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アイの新世界(物語)  作者: 夢のファイヤー
北の大陸
57/89

46.交流への道⑧領主との会談③

会談は終わり、訓練場の場所と観光ツアーの紹介のため

僕達は屋上へ上がった。


アイ:「人数が多いからソフィさんお願いね。

  まずは人魚の町に行こう。

  私とアクアさんは先行して準備をしておくね。」

ソフィ:「わかったわ。」


アイさんはアクアさんを抱えて飛び立った。

白い雲を引いて大きな音がした後、一瞬で見えなくなった。


マリー:「すごい音ですね…。ビックリしましたわ。」

レオン:「あんなに速く飛べるのか…。

  同じ飛行の魔法とは到底思えない速さだな…。」

白狐:「だから飛行の魔法が使えるからって、

  意味が無いって言ったでしょ。」

総司:「こうして話をしている間にもう着いてると思いますよ。」

フェリ:「信じられないわね…。」

ソフィ:「それじゃ、私達も行こうか。ちょっと離れててね。」


ソフィさんがドラゴンに姿を変える。


ルイ:「おお…。武術大会で一度見てはいるが、

  近くで見ると本当に大きいな…。」

フェリ:「いや…。これと戦うって無理でしょ…。」

レオン:「勇者の試練と言われるだけあるな…。

  まず戦おうという気持ちにすらなれない…。」

白狐:「最強の種族だからね。」

デル:「アイさんは圧勝してたけどね…。」

総司:「それでは、皆さんソフィさんの背中に乗って下さい。」


ジャック:「こんな体験が出来るとは…。

  ドラゴンの背に乗るなんて恐れ多いですね…。」

フラン:「私は一回乗せて貰ってるけど、

  そんなにありがたい事なんだね…。

  私は総司君の方がずっと速いなーとか思っちゃってたよ。」

フェリ:「勇者になった気分になれるからね!違うけど!」


ルイさん達は恐る恐るソフィさんの背中に乗っていく。


ソフィ:「みんな乗ったかな?」

総司:「オッケーだよ。」

ソフィ:「行くよ~。」


ソフィさんは羽ばたきながら上昇し、

人魚の町を目指して加速していく。


レオン:「素晴らしい!今生に悔い無しだな!」

アドン:「同感だ!男なら皆憧れる状況だ!

