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アイの新世界(物語)  作者: 夢のファイヤー
始まりの物語
7/89

S03.【付録】新世界の魔法

アイの新世界の魔法に関する説明です。

読み飛ばしても問題ありません。

むしろ面白く無くて途中で読むのが

きつくなったら飛ばしてください。


---------- アイの視点 ----------

(新世界の魔法は誰でも使えて強力なものにしましょう。

まずは基本の論理からですね。)


魔法のエネルギーをどうするかだが、作成した世界とは別に、

魔力のプールというべき次元を作ることにする。


・物質界

 基本的に元素の世界。

魔法発動により魔力界から供給される魔素が元素となる。

 また、魔力界から供給される霊子が電子やエネルギーになる。


・魔力界

 魔素、霊子が貯蔵された世界。

 物質界で魔法が発動されると、

 それに相当する魔素、霊子が魔力界から物質界へ放出される。

 魔力界は物質界に平行するように存在する。

 物質界で質量と圧力が一定量を超える位置と平行した

 魔力界の位置に魔素結晶が発生する。

 魔素結晶から距離が離れるにつれ魔素の密度は減少していく。

 物質界で魔法が発動した位置に相当する魔力界の位置で、

 その魔法に必要な分の魔素、霊子が消費される。

 消費さえた魔素や霊子は周囲や混沌から拡散されていき、

 一定の密度に回復する。


・混沌

 魔素、霊子を発生させ魔力界へ供給する。

 魔力界の魔素、霊子の量を一定に保つ働きをする。

 無から有を生み出す概念のため、エネルギー保存則は無視される。


要約すると、魔素、霊子は混沌で発生し、魔力界が貯蔵し、

物質界で消費される。という流れになる。


魔素、霊子:混沌(生産)⇒魔力界(貯蔵)⇒物質界(消費)


