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アイの新世界(物語)  作者: 夢のファイヤー
北の大陸
55/89

44.交流への道⑥領主との会談①

アイ:「服選びに時間がかかっちゃったね。

  段取りとか確認出来てないけど大丈夫かな?」

デル:「時間がかかったのはアイさんだけ…。」

アイ:「飲み物とお菓子みたいなものを用意しておこうか。

  何人くるのかな?」


デルさんの言葉はスルーされた。


総司:「フランさんに聞いてくるね。」


僕はリビングを出たが、既にフランさんとアクアさんが

来客の対応をしていた。


総司:「もう来たみたい。」

アイ:「総司君とデルさん手伝って。

  急いでサイドテーブルを出して、

  そこにティーセットとティーカップをたくさん作って。

  それとケーキとかお菓子系のものを作ろう。」


三人で急いで準備する。


アクア:「いらっしゃいました。リビングにお通ししますね。」

アイ:「入ったらそのまま奥の方に案内してね。」

アクア:「かしこまりました。」

フラン:「失礼します。」


フランさんはかなり緊張している。


空いているドアをわざわざ閉めてノックしてから

再びドアを開けて入って来た。


デルさんがクスクス笑いをこらえている。


アクア:「どうぞこちらへ。」


来客を大きな丸テーブルの奥の方へと通す。

アクアさんは微笑みを浮かべて出来る人っぽい立ち振る舞いだ。


来客の方には見知った人が結構いる。


全部で7人いる。そのうちレオンさん、フェリシーさん、

武術大会の司会の人の3人は覚えている。


もう一人よく覚えていないが、見たことがある程度の人もいる。

中心にいるのが領主様の息子の方だろう。


みんな正装してきている。僕達も着替えておいてよかった。


アイ:「わざわざお越し下さいまして、ありがとうございます。」


「こちらこそ急な申し出にも関わらずお引き受け頂き感謝します。」


中心にいる人がアイさんに答える。


アイ:「具体的な会談の前に、

  まずは私共から参加者を紹介させて頂きます。

  ご存知の方もいらっしゃると思いますが、

  こちらがマジック商会の代表の総司です。」

総司:「総司です。よろしくお願いします。」

アイ:「次はマジック商会に所属のソフィアです。」

ソフィ:「ソフィアです。よろしくお願いします。

  親しいものからはソフィと呼ばれています。

  よろしければソフィとお呼び下さい。」


ソフィさんも丁寧に挨拶している。

普段は緩い感じだが、必要な時はいつもキッチリやってくれる。


アイ:「こちらは長耳族の代表として出席します。

  デルフィニウム・ド・フラワーガーデンさんです。」

デル:「南東の大森林で長耳族の代表をしています。

  長い名前ですので、デルと呼んで下さって結構です。

  よろしくお願いします。」

アイ:「こちらは狐人族の代表として出席します。

  白狐さんです。」

白狐:「東の大森林で狐人族の族長をしています。白狐です。

  よろしくお願いします。」

アイ:「こちらは人魚族の代表として出席します。

  アクアマリンさんです。」

アクア:「竜の島の人魚族の代表をしていました。

  今は代表を辞して、後任に引き継ぐ立場となります。

  アクアマリンと言います。

  アクアとお呼び下さい。よろしくお願いします。」

アイ:「こちらはペンギン族の代表として出席します。

  シアさんです。」

シア:「ペンギン族のシアです。よろしくお願いします。」


来客側から特に反応はない。ペンギン族と言われて素直に

信じたというより、全員の紹介を聞く姿勢みたいだ。


アイ:「最後に私共の参加者を紹介させて頂きました私は

  アイと言います。総司、ソフィアと同様に

  マジック商会に所属しています。」


フランさんはこちら側の参加者という立ち位置じゃないんだね。

イルスの街の職員だから、それはそうか。


中心にいる人と武術大会で司会をしていた女性が

向かい合って頷いている。


「ご紹介ありがとうございます。

 それでは私共の紹介に移らせて頂きます。」


向こうの紹介は武術大会で司会をしていた女性みたいだ。


「まず初めに、こちらが現領主の長男のルイです。」


ルイ:「今日はお時間を頂き有難うございます。

  領主の長男のルイです。

  領主は高齢につき、領主としての業務を代行しています。

  武術大会後の会談ですが、

  これまでは成績優秀者の武勇を称え、

  金銭以外の褒賞を与える場として設けられていました。

  しかしながら、皆様はこれまでの成績優秀者とは

  比較にならない、類まれなお力をお持ちです。

  今後のイルスの街の繁栄のため、

  是非ともお力添えをお願いしたいと考えています。

  会談が有意義なものとなる様に、既に知己を得ている者と、

  実務の責任者を連れてきております。

  双方にとって良き会談となることを願います。」


ルイさんは丁寧に頭を下げてから司会の女性に頷いて合図する。

随分と丁寧な挨拶だ。想像と全然違っていた。


