 「あれだけの数を1人で化け物かよ……」


 全く下っ端は見分けがつかない。

 健一も同じって落ちはないよな?


 「お前らはボスを呼んで来い! 俺は時間を稼ぐ!」


 そういって武器ナイフを構えた。


 「分かった死ぬなよ!」


 「後は任せたからな!」


 そう啖呵を切ったのだが、2人が見えなくなると。

 ナイフを捨てた。

 どうするのか警戒していると。


 「リタイヤして降参します! 攻撃しないで下さい!」


 と見事な土下座をかましてきた。

 本気かそれとも時間稼ぎか。

 能力全回復まであと5分ほど。

 どちらにせよ損はないか。


 「本気か? じゃ俺は行くが、その体制俺が見えなくなるまで続けなかったら狩るからな」


 そういってそいつを置いて先に進む。

 当然対策は打ってある

 こいつの言ったことが嘘でなければ、いいのだが。


 「ぎゃ!」


 そんな声が聞こえた。

 やっぱりか。

 見えてはいないが先ほど砂塵操作Sで極薄のひもを作り土下座をするこいつの首に括り付けた。

 大きく動けば首が絞められるように天井にひかっけておいたのだ。

 当然洞窟の天井にはそのようなモノを引っ掛ける物はないが、砂塵操作Sで生成。

 この切れ味ならひもが切れる前に、首程度簡単飛ぶわけだ。

 そのままリタイヤしていれば運を失う事もなかったろうに。

 さてメインデッシュ復讐の時間だ。

 

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