Fast Love Lost Friend Finish Life
みなさん初めましてツバサです。僕の初の小説です。誤字脱字多いと思いますが、温かい目で見てください。
「えっ・・・」
私は彼のいった言葉の理解が追いつかない。でも考えたら簡単なことだった。彼の答えは2択YESかNOだ。私のおいていた理解が追いついた。顔が熱を持った。彼も暑そうに顔を赤くしている。嬉しい普通ならこうおもっただろう。いや思わなければならない。でも私はちがった、だって私は、普通じゃないから・・・
「あっ、おはよう」
私は教室のドアを開けた私の親友、戸浪 凛の顔を見ていった。
「ん~おはよ~雪」
凛も私、野咲 雪の名前を呼び答えた。凛は自分の席のほうへ歩いて行った。私は凛の席へ歩み寄った。昨日見たドラマについて話すためだ。私も凛も好きなドラマだ。これが南第三高等学校の風景だ。
「凛見た~あのドラマ」
「うん、見た見た。ボクひさしぶりに熱中するドラマを見つけたって感じだよ。でもなんかいつもいいところで終わるから続きがきになるよね~」
「たしかに。でもそれがドラマなんじゃない」
「そうだよね。あぁ~でも続きが気になる!!」
凛はそう言って少し大げさに肩を落とした。私は、それを見て笑った。こういう何気ない会話がやっぱり一番楽しい。凛も私が笑っているのを見て笑った。そうしているとまたドアの開閉の音が聞こえた。私は、ドアのほうをちらりと見た。入ってきたのは、1人男子生徒だ。私はすぐに視線を戻し、会話を再開させようとした。でも凛はまだドアのほうを見ていた。私はかける言葉を変えた。
「ん、どうしたの凛。急に固まって。あっそっか~圭介君が来たからか~。それじゃ~しかたないね~」
「は、はあ?べ、別にそんな「いいって~誤魔化さなくても。ね、凛」
私はそう言って凛をからかった。語尾を上げハートマークがつきそうな口調でいった。私の最近できたもう1つの楽しみだ。凛は彼、宮崎 圭介君のことが好きなのだ。凛は今、下を向いて恥ずかしげにしている。時折「雪のバカ。雪のいじわる」とつぶやいている。そろそろ謝らないとかわいそうかな?
「ごめんごめん。そう怒んないで」
私は笑いながらいった。
「雪、どうせまたすぐからかうもん。許さない」
うん、凛の言い分にも一理ある。確かに私はすぐにからかうつもりである。凛はいつもは一人称がボクであるようにボーイッシュなかんじだ。でもこういった話になるととても弱くなる。私は、それがおかしくてからかうのである。
「ほんとごめんって」
私はあえて明るい口調でいった。でもまだ怒っているらしいく、グデーとしている。私はまた口を開きかけたがチャイムの音がなり響いたので私は窓際の自分の席に戻った。席につき窓を見上げた。お日様は厚い雲の後ろに隠れていた。
今日も授業が終わった。私は1人で校門のほうへ向かった。いつもは凛と一緒に帰るのだが今日は委員会があるらしい。ちなみに凛は今は復活しているが3時間目までグデーとしていた。私はそれを思い出し苦笑しながら校門を出た。その途端思わず声がでた。
「う~寒い。えっ、しかも雨!?」
冷たい。私は鞄を探って折り畳み傘を取りだそうとした。あれ?無い?あっそっか、凛にこの前貸して返してもらってなかった。
「はぁ~」
ため息をついた。私は早足で自宅へ向かおうとした。その時後ろから声が聞こえた。
「野咲さん?傘、ないんだ?これいる」
そう言って彼、圭介君の右手を差し出した。その手には折り畳み傘を持っている。左手には普通の傘を持っている。
「あっありがと」
私はそう言って彼の手から傘を受け取った。彼はそれを見て笑顔をみせた。
「うん。あっ返すのいつでもいいから。んじゃバイバイ」
そう言って圭介君は去って行った。私は貸してもらった傘を開けもせずにボーと圭介君の背中を見送っていた。なぜだか鼓動が少し早くなっていた。
「あっ、おはよ雪。今日は珍しく遅刻ギリギリじゃん。どうしたの?」
「いや、ちょっと寝坊しちゃって・・・」
「へぇ~雪が寝坊か~」