「こちらはイルス兵団長のアドンです。」


アドン:「イルス兵団長のアドンです。

  覚えて頂けているか不安ですが、

  アイ様とは前大会の優勝者として対戦しています。」

アイ:「もちろん覚えています。」


見覚えがあったのはアドンさんだね。


アイさんとの対戦は直に終わったし、

僕の方はちょうど性別問題で大騒ぎだった…。

その後も順次出席者の紹介が進む。


「最後に、私はマリーと申します。

 街の職員として、武術大会では司会を務めていました。

 また、ルイの長女でもあります。

 覚えて下さっていると嬉しいのですが、

 マジック商会のお三方とは表彰式でお会いしております。

 その節は総司様には大変失礼を致しました。」


マリーさんは僕の方に頭を下げる。


総司:「覚えています。

  失礼というのは性別を間違えたことですよね。

  仕方のないことだと思います。私は気にしていません。」

マリー:「ありがとうございます。」


要約すると領主側の参加者は以下となる。


ルイ:領主の長男

マリー:武術大会の司会、イルスの街の職員、ルイの長女。

アドン:イルス兵団長。

レオン:イルス兵団、領主の弟。

フェリシー:イルス兵団、レオンの孫娘。

ジャック:財務長官。

ロべス:政務長官。


フランさんの紹介は無かったな…。

この会談の裏方のスタッフ扱いなのかな…。


イルスの街のローカルルールなどもあるかもしれないし、

こういう儀礼的なことはよく分からないね…。


アイ:「今後、末永く良いお付き合いが出来ればと

  私共は考えております。

  まずは親睦を深めるところから

  始めたいと思いますが、いかがでしょうか?」

ルイ:「お気遣い感謝します。

  こちらこそよろしくお願いします。」

アイ:「ありがとうございます。それでは提案がございます。

  私も含めて私共はこうした場に不慣れな者が多く、

  砕けた会話をさせて頂ければと思います。

  もちろんルイ様と皆様もそのようにしていただければ幸いです。

  取り急ぎ飲み物とケーキなどを用意しておりますので、

  そちらを召し上がって頂きながら、まずは各々が自由に会話を

  していきませんか?」

ルイ:「願っても無い申し出です。有り難く頂戴します。

  ご提案頂きましたように、会話も気軽にさせて頂きますかな。」

アイ:「ありがとうございます。それでは。

  みんな席に着いてくださいね。」


アイさんが急に笑顔で明るい声で言うと、

みんな表情の硬さが取れてきた。


そして出席者の前にティーカップを置いていく。

それに続いてアクアさんが紅茶をカップに注いで回る。


フランさんも小分けにしたケーキを席に置いていった。

席は多めに用意していたので、みんな各々好きな場所に座り、

話をしたい相手の人のところに席を変えたりしている。


僕の方にレオンさんとフェリさんが来た。


レオン:「総司君、武術大会以来だね。

  対戦では恥かしいくらいにあっけなく負けてしまって、

  会って話をしたいと思ってはいても、

  中々会いに行くのに気が引けてね…。

  しかし、総司君との会話の内容はルイにも伝えているよ。

  今日の参加者も各種族の代表をこの場に集めている。

  それだけでもありえないことだ。

  難しいと思っていた高い理想も、

  その力を知れば違う物に見えてくる。

  君達はその理想を実現していくのだろうね。」

総司:「ありがとうございます。僕達の仲間はもちろん、

  今日、来てくださった皆様と協力出来ればこそと思います。」

フェリ:「私も武術大会ではお世話になったわね。

  総司君の言う通り、上には上がいると思い知らされたわ。

  今度時間があるときでいいから、

  私にもいろいろと教えてほしいな。」

総司:「喜んで。」


フェリさんは照れた顔で、少し様子を見るような顔で

言っていたので、僕は安心させるように笑顔で答えた。


アイさんとアクアさんは、ルイさん、ジャックさん、

ロべスさん、アドンさんの4人と会話している。


みんな笑顔で話をしている。メンバー的に内容は重そうだけど。

他のみんなは美味しそうにケーキを食べている。


さっきまであんなにキリッとしていたのに、

もういつもリビングにいるときと変わらない感じだ…。


会談というよりお茶会みたいになっている。

でも、こっちの方が僕もいいと思う。


シア:「これ美味しいね。もう無いのかな?」

ソフィ:「ケーキは私には作れないなー。」

デル:「私も無理だねぇ…。総司なら出来るんじゃない?」


出来るとしても僕じゃないんだけどね…。

マリカさんに頼んで、ケーキをホールサイズで作って切り分ける。


シア:「わ~~い!ありがとう!」

フェリ:「な!?魔法でそんなの作れるの!?」

総司:「フェリさんも食べる?」

フェリ:「頂くわ。」

レオン:「私も貰っていいかな?」

総司:「多めに作るから食べたい方は遠慮なく食べて下さい。

  おかわりも大丈夫ですよ。足りなくなったらまた作るので。」

フェリ:「すごく美味しい…。

  簡単に作ってるように見えるけどすごいことよ?