  武術大会では情けない負け方をして、

  とても顔見せ出来ないと思い、

  正直来たくなかったけど、来て良かった!」


みんなすごく嬉しそうだ。

しかしこれはツアーには含まれない…。

ここでそんなに喜ばれてもね…。


ロべス:「ザウルから西に道が出来ている。

  ザウルは既に人魚の町との交易を始めていたのか!?」


ザウルの街を超えた辺りでロべスさんが驚いた顔で言った。


総司:「まだ交易はしていないですが、これからする予定です。

  この道は竜の島から僕達と一緒に来た人魚達が

  造ってくれたんです。」

マリー:「総司さんは竜の島から来たんですか!?」

総司:「あ。うん…。そうです。」

デル:「総司は勇者よ。

  ソフィさんが一緒にいるのも総司の従者だからよ。」

レオン:「なんと…。総司君は勇者か!」

フェリ:「マジか~。まあ、アイさんとの戦闘を見てるから、

  不思議はないわね…。」


アドン:「今日は伝説やら伝承やらの現実離れした話が、

  ポンポン出てくるな…。」

マリー:「総司さんは勇者様…。」

ルイ:「勇者なんて昔話の中だけのことだと思っていたが、

  本当に存在するのだな…。」


また話が脱線した…。この道を人魚達が造ったことを

アピールしたかったのに…。


白狐:「そういえば人魚の町は私も初めてね。」

デル:「私も初めてよ。」

フラン:「当然私も初めて。」

総司:「そうだったんだ。港町で綺麗なところだよ。」

ルイ:「もちろん私達も初めてだ。」


みんな頷いている。


総司:「そろそろ着きます。」


ソフィさんが速度と高度を落として地上に降りる。

みんなソフィさんの背中から降りていく。


「「「あ!総司様おかえりなさい!」」」


竜の島から一緒に来た人魚達が僕の傍に集まって来る。


総司:「ただいま。アイさんとアクアさんが来てるよね?」


「うん。遊覧船に案内するように言われてる。」

「案内するね。」


僕は人魚達に手を引かれて移動する。


総司:「皆さん付いて来てください。」

フェリ:「人魚ってもっと好戦的で怖い人達って

  イメージだったけど、みんな総司君にデレデレね。」

ソフィ:「総司君はいろいろあって特別かな…。」

ルイ:「街中が綺麗な女性ばかりで華やかだな。」

レオン:「想像はしていたが…。確かに綺麗な女性ばかりだ…。

  しかし、これまで人魚の町に行こうと思ったことは無いな…。」

マリー:「ここに来たらただじゃ済まないというのが、

  一般的な認識ですからね…。」


この町のペンギン達がいない。

さすがに昨日今日でアイさんが来ても逃げない様に

なるのは無理があるか…。


遊覧船の前でアイさんが手を振っているので、

僕も手を振って応える。


アイさんとアクアさんは水着に着替えている。

気温はかなり低いはずだが、

魔法で周囲の空気の温度を上げているのだろう。


二人は小型の遊覧船の前にいる。

乗るのは小型の遊覧船みたいだ。


アイ:「早かったね。」

総司:「ソフィさんも飛ぶのが速くなってるからね。」

アクア:「皆さん船の中へどうぞ。」

白狐:「大きくて綺麗な船だね~。」

デル:「思いっきり魔法で作った船ね…。

  むしろ魔法だけで出来てるわ…。」

ソフィ:「あっちの船の方が面白くない?」


ソフィさんが空気浮揚艇を指差して言う。


総司:「いや…。みんな振り落とされちゃうから…。」


みんなが乗り込むと同時に船は出港した。

遊覧船の内装も綺麗に出来ている。

人魚達がやってくれたのだろう。


アイ:「ロべスさんは特によく見て行ってね。

  役場で観光ツアーの窓口をするのに、ちゃんと見て

  紹介出来る様になって役場の人に教えて貰うんだから。」

ロべス:「確かにそうですね。しっかり拝見します。」

ルイ:「船に乗るのは初めてだが、中は豪華だな。」

総司:「観光用ですからね。普通の船はこうじゃないです。」

マリー:「海から見る陸地は綺麗ですわね。」


総司:「いつもはペンギン達もいるんですよ。

  今日はちょっと事情があっていないけど。」

シア:「私がペンギンになって並走しようか?