但し、魔法や身体の変化等で強制的に質量を消失させる場合、

その分の物質やエネルギーは混沌へ返り、

混沌で発生する魔素、霊子の一部になる。


・魔素について

 魔素は物質界の元素と同様に魔力核(原子核に相当)と

 霊子(電子に相当)を対にしたもの。

 魔素は元素に近い性質とする。

 例えば魔力核と霊子は引きつけ合い、

 霊子は魔力核の周囲を回転する。

 物質界の重力の様に、すべての魔素同士で弱い引力がある。

 一定以上の密度になると魔力核は結合する。

 圧力によって飽和密度が決まっており、

 無限に結合が進むことはない。

 物質界でも魔道具の作成など、特殊な技術で結晶化は可能。

 物質界の魔素結晶は疑似的な魂の器として機能する。


・魔力について

 魔力は情報量、魂の器の大きさ、集中力が影響する。


 ・情報量

  基本的に脳に記憶された情報のこと。

  脳に記憶された情報なので、死と共に情報量は消失する。

  あらゆる経験で取得した知識や技能が

  情報量としてカウントされる。

  魔法、労働、レジャー、観光、身体操作、計算、読書、

  会話、工作、などなど。


 ・魂の器の大きさ

  基本的に生まれ変わりの回数と、

  記録した情報量が多いほど魂の器は大きくなる。

  情報は魂の器に記録されていく。

  魂の器に記録される情報のうち重複する内容は圧縮される。

  簡単に例えるなら、違う人生において同じ体験をした場合は

  相違点のみが記録され、魂の器はその分しか大きくならない。

  魂の器に記録された情報は死んでも消えることは無いが、

  その情報を認識することは基本的に出来ない。

  また、各々の魔法の術式について習熟すると、

  魂の器にその術式が記載される。

  そのため、習熟した魔法の多さと

  魂の器の大きさは緩い相関がある。

  魂の器に記載された術式の魔法は発動が簡易になり、

  発動時間も短縮される。


 ・魔素影響比率

  情報量/魂の器の大きさ。


 ・扱える魔力

  魔力量≒情報量


  集中力≒単位時間で魔力量分を充填できる回数。


  魔力≒魔力量×集中力


  魂の器の大きさが魔力界の魔素、霊子への影響範囲になる。

  使用者の位置を中心に、魂の器の大きさに相当する範囲が

  影響範囲となる。

  魔素影響比率は、

  単位体積当たりで使用できる魔素の比率となる。

  例えば、魔素影響比率が1の場合、

  対象の範囲の魔素は全て消費される。

  0.5の場合は半分残る。

  魔力量が同じでも、魂の器のサイズが倍の場合、

  魔力界の魔素の密度が回復しなければ、魔力は倍になる。

  魔力界で魔素の対流を起こす魔法を使えば、

  魔素の密度の回復を早めることも可能。

  高度が低ければ低いほど魔素の濃度が高いので、

  魔力界に魔素の上昇気流を作れば、

  高い密度の魔素を使うことが可能。

  また、発動時に魔法の効果を意図的に下げることも可能。

  効果を下げた分は魔力界でそのまま魔素として残る。


 ・魔力の発動効果

  効果を発動したい場所と

  自分の魂の器の外周との最短距離が影響する。

  発動効果≒魔力/距離

  発動者の魂の器の外周との距離が離れるほど、

  効果は減少していく。

  魔力量は情報量に依存するが、

  発動効果と最大発動範囲は

  魂の器の大きさに依存する。

  魔力を溜めて(長く集中して)、

  一度に発動することも出来る。

  但し魔力量を超えた分は徐々に拡散していく事と、

  魔力界の魔素濃度の影響で、

  溜められる量には限界がある。


・魔法適正について

 全ての生命が霊子の魔法を扱うことが出来る。

 魔力界の霊子からエネルギーを得ることで、

 細胞の分裂促進による早期の止血、傷の修復が可能。

 失った部位に関しても修復可能(時間は魔力に依存する。

 他者からの治療も可能。)。

 細胞を活性化、また、それによる発熱を冷却することで、

 運動能力を飛躍的に向上させることも可能。

 物質の冷却、加熱も可能。

 自身と周囲の温度を変えられるため、環境適正が高い。

 この能力は全ての生命が保持するため、特別な呼称はない。

 魔法適正は魔力核を扱えるものが該当する。

 魔力核と霊子の組み合わせ(魔素)で、

 物質界で物質化が可能。

 遺伝しやすい。

 遺伝要素が無くても、

 極低確率で生まれた時に魔法適正を獲得する場合もある。

 また、特定の種族は魔法適正を得やすい。

 魔法適正のあるものは、魔素で細胞を再生できるので

 老化しにくく、寿命も延びる。

 魔力核を扱えるものが、魔法適正者や魔法使いと呼称される。


・魔法の発生方法

 すべての生命に存在する魔法による回復効果などは、