  これを売る商売をするだけでもお金持ちになれるわね…。」


マリーさんもこっちにきた。

向こうの会話の内容が高度な内容になってきたのかな…。


マリー:「美味しそうですね。私も頂きます。」


フランさんが部屋の隅に立っているので誘ってあげよう。


総司:「フランさんもこっちに来て一緒に話をしませんか?

  もうかしこまらなくても良さそうですよ?」

フラン:「ありがとう。ほんと場違いだわー。」

総司:「フランさんの職員としての仕事は、

  この会談の開催を調整することで終わっていると思います。

  あとは普通にいつも通りにしていいと思いますよ?」

フラン:「そうかな…。」


フランさんは不安そうにしている。

今日来た人達はいわゆる街のお偉いさんと言うべき人達だ。


緊張して当たり前だろう。

少し話をすれば緊張もとけてくるかな。


総司:「そういえば、アガサさんが昔、武術大会の司会を

  したことがあるって言ってましたよね。

  今日いらっしゃっているマリーさんも街の職員で、

  武術大会の司会をしていましたけど、

  フランさんは面識があるのですか?」

フラン:「無いわ。職員にもいろいろいるのよね。

  アガサさんは実は結構良い家のお嬢様なのよ。

  街の職員には結婚するまで職員として働いている

  良い家のお嬢様も結構いるんだ。

  武術大会の司会もそういう人達がすることが多いわね。

  マリーさんは将来はこの街の領主様になるかも

  しれないし、行政の方の担当だと思う。」

総司:「歳は同じくらいですよね。

  この機会に話をしてみるのも良いんじゃないですか?

  アガサさんとは仲良くされてましたし。

  せっかくの機会だから僕が紹介しますよ。」


ちょっと強引かもしれないけど、僕はフランさんの手を

引いてみんなのところに連れて行く。


総司:「マリーさん、ちょっとよろしいでしょうか?」

マリー:「総司さんとお話ししたくて来たのですから、

  大歓迎ですわ。それと先ほども言いましたが、

  武術大会ではたいへん失礼しました。

  フェリに総司さんが男性と後で聞いて、

  失礼ですけど、市民証の登記簿も確認させてもらって、

  間違えたことに気が付いたんです。

  ですが…。胸が大きかった覚えがあるんです。

  自分でも変なことを言っていると思うんですけど…。

  失礼を承知でお聞きしますけど、そんなことないですよね?」


総司:「そんなこと…無いと言いたいんですけど、

  実際は大きかったですね…。

  マリーさんの見覚えに間違いはないです。

  私は激しい戦闘の後は身体が女性に変わる体質なんです。」

マリー:「やっぱりそうですよね!

  見間違いじゃないと思ってたんです!

  こんなに綺麗で強くて胸が大きくて背が高いとか羨ましいって

  思ったのを忘れるはずがありません。

  フェリ。聞いてる?やっぱり私が間違えた訳じゃないのよ?」

フェリ:「総司君は変な体質なんだね…。」

総司:「余程のことが無ければ女性に変わることは

  無いですけどね…。」


フェリ:「間違えても仕方ないとは思うよ。

  私が最初に会ったときは胸は大きく無かったけど、

  それでも女性と間違えたしね。」

レオン:「私も間違えたな…。フェリの友達かと思った。

  フェリは可愛い孫娘だが、フェリ以上に綺麗で可愛い

  女の子は初めて見たので、印象に残っている。」

フェリ:「総司君は男だから、関係ないよね。」

マリー:「レオンさんの感想はかなり身内贔屓だからね…。

  それに、ここにいる方々はみんな綺麗な女性ばかり。」


話がだいぶ逸れちゃったな…。


総司:「えーと…。マリーさん、紹介させてください。

  こちらは武術大会で僕達マジック商会の専属職員だった

  フランソワーズさんです。

  武術大会でとてもお世話になった方です。」

フラン:「マリーさん初めまして。フランソワーズです。

  私も街の職員として働いています。

  長い名前ですので、フランと呼んでください。」

マリー:「フランさん、お会い出来て嬉しいですわ。

  私もフランさんのことは知っていました。

  職員で今年の業績が一番になるのが確実な方ですもの。

  それに総司さんといつも一緒にいて羨ましいと。

  職員の間では噂になっていますわよ?」


ソフィ:「そういえば、武術大会の期間中はフランさんだけ

  ずっと総司君と一緒だったね。」

白狐:「私は黙っていたけど、羨ましかったわね。」

フラン:「えーと…。なんかごめんなさい…。

  でも、私も総司君と会えたのは一か月ぶりなんですよ?

