表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
始まりはいつも突然に  作者: siro
第一章
33/50

33)国境

リネウス国国境付近

ココからは3カ国が見渡せた。

広大な湖を挟んだ左手にはアルデルド国の緑がかった岸がかすかに見え、湖の向かい側にかすかに見えるビル郡はスノップ国、右手には湖から川へと変わっていき川岸には鉄の柵が川沿いにかけられた向こう側はガリエス国が存在している。


普段なら、色とりどりの遊覧船が湖に浮かび観光客が押し寄せ賑わいを見せている湖の港町には今は黒い軍艦が並んでいる。

ガリエス国とは、もともと良い関係を築いていないため両国側の川沿いに城壁が作られている。普段ならこれも観光名所の一つとなっている。

リカルドはリネウス国との国境沿いの城壁に立ち待機している軍を見つめていた。

辺りに漂うのは緊張感、と緊迫感、バタバタとはためく旗の音、竜たちの唸り声、鉄と鉄がぶつかり合う耳障りな音、ざわめく足音。

警告は無視され、スノップ国とガリエス国は手を組み銃口を向けいつでも砲撃が出来るようになっていた。

リネウス国は世界最強と言われる魔法を駆使した結界魔法を城壁にかけられている、物理攻撃も魔法攻撃を受けても一日や二日ではびくともしない。だが、人の侵入には対応していないため、油断はならない。裏をかいて狙われる可能性もある。

だが、一番に狙われるのは、普段は観光地になっている湖に面した港町。

今は一般人は非難し、軍の陣営がひかれている。

港には軍艦一隻と軍船が五隻、壁のように港町を守るように停泊している

その向こうに、スノップ国の軍船が10隻に列に並んで構えている

リネウス国の上空には空軍が待機し旋回しながら上空からの様子を逐一報告していた。


リネウス国に隣接している国は今見えている国以外にもあるが、そこは沈黙を守っている。が、いつ牙を向くかわからない。

みな、天上界への門は欲しているのだ。


ガリエス国は城壁の内側に陸軍と空軍が待機していた。


 - 召還術を使うには海上では無理、ということはリザリーとカイゼリンが出される場所はガリエス国の地。


リカルドはじっとガリエス国を睨んだ。



あと、10分後に砲撃が開始される。









クラウスは歯軋りをしながら前線にたっていた。

黒いフードと、漆黒の軍服、紫の刺繍は魔術軍を表す文様。

腕には魔力補助装置をつけ、手には魔力増強の術を仕込んだ剣を持っていた。

リザリーは手に入らず、前線に立たされ苛立ちを隠せないでいた。


周りの兵士立ちは、一歩引いて待機している。

そんななか、黒いフードを目深に被った男が近づいてきた。


「殿下」

「・・・」

「ダリエス殿下は、いまだ所在不明です、ですが指令は常に行っている模様。リネウス国の前線にリネウス・グルス陸軍中将ゲネハートンタッツが出てきているようすです。」


「リネウス・グルス陸軍中将ゲネハートンタッツ・・・あいつか・・・」

クラウスはにやりと笑みを深めた。

正式名称は、リカルド・ヘルツォーク・リネウス・グルス陸軍中将ゲネハートンタッツリネウス国王家出身、魔力は始祖に次ぐくらい持っているといわれる男。自分が腕を切り落とした男。


 - 俺に腕を切り落とされたのが相当悔しかったのか・・前線に出てくるなど・・・。そうだ、あいつを完膚なきまでに叩きのめしてやろう。それからでもリザリー嬢を取り返すのに問題ない。



「そいつは・・・我が国との間の前線に居るのか?」


「はっ」


「そうか。そうか。・・・楽しめそうだな」





ちょっと間が開きすぎたので、少し掲載しました。

戦闘はこの次に・・・


大まかな国の位置をまとめるのにメモ用地図を作成しました。

http://2080.mitemin.net/i24348/

他にも国はあるんですが、お話に関係ないので端折りました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