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Weirdos―左頬に文字が見えるギフト―  作者: 七星
2.凧揚げと珈琲
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2-5.初めての合コン

 日曜日のバイトでも俺は上の空で、またグラスを割ってしまった。笠井さんはシフトに入っていなかったため、謝ることも出来ず。もやもやしたまま月曜日を迎えた。大学の講義にも身が入らない。


「谷崎、元気ないな? どうしたよ?」


 ぐったりとしている俺に、八坂が話しかけてくる。


「実はさ、バイトで一緒に働いてる女子高生の子に失礼なことしちゃって……。すげー落ち込んでるとこ……」


「ふーん。何があったかは知らないけどさ、もうすぐ夏休みじゃん! 落ち込んでる暇なんてないぞー。実際さ、女子高生より色々遊べる女子大生、だろ?」


 そう八坂は意味ありげにニヤニヤしながら言った。


 彼の左頬の“話を盛る”という文字、その下の花は以前にも増して生き生きと咲き誇っているように見えた。


「サークルの先輩がさ、合コン開くって言ってるんだよ。急に欠員が出たみたいで、俺の友達も連れて来て良いってさ。谷崎も行くだろ?」


 なるほど、合コンの参加者を探していたのか。ってゆうか、八坂ってサークルに入ってたんだっけ。


「ありがたいけど、俺、今は合コンって気分じゃないんだよ……」


 元気いっぱいの時ならば喜んで飛びついていただろうが、今の俺はブロークンハートなのだ。


「馬鹿、何言ってるんだよ! 傷ついた男心を癒やしてくれるのは女の子なんだぜ!」


 八坂が格好良いんだか悪いんだかわからない台詞をかましたもんだから、少し笑えて、笑ったら多少は心が軽くなった。


「なんだよそれ。別に振られたわけじゃねぇし」


「いいから、いいから。新しい出会いって大切だろ。今日の十九時に渋谷だから! 店の場所は後で情報送るから、バッチリ決めて来いよ!」


 そう言って八坂は次の講義があるため去っていった。


 半ば強引に合コン参加を決められてしまった俺だが、大学に入ってから初めての合コンだ。楽しみじゃないと言ったら大嘘だ。


 今日の講義が終わったら、一回家に帰って着替えるか。シャワー浴びる時間はあるかな。なんてこれからのスケジュールの確認をしている俺は、能天気なんだろうか。

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