山森萌咲②
「しょーくんお腹空いたでしょ?中華丼作ったの!」
「ありがと…でも何で中華丼?」
「萌咲の両親、中華料理屋だから!」
「まじで!?知らなかった。」
「両親直伝の味出てると思うよ〜!」
1口食べる。
「……おいしい……」
「ほんと!?」
ぶっちゃけ中華丼はそこまで好きじゃなかった。
でもこれは美味しい。
「しょーくんそんなにお腹空いてたの?笑」
「……うん。笑」
「はい貸して、おかわりいるでしょ?」
「(´-ω-)ウム」
あまりにも美味しく、作ってある分全部食べ尽くしてしまったらしい((萌咲食べる量少なかったよなごめん…
「しょーくん、萌咲ね七瀬さんとお話出来たの!」
「あの、佐藤七瀬と?」
「そっ!近くで見たらもう本当に可愛くて可愛くて……」
その佐藤七瀬は今目の前にいます( 'ω')
「しょーくんも可愛いと思わない!? 」
「いやぁ、俺そこまで雑誌とか見てなかったから…」
と言うと萌咲が立ち上がり雑誌を持ってきた。
「これね、七瀬さんと初めて会った日のやつ!」
七瀬と萌咲が映っているやつだった。
あの日のやつか……。
「何か改めて自分の顔見ると萌咲ってブスだね」
「いや、可愛いぞ?」
「七瀬さん小顔だし背高いし…うぅ……」
「嫌だから萌咲も可愛いぞ?」
「ありがとね、しょーくん」
「おう。」
「……あ。」
次のページをめくると七瀬とノノカだった。
「……ノノカちゃんきらい。」
萌咲がぼそっと呟いた。
「萌咲?」
「ノノカちゃんとね1度お仕事したことがあるの。その時にねイケメンなメイクさんが居たの。その人に凄いベッタリでさ……」
「……ふーん……」
イケメンなメイクさんか……………。
いつも俺のメイクやってくれる人だな……うん。
「ノノカちゃん男の人が居たらベッタリしてて気持ち悪い! 」
「男好きだからな。」
あっ……やべ……………
「ノノカちゃんのこと知ってるの?!」
「……中学が一緒だったんだ。いつも一緒にいたんだよね。……さっき別れた彼女も希夏。」
「……そっか……でも今は萌咲のだもん!」
「はいはい。」
俺はこの時から毎月雑誌を買うようにした。
((自分を見てみたくなったとかは秘密だぞ。笑