そう言って凛は、本当に珍しそうに私の顔を見つめた。そう今日私は遅刻ギリギリに学校についたのだ。理由はただの寝坊。昨日はなぜか眠れなかったのだ。何かが私の心でうずまいている、そんな感じでだ。さらに夢の世界へ行こうとする直前に彼の、圭介君の顔を思い描ていた。結局眠れたのは3時か4時ぐらいだったと思う。これが寝坊した理由だ。私は、自分の席に行き鞄を置いた。そこから傘を取りだし、教室をみた。すると探していた人物はすぐ見つかった。彼は1人でボーとしている。私は彼のもとに行き傘をさしだした。
「圭介君?昨日はありがと」
私は圭介君へ呼びかけた。圭介君は最初驚いたようにこっちを見たがすぐに笑顔になった。
「いや、どういたしまして」
そう言って圭介君は傘を受け取った。その時私の手に一瞬触れた。私の鼓動が少し早くなる。なぜだろう?だが彼は当たったことは気にしていないように傘を鞄にしまった。
「でも今日は晴れてよかったね。少しは温まるし」
圭介君はそういってまた笑った。優しい笑顔だ。私は「そうだね」とだけつぶやき凛のほうに向かった。凛は不思議そうな顔をして私をみていた。私が急に圭介君と話したからだろう。私は凛に昨日のことをすべて話した。もちろん眠れなかった理由は言えなかったが。
「へぇ~そんなことあったんだ。ていうかボク傘貸してもらってたの忘れてたよ。ごめん」
凛はかるく謝ったが「うん、気にしないで」としか言えなかった。
「で、どうするの」
私は隣を歩く凛に問いかける。傘を貸してもらってから数週間たった。私たちはいま下校中だ。今日も何も変わらない1日をおくった。でも少し違うことも最近おこるようになった。圭介君が私たちに話しかけるようになった。今までもなんどか会話したことがあったが今では休み時間毎に話している。凛も積極的に話をしている。私も時々あいずちを打っていた。
「うん。でもやっぱり面と向かったらちゃんと言えないと思うから手紙を書くことにした」
「ふ~ん。そっか~」
私は凛のいったことには特に意見はなかった。明日は冬休みに入る前の終業式。凛は圭介君に手紙を渡すようだ。
「でもちゃんと渡せんの、凛?」
「いや、無理っぽい」
「えっ、だったらどうするの?」
「だからさ雪ちゃんに頼みがあるんだ「いや」えっまだ何も言ってないよ」
「だって凛が雪ちゃんって言って頼み事するときは面倒なことだもん」
「うっ・・・お願い、一生のお願い。ボクの代わりに手紙渡して」
はぁ~。私はため息をついた。ある程度予想していた頼み。ただ単純にどうやって渡せば?という疑問から頼みを断ったというのもある。でも本当はただたんにいや、そういう気持ちがあった。どこから出てくるのかはわからない感情。でも凛の真剣な目に負け私はまたため息をついた。
「それ何回目の一生のお願い?わっかたよわたしてあげる」
「本当?ありがと、雪」
私は凛に一つ皮肉を言って承諾した。でも凛はそんなことも気にせずに単純に喜んでいた。そして「あ~でもなんて書こ」と頭を下げ考え込んだ。私も頭を下げ考えた。なんていって圭介君に渡そうか、こう考えなければならないのだろう。でも私は違った。私の心から別の声が聞こえる。「本当にいいのか?自分の気持ちをおさえこんで?」そう呼びかけてくる。本当の気持ち?自分を抑えこむ?何を言っているんだ。私は凛と圭介君の仲人をする。それでいいじゃないか。「本当にいいのか?」また声がきこえた。うるさい、うるさい、うるさい!!これ以外の結末はないんだ。これでいいにきまっている。私は心の声との討論を無理やりやめさせてとなりを見る。凛はまだ考えているようだ。私は前を向くそこには私の家があった。私は凛の肩をたたき無理やり明るいこえでいった。
「それじゃ~明日バイバイ」
「えっ。あっバイバイ」
凛は突然呼びかけられたのにびっくりしていた。私はそれを見て鍵を取りだし家に入った。
「ただいま」
と誰もいない家に声をかけた。お父さんもお母さんも仕事だ。私は2階に上がり鞄を投げ出し、ベッドに寝転がった。何とも言えない、不思議なものが胸にある。私はそれと戦いながら眠りの世界に入っていった。
「それでなんて書いたの?」
私は隣にいる凛に問いかける。凛の顔は少し赤い。
「えっと、結局あまり書けなくて、圭介君のことがずっと前から好きでした。もしよかったら放課後体育館裏に来てくださいって」
