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短編  作者: けろっぴー
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自己紹介



僕は三人兄弟の末っ子。


人と言葉を交わせない兄貴が一人、その下にまた兄貴が一人います。

二人とも元気でイキイキしているのに、僕は最近、自分がなんのためにいるのか分かりません。グスッ。



遠い田舎から都会にデッチボウコウに来ているんですが、僕はなにもしていません。

一番上の兄貴は頑張ってゴミや菌や汚れ(じゃまもの)を排除しているしその下の兄貴はせっせと女性のような細やかさで傷みを修復しているというのに、

僕という存在はそこで完全に忘れ去られています。

僕にだって、さすがに一番上の兄貴みたいにはなれないけど、その次の兄貴みたいなことはできるんです。でも、兄貴らにお前はいなくたって平気だってこけにされます。

僕だって必要でしょって叫びたくなります。

なんでもいいので仕事をください。

これじゃあ、立場がないじゃないですか。




僕はウサギ型のトリートメント(ボトル)。兄のシャンプーとリンスの横にあるはずなのに、

飼犬のチワワを除いて、洗面台の下に忘れ去られています…。誰か僕をここから出して。






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