  このくらいの速度なら大丈夫だから。」

総司:「それじゃ、お願いしようかな。でも、人型に戻るときは、

  僕のところに来てからにしてほしい。」

シア:「わかった!」


シアちゃんがペンギンに姿を変えるとみんなが驚いている。


総司:「あれ?紹介するときペンギン族って言いましたよね?」

マリー:「ええ…。でも、ペンギン達と一緒に

  暮らしている人だと思っていました。

  まさか本人がペンギンとは思いませんでしたわ…。」

フェリ:「今日は驚くことばっかりだわ…。」


なるほど…。だから紹介したときの反応が薄かったのか。


ルイ:「ペンギンはこんなに速く泳げるのか。」


そうなのかな…。あんまり気にしてなかった…。

シアちゃんだから、これほど速く泳げるだけかもしれない…。


ソフィ:「いつもはペンギン達がいっぱいいるんだよ。」

フェリ:「可愛いわね!」

白狐:「私も見たかったわね。どうして今日はいないの?」

総司:「ペンギン達は強い存在を感知できるみたいで、

  アイさんが来るとみんな逃げちゃうの…。」

デル:「総司は大丈夫なの?」

総司:「僕は全然大丈夫みたい。」

デル:「そう…。それじゃ、

  ペンギン達のその能力もまったく意味がないわね…。」


総司:「う~ん…。いつもは陸地の方にもペンギン達がいて、

  海に飛び込んだり、泳いでいたりと、

  もうちょっと見るところがあるんだけどね。」

アイ:「誤算だったわね…。私は来ない方が良かったね…。」

フェリ:「そうなの?これでも十分よ?また来たいって思うもん。」

レオン:「そうだな。素晴らしい景色だ。

  船に乗るのも初めてだし、良い体験だ。」


今日は時間も無いので短いコースで終了する。

シアちゃんが戻ってきたので抱え上げる。


総司:「着替えられそうなところが無いね…。

  僕が抱えて移動するから、しばらくこのままでいい?」


シアちゃんが嬉しそうにギャーギャー言いながら頷く。

何人か羨ましそうにこっちを見ている。ペンギンは可愛いからね。


アイ:「次は面白い乗り物があるから、見ていって。

  本当はみんなにも操縦してみてもらいたいけど、

  上手く操縦出来る様になるには、ちょっと時間がかかるから、

  今日のところは私ともう一人が実演するね。」


なるほど。そのために水着に着替えていたのか。

もう一人って…。水着に着替えているし、アクアさんかな?


アクアさんはマリンジェットに乗ったことが無いはずだけど…。

砂浜に行くとマリンさんが水着で待っていた。


アイ:「マリンジェットって言うの。2タイプあるから、

  私とマリンさんでそれぞれ操縦するね。」


二人とも砂浜からマリンジェットに乗って海へ乗り出す。

マリンさんはそこそこ上手い。

アイさんは華麗な操縦で海を切るように走って行く。


白狐:「面白そうね!」

デル:「私は乗り物の操縦は苦手かも…。」

フェリ:「私も乗ってみたいなー!」

総司:「今度観光に来た時にね。」


アイさんとマリンさんが戻って来る。


アイ:「こんな風に自分で操縦して海の上を走るのは面白いよ!

