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希夏の呼び出し②

しばらくすると電話がかかってきた。

『翔太今どこ?』


「家の前。インターホンならしても出てこないから。」


『入って来ていいって言ったのに。』


「さすがにそれは出来ない。不法侵入って思われるじゃん。」


『そうだね。まぁいいよ、入って!』


「ん、分かった。」

俺はもう一度希夏の家に入った。


「おじゃまします」

部屋の中はツンとした生臭い匂いが漂っていた。


「翔太っ!」

希夏が飛びついてきた。

その後ろにこの間とは違う男がいた。


「希夏あの人は?」


「セフレ!」


「あー、そう。何で俺を呼んだの?」


「セフレが翔太に用事があるって言うから……」

こうして俺は希夏のセフレと話すことになった。




セフレさんは大学生で、モデルやってる事なんて気にしていないらしい。

でも希夏のこと本気で好きなんだと。

「あなたは希夏の何なんですか、」

と何度も聞かれた。


「だから俺は元クラスメートで、元カレですって。」

と答えた。


「希夏に対して気持ちはもうないと?」


「さっきからそう言ってるじゃないですか」


「僕は希夏と一緒に暮らしたい。だから貴方は邪魔なんです。もう希夏の前に姿を現さないで」


「分かりました。では俺帰りますね」

俺は軽くお辞儀をして、希夏の家を後にした。





後から気付いたけど、もっとセフレさんのこと知っておけば良かった。

ヤキモチ焼きで嫉妬深いなんて知らなかった。


……希夏が俺に連絡とろうとしたところを見られて嫉妬のあまりセフレさんは希夏を刺し殺したらしい。

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