そういって凛はますます顔を赤くした。
「わかった。これチャンスがあった時すぐ渡しに行くよ」
そう言って凛からもらった手紙を見せた。
「うん、よろしく」
「了解」
私は無理に笑顔を凛にみせたのだった。いまだに心の声が聞こえていたからだ。
私はチャンスをうかがっていた。そしてその時が訪れた。圭介君がトイレに行くらしくみんなと離れて教室を出て行った。私は後を追いトイレから出てきた圭介君を捕まえ屋上にいった。外は寒かった。今日は夕方から雨が降るらしく雲の後ろにお日様が隠れたいた。
「どうしたんだ?野咲さん、こんなとこにつれだして」
当然の疑問だ。だから早く手紙を渡さないと口を開こうとした。そのとき今まで以上の心の声が私の中に響いた。「本当にいいのか!!??」私は何かに突き動かされたようだった。私はその後とんでもないことを口にした。
「私、私圭介君のことが好きなの!!」
「えっ!?」
自分でも何を言っているのかわからなかった。圭介君も驚いていた。バカだ、私はばかだった。こんなの受け入れられるはずなどない。でも、圭介君の言葉に私はもっと驚いた。
「うん、これからその、よろしく」
圭介君はそういって顔を赤くした。
「えっ・・・」
私は彼のいった言葉の理解が追いつかない。でも考えたら簡単じゃないか・・・そう私は親友を、凛を裏切り自分だけ幸せになろうとした。彼の答えは2択YESかNOだ。私のおいていた理解が追いついた。顔が熱を持った。彼も暑そうに顔を赤くしている。嬉しい普通ならこうおもっただろう。いや思わなければならない。でも私はちがった、だって私は、凛を裏切ったのだから。
これが私の犯した罪、実はあの時凛が後ろで見ていたのだということを私は後で知った。あの日から数日後、南第三高等学校在籍の1人の生徒がいのちをたった。
私は今までのことをすべて思いだし、靴を脱いで学校の屋上のフェンスを乗り越えた。凛が命を絶った場所だ。私も凛の後を追おう。そう決断したからだ。いや後は追えない。だって凛は天国、私は地獄へ行かなければならないのだから。
カッカッカッその時誰かが走って階段を上る音が聞こえた。私は後ろを振り返ったのと同時に扉が開けらた。
「野咲さん。何をしているんだ。早くフェンスの内側にこい!!」
圭介君の声が鳴り響く。私は無言で首を振った。
「お願いだ、やめてくれ!!」
圭介君はそう言って私の元へとくる。
「来ないで!!もうさようならはしたよ?」
私は圭介君にさようならとメールをおくっていた。
「あんなの認めない。さようならはお互いが言って成り立つものだ!!絶対に認めない!!」
圭介君の声が鳴り響く。私は口を開いて反論しようとした。しかしその前に私のものでも、圭介君のものでもない声が聞こえた。いや、頭に直接語りかけたといったほうがてきせつだろうか。
「やめて!!雪!!ごめんボクのせいでこんなことになったんだ。だからこれ以上ボクに罪を着せないで!!」
凛の声が響いた。私はその声を聞き涙がでそうになった。しかし私はその声に反論する。
「違う、凛は何も悪くない。悪いのは、悪いのは全部私なの!!」
「違うよ雪。自殺も大きな罪だよ。ほんとのこと言うとね実は雪が圭介君のこと好きなんじゃないかなって思ってたんだ。なのに雪にあんなこと任せて。本当にごめん・・・」
私はその言葉に耳を疑った。本当に?
「雪だから生きて。私の分までいきて!!」
私はうなずいた。それしかできなかった。その時後ろから暖かさを感じた。圭介君だ。
「さっき、戸浪さんの声が聞こえた気がした。雪、生きてって、だから生きよ?戸浪さんの分まで」
彼はそう言って私に笑いかけた。私は嗚咽交じりに答えた。
「うん。凛の分まで、わたし、わたしいきる!!」私はそう言って凛に誓った。
「へぇ~お母さんそんなことあったんだ」
私の顔を見て自分の娘、花凛が言った。私と圭介君の子供だ。
「うん。だからお母さん凛の分まで長生きしなくちゃいけないの!!」
私はそう言って花凛と笑いあった。
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