  今度ちゃんと観光に来た時に試してみてね。」


確かにそれくらい上手に操縦出来れば楽しいだろう…。

アイさんくらい操縦出来る様になるには相当通わないと無理だ。


マリン:「私は3時間くらい練習したかな。

  それでこれくらいだよ。普通はアイちゃんみたいに

  出来る様になるには結構練習しないと無理だからね。」

白狐:「総司。今度連れてきてね。私も乗りたいわ。」

総司:「いいよ。時間がある時に一緒にこようね。」

フェリ:「私も!」

マリー:「私もお願いします!」

フラン:「私もいいかな…。」

総司:「いいよ。」


そういえばアクアさんはなんで水着に着替えているんだろう…。

海の観光地っぽさを演出するために

アイさんに付き合わされたのかな…。


アイ:「今日は次へ移動するけど、食事も海産物が

  豊富なメニューで、美味しいものを用意するからね!」

総司:「あと、今日はいないけど鳥人族の人達も

  協力してくれることになっています。

  例えば飛行の魔法を使えない人でも空からここの景色を

  見ることが出来るようにするとか、そんな感じの予定です。」

アイ:「それじゃ、次はNRTの麓の町ね。今度は私だけ先に行く。

  いきなりドラゴンが来たらみんな驚いちゃうから、

  みんなに知らせておくよ。」


アイさんは飛び立って行った。

一人だからか一瞬で見えなくなった。


どのくらいの速度なんだろう…。

水着のまま飛んで行っちゃったけど、空で着替えるのかな…。


シアちゃんとアクアさんと一緒に、着替えにマリンさんの家に寄る。

再びソフィさんにドラゴンになってもらい、

みんなで背中に乗って移動した。


ルイ:「同じ日に大陸の端から端へ移動することになるとは…。」

ロべス:「こちら側もいつの間にか綺麗な道が出来ていますね…。」

総司:「アイさんが造ってくれました。」

ロべス:「まさか一人で?」

総司:「はい。」


ロべス:「インフラ整備は行政の大事な役目だ。

  既に多大な貢献をして貰っていたわけだな…。」

総司:「もうすぐ着きます。あそこに見えている小さな町です。」

ロべス:「こんなところに町なんて無かったはずだが…。」

総司:「アイさんが住居や耕地などを作って、

  道の途中に住んでいた方達に移住してもらったんです。

  他にも希望してここに移住してくれた方達もいます。」

ロべス:「それもまさか一人で?」

総司:「はい。」

ロべス:「アイさんって神様とかじゃないですよね?」


みんな無言だ…。

ソフィさんは速度と高度をおとして町の中心に降りる。


町の人達もこっちを見ている。さすがに目立つだろう…。

アイさんは水着のままだった…。


アイ:「みんな来たね。

  ここは道の途中に住んでいた方々の転居先と、

  NRTで使う食料の生産のために作ったんだけど、

  都合がいいから、

  ここから森へ上がってすぐの所に訓練場を作るね。

  兵団は戦後や被災による復興も大事な仕事だよね。

  だから訓練と合わせてこの町の人達と協力して

  開拓や生活インフラの新設などにも従事してほしい。

  一か月後くらいには訓練が開始出来る様にしておくよ。

  みんなそれくらいで人選は出来る?」

デル:「レンとダリアにお願いしておくよ。たぶん大丈夫。」

白狐:「私も誰かに頼んでおく。大丈夫だと思うわ。」

アドン:「大丈夫だ。必ず人選を済ませて

  この町まで移動しておく。」


アイ:「今日この町に来て、住んでいる人達に言われたんだけど、

  移住の希望者がかなり増えてるみたいだから、

  住居はかなりの数を造っておくよ。

  だから、100人くらいって言ったけど、

  希望者が多かったら、100人以上でも構わないよ。

  足りなくなっても直に造るから、心配しなくていいからね。」


まあ、そうなるよね…。アイさんの造る家は綺麗で住みやすい。


耕地も区画整理がされていて、

用水路や農道も機能的に配置されている。


農機具なども共用で普通の人でも使える様に

霊子の魔法だけで使えるものが多数用意されている。


これが無料で提供される。

これはもう希望しない方がおかしい。


ロべス:「すごい設備ですね…。」

レオン:「見たことが無いものばかりだな…。」


正直僕も驚いている。

この町に来たのは初めてで、

まさかこんなことになっているとは思っていなかった…。


元の世界で見たものとも違う。

魔法の特性を生かして、より効率化された機械だ。


住民の人達は、普通にそれを使って作業している。


アイさんが道を作る作業と諸々をやっている30日の間に

造ったのだろう…。


辺りは暗くなってきている。


アイ:「それじゃ、もう一つの観光地NRTへ移動しよう。

  ソフィさんお願い。今度は私も一緒にいくね。」


ソフィさんの背に乗ってNRTへ移動する。

直ぐ近くの高所なので、直に着く。


ソフィさんから降りると、みんなが集まってきた。


楓:「総司君、ずっと会いたかった。」

白狐:「ずっとって…。二日しか経ってないわよ?」

デル:「朝に白狐ちゃんも同じこと言ってたからね?」

蘭:「アイさんはなんで水着なの…?温泉に入るため?」

アイ:「人魚の町からそのまま来ちゃっただけよ。

  後で温泉に入るのは決まってたから、いいかなって。」

レン:「人魚の町に行ってたのか。俺も行ってみたかったな。」

デル:「綺麗な人魚がいっぱいいたわよ?」


アイ:「それじゃ、案内していくね。

  ここにはもうコンサートホールを造ってあるの。

  そこを見学したらみんなで温泉に入って、

  その後に夕ご飯ね。宿泊所もあるから、実際に体験して

  もらうためにも、今日はここで一泊していかない?」

デル:「運営や接客の練習とかは、まだ出来てないから、

  その辺のことは大目に見てね。」

ルイ:「問題無い。君達との時間は何事にも勝る価値がある。

  ここで一泊させて貰おう。」

マリー:「明日は休日ですから、役場の仕事の方も大丈夫です。」


僕達は休日とか気にしてなかったな…。

毎日が仕事であり、休日でもあるって感じだ。


コンサートホールは流石に演奏していない。

もう演奏は見てもらっているので、建物と中を見て貰うだけにした。

その他にもいくつかの公園を順番に案内して見てもらう。


アイ:「それじゃ、最後に温泉に行こう。

  みんな畏まった服で窮屈だろうから、浴衣を用意しておくよ。

  温泉から出たらそれに着替えてね。」


そういえば、僕はNRTの温泉は見てない。

混浴だけなのかな?男女別の温泉とかもあるのかな?