 生まれたときから保有し、発動してる。

 これは生まれたときから呼吸する方法を知っている事、

 植物が根から水を吸収する事と同じ様なものである。

 極小さい影響の加熱、冷却、細胞分裂の促進などの

 簡単な効果の魔法は、目を閉じて希望する効果を

 集中してイメージすれば発動する。

 これも生まれた時から持っている

 本能や基本的な生命活動と同様に、

 生まれた時からその方法に関する情報を

 保有している事による。 

 魔法の発動はイメージが重要になるため、

 目を閉じることは基本的に必要な動作と考えられる。

 しかし、魔道具があれば、記述した一連の術式を

 簡易に発動出来るため、目を閉じるなどの動作は不要である。

 魂の器に記載された術式も同様である。

 樹木などは傷くと自動で回復効果が発動する。

 枝が折れた場合は、折れた部分がふさがり、

 時間をかけて伸びていく。

 成長には魔法の効果は無いが、

 傷ついた場合は魔法の効果により、修復が速い。

 果実については最初は通常の成長速度だが、

 取った場合は傷の修復に相当し、

 次の日には、また生っていたりする。

 樹木も極わずかではあるが

 魔法で自身の温度を調整しているため、環境適正が高い。

 その他の魔法は基本的に術式が必要。

 高度な訓練により、目を開けて活動しつつ術式をイメージし、

 魔法を発動することも可能になる。


・魔法の術式について

 記述の方式に制約はなく、論理が通ればその効果を発動する。

 論理の記述でも図面でも、イメージすることで効果は発動する。

 プログラミング言語で例えるなら、

 種類は問わないがプログラムに誤記や

 論理破綻がある場合は実行されないのと似た構造である。

 そのため、術式は作成者の個性が色濃く出る。

 論理破綻については、新世界のシステムに反する場合も

 論理破綻の対象になる。

 特に新世界は、魔法に関して多くの

 安全システムが実装されている。

 記憶力と想像力が、発動できる魔法の種類と

 効果に対して重要な要素になる。

 術式の実行で魔法の効果が発動するため、

 新しい論理の術式を作ることで、

 新しい魔法を作ることが出来る。

 術式や論理の記述は様々な方法で可能なため、

 同じ効果の魔法であっても、

 発動のプロセスには多くの違いがある。

 例えば、使う魔力が同じでも、シンプルで合理的な

 論理で効果を表現出来れば、発動時間が短くなり、

 発動プロセス中の損失も少なくなり、高い効果が得られる。


・魔法の系統について

 まずは新世界の魔法の基本となる4系統について


 ・加熱系

  魔力界の霊子を使い、物質界の電子の運動エネルギーを増やす。

  基本的に電子の運動を加速させる効果。

  効果としては物質の温度が上がる。

  細胞を活性化させて細胞分裂を促す。


 ・冷却系

  魔力界の霊子を使い、物質界の電子の運動エネルギーを減らす。

  基本的に電子の運動を減速させる効果。

  効果としては物質の温度が下がる。


 ・創造系

  魔力界の魔素を使い、物質界に元素を生み出す。

  基本的に原子番号が高いほど、

  術式は複雑になり多くの魔力が必要になるが、

  例外も多々ある。

  有機物のように分子結合が複雑な物質は

  元素の知識だけでなく、分子結合の知識と、

  それに関する深い理解が必要になる。

  それらを組み合わせた術式は非常に複雑で

  膨大な情報量になる。

  例外の例として、

  酸素、窒素のように大気に多く含まれる元素、

  それと水は一般的に認識されている物質である事、

  自身を構成する物質である事、

  身近にそれと接触しているため性質を理解している事、

  また、それらを創造する多くの

  術式も汎用化されている事から、

  その構成などに関する複雑な論理を理解していなくても

  創造することが可能なケースが多い。

  そのため、一般的に創造系の魔法でまず最初に覚える

  基本的な魔法になる。


 ・消滅系

  魔力界の魔素を使い、

  物質界に反物質を生み出し、元素を対消滅させる。

  物質と反物質の対消滅で発生する

  エネルギーは膨大な量になるが、

  新世界では対消滅によって発生するエネルギーは

  混沌で発生するシステムになっているため、

  物質界では単純にその物質が消滅するだけの効果になる。

  消滅系は創造系よりも高度な魔法知識と

  大きな魔力が必要になる。


 上記の基本となる4系統の魔法の組み合わせで

 派生する系統のうち、代表的なものは以下となる。


 ・燃焼系

  創造系と加熱系の魔法を組み合わせることによって

  燃焼反応を起こす。

  簡単な例として、水素、炭素、酸素を創造し、

