18)夢心地に 第二幕
気がついたら舞台の内容だけで終わってました。
第二幕開幕
乙女を城の最奥に閉じ込めた最高神は、塞ぎこむ乙女に愛を囁く。
√ 愛しい人よ 私の半身
貴方に出会ってから 私は貴方なしでは生きられない
貴方がいないと 心がやつれる
貴方を閉じ込めた 我を恨んでもかまわない
あぁ 愛しい人よ その瞳に我を映してくれ
情熱的に歌う愛の言葉に、自分に言われているわけでもないのに、リザリーは頬を紅くした。
リカルドはその様子に思わず笑みがこぼれた。
次第に乙女は心を惹かれ、とうとう最高神の手を取った。
√ 半身の契約をここで成そう
乙女はとうとう最高神と契約を交わす。
√ 欠けたる身一つに、契りを交わさん
脈打つ血潮、我と巡り
命の音、我と共に
いかなるときも、側に
永久の歩みを
抱きしめあう二人。
周りをニンフの格好をした人達が舞い囲んだ、幾重にも布が二人を覆い隠すと、胸元に同じ文様をかたどった衣装へと変わっていた。
場面は切り替わり、暗い森の中。
荒れ狂う魔物が一人いた。
√ 女神がいない! どこに隠した。
√ 最高神の花嫁となった 乙女の幸せを考えよ
愛しい乙女は 愛を知ったのだ
諭すように他の獣の格好をした人々が歌う。
その言葉に激怒した魔物はよけい荒れ狂う。
√ 邪魔な最高神 乙女まで攫うか!
私は許さない 乙女は私のもの
怒り狂う魔物は近くにいた獣を切り裂いた。
√ 乙女は誰のものでもない
やめよ! やめよ
逃げ惑う獣たち。
大きな音と共に場面が変わる。
綺麗なドレスに身を包んだ乙女は花畑で歌いながら、最高神が来るのをまっていた。
黒い衣装に身を包んだ人間が乙女に近づきささやいた。
√ お嬢さん お嬢さん
お腹はすいていないか?
おいしい木の実があるんだよ
√ あなたはだぁれ?
√ これはとても珍しい実 さぁ、お一つどうぞ
いぶかしぎながらも、乙女は赤い実に口をつけると、その場で気をうしなった。
√ ぁあ 愛しい乙女
私の顔を忘れてしまうなんて 酷い人
それも全て あの男がいけない
さぁ 戻ろう われらの家へ
連れ去られ、戻される乙女。
目が覚めると、そこは今まですんでいた森の中。
だが、今までと違うところがあった、獣が一匹もいなくなっていた。
乙女は泣きながら獣たちを呼ぶ。
奥へ奥へと進むと、そこには倒れ、死んでいる獣たち
そこに、魔物が現れる。
√ あぁ 愛しい乙女
二人っきりだ
√ 魔物さん あなたがやったの?
√ 愛しい乙女 貴方を守るためだ
逃げる乙女に激昂した魔物は、乙女を押し倒す
そこに、最高神が現れ魔物と打ち合いになった。
激しく炎が舞うものだった。
魔物は最高神に敗れ、炎に巻かれ森と共に消えた。
悲しみに打ち拉がれる乙女に、最高神はただ抱きしめ。
責めるべきは自分だといい、乙女に愛を誓う。
幕が下りると会場は拍手が鳴り響いた。
オペラっぽい感じのイメージで書いてるのですが
難しいですね。。