温泉は複数あるから場所を分けるって方法もある。

誰か聞いてくれないかな…。


総司:(ごめん。僕はギリギリまで道路造りをしていたから、

  NRTの温泉は見たことがないんだ。

  狐人族の温泉と一緒で全部混浴なの?

  ルイさん達は気にしないかな?)

アイ:(そういえば、あんまり気にせず

  男女別にしたりはしなかったね…。)


全部混浴か…。僕は正直あまり良い思い出が無い…。


アイ:「全部混浴なんだけど、嫌な人はいる?

  温泉を貸し切りにして別にすることも出来るけど。」

白狐:「中は湯煙がすごくて、ちょっと離れれば

  ぼやけて見えるくらいよ?脱衣所は別だし、

  それほど気にしなくても大丈夫よ?」


特に誰も反応しない。言い難いのかもしれない。


総司:(言い難いんじゃないかな…。

  嫌な人は挙手とかにした方がよくない?)

ソフィ:(なんで自分で言わないの?)

マリカ:(総司はそういうところ、変に気を遣うからね。)

ソフィ:(仕方ないわね。)


ソフィ:「嫌な人は挙手して。」


僕が手を挙げようとすると、楓さんが素早く近寄ってきて、

挙げようとした僕の手を掴んで阻止してきた。


マリカ:(なんだ…。自分が嫌だったのか。見苦しいぞ。)

ソフィ:(上手く人に言わせて…。総司君情けない。)


アイ:「大丈夫そうね。」


最悪だ…。自分の評価を落としてまで、決行したのに…。

楓さんはそのまま手を握ってニコニコ僕の顔を見てくる。


楓:「総司君と温泉に入るのを楽しみにしてた。」


僕の意思も尊重してほしい…。

まあ、ここまで言われると悪い気はしないけど…。


案内された温泉は森の木々に囲まれていた。

そして池のように広い温泉だった。


自然と融合し、湯煙でぼやける様はとても幻想的だ。

お湯は白色で湯煙と綺麗に調和している。


温泉の中には形の違う大きな石がいくつかあり、

死角や影が出来る様になっている。


寄り掛かる場所にもなるし、人目を気にせずにくつろげる。

温泉の中を探索するのも楽しそうだ。

想像の遥か上をいく素晴らしい出来だ。


このセンスは狐人族の人達かな…。

少なくともアイさんでは無いと思う。


ルイ:「素晴らしいな。」

レオン:「こんな場所があったとは驚きだ。」


みんな感動して温泉の前で立ちつくしている。


総司:「女性達も来ますし、

  早く中へ入って奥の方へ行きましょう。」

ルイ:「そうだな。」


みんな僕の方を見て少し顔を赤くする。

何でだ…。レンさんだって十分に綺麗な顔をしている。


何となく居心地が悪いので、

一人で人目に付きにくい場所を探して移動する。


ちょうど岩と岩の間で人目につかない岩陰を見つけて一息つく。

足を伸ばして上を向くと綺麗な月が見える。心が洗われるようだ。


とてもリラックスして眠くなってくる。

とても良い温泉だけど、寝ちゃう人がいてもおかしくない。


岩陰だと見えないから、寝ちゃうと危ないかも。


総司:(ちょっと眠いかも…。)

マリカ:(総司は温泉に入ると寝やすいな。

  前も温泉の中で寝ちゃったし。)

総司:(マリカさん後よろしく…。)

マリカ:(仕方ないな…。)


僕は気持ちよく眠りについた。

あとはマリカさんが上手くやってくれるだろう。

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