  加熱することで燃焼反応を起こす。

  また、物質を極限定範囲で極大加熱し、

  温度、圧力を極大化し、核融合反応を起こす。


 ・氷結系

  創造系と冷却系の魔法を組み合わせることによって、

  水を凍結させる。

  創造系の魔法で水分子の創造は初歩的なものであり、

  それを冷却し、凍結させることで、比較的簡単に固体を

  生み出す方法として用いられたりする。

  氷は温度が低いほど硬度が上がるため、同じ氷の魔法でも

  魔力の高い術者の氷結は硬度を高く出来る。


 ・射出系

  創造系と冷却系の魔法を組み合わせることによって、

  物質を高速に射出する魔法。

  射出したい物質を冷却し、

  構成する電子のスピンを一定方向に変える。

  また、その周辺に同じスピンの電子を大量に発生させる。

  そうすると物質と周囲とで強力な磁界が生まれ、

  物質が高速で射出される。この魔法は霊子のみで可能なため、

  魔法適正がなくても実行が可能。


 また、基本の4系統の魔法と、

 それによって派生する魔法以外にも、

 新世界の安全システムも含めたシステムを

 高いレベルで理解することで発動できる

 秘術と言うべき魔法も理論上は存在する。

 例えば限定空間で時間を加速させたり

 遅延させるなどの、時空に影響を及ぼす

 時空系の魔法が考えられる。

 また、限定的に新世界のシステムの制約を

 受けない領域を作ることで、慣性を調整したり、

 効果の限界値や禁止事項を無視した効果を

 発動させる神格系の魔法が考えられる。

 例えば消滅系の魔法で発生する対消滅のエネルギーを

 混沌ではなく物質界で発生させることで、

 極小空間に膨大な密度のエネルギーを発生させることも

 可能になる。


・種族特性について

 種族にはその種族特有の特徴がある。

 物質界でも遺伝情報として、

 魂の器にも、その種族特有の情報が記憶されている。

 種族特有の情報には、

 魔法に影響するものも多く含まれている。

 例えば、

 竜族は、体内で燃焼系統の魔法を充填して放出するブレス、

 創造と消滅系統魔法の特効。

 獣人系の種族は肉体強化系統魔法の特効、身体の再生能力。

 人魚族は水系統魔法の特効。

 長耳族は大気系統魔法の特効。

 白羽族は創造系統魔法の特効。

 黒羽族は消滅系統魔法の特効。

 などがある。

 また、混血により複数の特効を併せ持つ可能性もある。


・魔道具について

 魔道具の基本的な特性は、

 術式を記憶させることが可能な事である。

 術式は魔法によって発動させる電子を魔道具に通すことで、

 直接イメージとして読んだり記載することが出来る。

 魔道具に記憶された術式は、効果の発動の指令により、

 自動的に一連の術式の効果を発動することが出来る。

 通常は物質界に留まれない魔素を結晶化させて、

 物質、特に金属と合わせて物質界に固定する。

 魂の器でも魔道具の作成が可能。

 魔素結晶、魂の器の魔道具の両方とも形状に法則はなく、

 作成者の能力によるが、好きな形にすることが可能である。


 ・魔素結晶を用いた魔道具

  魔素結晶を用いた魔道具は魔道具自体で魔力を生成する

  ことは出来ない。魔力は術者が生成する必要がある。

  そのため術者が身に付けていないと効果が発動しない。

  但し、生成された魔素結晶自体を魔力として消費することで、

  術者から離れても継続して魔法を発動することが可能である。

  魔素結晶の魔道具だけで継続して魔法を発動する場合、

  術式が記載されている領域は消費されず、

  それ以外の魔素結晶が無くなると魔法の発動が停止する。

  また、魔力の生成は術者に依存するため、

  術者が魔法適正を持っていない場合は、

  魔素を使う魔法の術式を使う事は出来ない。

  魔素結晶の魔道具は、使用された魔素結晶の大きさで

  書き込める術式の情報量も変わる。

  魔素結晶が大きければ、

  書き込める術式の情報量も多くなる。


 ・魂の器の魔道具

  魂の器による魔道具は

  魔道具自体が魔力を生成することが可能である。

  そのため、永続的に魔法を発動することが可能である。

  魔道具自体が魔力を生成することが可能であるため、

  術者が魔法適正を持っていない場合でも、

  魔素を使う魔法の術式も使うことが可能である。

  魂の器で作成された魔道具は書き込める術式も多い。


(私って14歳になったら病気になりますかね…。)

読んで下さった方、ありがとうございます!

こんな設定みたいな話でも面白かったら

感想やいいねなど頂けると嬉しいです。

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