STAGE4-2
【】で表現されているのはゲームの流れをある程度示す為の情報です。遊戯王等で言うと、モンスターの攻撃力やプレイヤーのライフが表示されるのと同じものだと思って下さい。登場人物の台詞の中に現れることもあります。
【ステージ1】
「ステージの順番は日由里ちゃんが決めて良いですよ」
「う~ん、じゃあ今回は後攻にしようかなー。何回かやってて、先行よりも後攻の方が有利な気がしてきたんだよねー」
「後攻の方が先に攻撃できますからね」
「よーし、決めた。わたしは後攻を選ぶよ」
「じゃあ、カードを5枚ドローしてリンクするね」
アクアは5枚のカードをドローした後、細く笑みを浮かべてデッキから一枚のカードを取り出した。
「わたしはこのカードをリンクします!」
アクアが目の前の小さな魔法陣に青い龍のカードを一枚置くと、足元の青い魔法陣の外側に円が描かれた。
【アクアのフィールドレベル1 属性水】
「わたしも5枚引いてリンクするよ」
日由里はデッキから5枚のカードを引いた後、少し難しいような顔をしていた。
(今回はこれにしようかな)
そして、日由里もリンクゾーンにカードを一枚置いた。
「それではステージを始めますね。先行はわたしです。ファーストステップに入ります。ドローっ!」
【アクアの手札6枚 マナ4個 ライフ40000】
「わたしは手札の【翠湖のイルカ】をサモンします!」
アクアの前に並ぶ6枚のカードのうち一枚が反転し、カードの中から青いイルカが飛び出して、水の中に潜るようにガラスの床の中に姿を消し、再び跳躍して床の中から飛び出してきた。
【翠湖のイルカ 魔力500 レベル1】
「さらにわたしは、オリジナルスキル、【スパイラルサイクル】を発動します。三つのマナを支払い、水属性の使い魔一体をマジックソウルに送り、カードを一枚ドローします」
アクアの手札の一枚が渦にまかれるような螺旋状の動きでマジックソウルに吸い込まれていく。
「最初のターンはアタックは行えないので、これでステージエンドです」
日由里は自分のデッキに手を置いて状況を見つめた。
(アクアさんのステージには、魔力500の使い魔がいるだけか。よーし、一気に攻めるよ!)
そして、日由里はカードを引いた。
「わたしのステージ、ドローっ!」
【日由里の手札枚6 マナ5個 ライフ40000】
「わたしは手札から【白翼のファルコン】と【白翼のキャット】をサモン!!」
日由里の前にある手札2枚が反転し、白い翼の大鷹と、翼の生えた白猫が舞い降りる。
【白翼のファルコン 魔力2500 レベル1】
【白翼のキャット 魔力2500 レベル1】
「羽猫かわいー」
「……攻撃しますか?」
キャットに見とれていた日由里に、アクアが言った。すると日由里ははっとなってアクアを指さす。
「もちろん攻撃するよ! アタックステップに入って、ファルコンで攻撃!」
「翠湖のイルカの結界を使います」
「イルカちゃんの魔力はたったの500だよ!」
「それでも無いよりはましですよ」
白い鷹が上昇し、アクアに向かって急降下してくる。そこにイルカがジャンプしてきてアクアを守った。
【白翼のファルコン 魔力2500】
↓ATTACK
【翠湖のイルカ 魔力500】
イルカは突っ込んできた鷲の一突きを食らって悲鳴をあげると、青い霧と化して散り、マジックソウルの魔法陣に吸い込まれていった。
【アクアのライフ40000→38000】
「続いてキャットで攻撃!」
白猫が翼をはためかせてアクアに飛びかかる。
【アクアのライフ38000→35500】
「さらにわたしの攻撃だよ! レベル1のアタックスペルを発動するよ!」
日由里の掌に光が生まれてそこからアクアに向かって光線が走った。
「いっけーっ! ディバインブラスト!」
【日由里の魔力13000】
「13000ものダメージを受けるのはまずいですね。わたしは手札のカウンタールーンを発動します!」
アクアの前にあるカードの一枚が反転する。
「【マジックバリア】発動! このカードの効果により、5000の魔力を無効にします! よって、わたしの受けるダメージは8000となります」
【アクアのライフ35500→27500】
「アタックステップを終了するよ。これでステージエンド!」