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Luge

作者: 雪杜 伊織

嘘をついたこと、みなさんは数えることができますか?


嘘をついた


誰も傷つけないための


嘘だった




自分を傷つけないため


自分を守るため


苦しさから目を背けるため


幸せのままでいるため


誰も傷つけないように


傷つかないように


私が出来る最大限の復讐だった




自分を騙し続けた人は


ある時突然姿を消した


人を信じることも


本来の自分も


何も分からなくなっていった




嘘を嘘で塗り固められなかった人に


誰も寄りつくことはなかった



使用期限を過ぎた嘘


消費期限を過ぎた嘘



使い方をあやまった人は


長年の信頼を水の泡にした




そうやって人が闇に呑まれるのを私は見てきた


楽しくはない


面白いわけでもない




誰かがついた嘘は私の中で残り続ける


きっとこの嘘もいつか誰かを傷つける



そして わたしは Luge になった




ただ己を守るために嘘を吐いた


いつしか全てが嘘にならないように


本当のコトも少しだけ


ほんの少しだけ


見抜かれることがないように


左右を埋め


小さな蕾に心が揺らいでもなお



茨の道を


ただ進む


私が壊れないように


その根が枯れるように



いつか幸せな嘘を


話せるように



見つけて下さってありがとうございます。


皆様にとって嘘とは何でしょうか?

私は考えてしまうと、1日消えていまいます(苦笑)




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