  せっかくここに住めるようになったのに、

  一か月も会えなかったんです。」

マリー:「え!?フランさんはこの家に住んでいるんですか!?」


フラン:「え…はい…。武術大会が終わって直ぐに全員で大森林に

  行った次の日に、私だけイルスの街に帰ってきたんです。

  仕事が終わったら毎日この家にみんなが帰って来ているか

  様子を見に来てたんですけど、誰も帰って来なくて…。

  一週間後くらいにアイちゃんと会えて、

  その時にここに住んでもいいって言って貰えたんです。

  それからはずっとこの家に住ませて貰っています。」

マリー:「私もアイさんにお願いしてみようかしら…。」

ソフィ:「アイさんは総司君の言うことなら何でも聞くから、

  総司君に頼めばいいんじゃない?」


総司:「いや…。何でもってことは無いと思うよ?」

マリー:「私もここで一緒に住みたいです。ダメですか?」

フェリ:「ちょっと待って。それなら私もここで一緒に住みたい。

  お爺様、構わないですよね?」

レオン:「願っても無いことだが、この家の方々の許しを

  頂ければだがな。ついでと言っては何だが、私もお願いしたい。

  総司君の理想の手伝いをしたいと私もずっと思っていた。

  武術や魔法の訓練に関しても、ここにいる方々の

  教えを受けることが出来れば、これ以上のことは無い。

  生活にかかる費用は私が全て負担する。

  どうか受け入れて頂けないだろうか?」


僕の理想って訳じゃないんだけどね…。アイさんなんだよね…。

僕も大いに同意だから、別にいいんだけど。


デル:「アイさんと総司は何でも魔法で出せるから、

  お金とかそういうのは必要ないわ。

  家も人が増えたら地下でも地上階でも

  簡単に増やせちゃうし、いいんじゃない?

  アイさんや総司に比べればかなり劣るけど、

  魔法なら私が教えてもいいし。」

白狐:「む…。お花畑は賛成か…。

  それなら私が武術を教えてもいいかな…。」

ソフィ:「アイさんのやりたいことはたくさんあるから、

  手伝ってくれるならむしろ有り難いんじゃない?」


総司:「みんなが賛成なら僕もいいよ。

  ただ、僕達はこの大陸のいろいろなところで活動してるから、

  最近はこの家にいることはそれほど多くないんです。

  僕は武術大会の日から今日まで別のところにいましたし。

  それでもいいですか?」

レオン:「この家に住みたいというのは少し違うな。

  私は君達と行動を共にしたいということだ。

  幸い私は飛行の魔法が使える。

  足手まといになることは無いはずだ。」

フェリ:「な!?お爺様?ここで自分だけアピール!?

  まさかの裏切り…。」


白狐:「私も飛行の魔法は使えるけど、あんまり意味が無いわよ?

  アイさんと総司の飛行の魔法は比較にならないほど速い。

  少人数で移動するときはアイさんか総司に掴まって

  一緒に連れていって貰ってる。

  大人数のときはソフィさんがドラゴンの姿になって、

  その背中に乗せて貰って移動するわね。」

レオン:「ドラゴンの背中に乗せて貰えるのか…。」

ソフィ:「そんなに大したものじゃないよ?

  総司君やアイさんの方が全然速いし。」

シア:「私も今日、朝ご飯を食べてから人魚の町から

  アクアさんと一緒にお兄ちゃんに

  掴まって連れて来て貰ったよ。

  いつもながらすごい速いかった。」


総司:「特に飛行の魔法が使えるとか、使えないは関係なくて、

  この家に住むのは構いませんけど、いろいろなところに

  連れまわすことになるけど、それでいいかという確認です。」

レオン:「もちろん構わない。むしろ望むところだ。」

フェリ:「私も楽しみ!」

マリー:「私も構いませんわ。街の職員は辞めます。」

総司:「ちょっと待ってください…。

  フェリさんはレオンさんの同意があるので構わないとして、

  マリーさんはルイさんの許しが必要なんじゃないですか?」

マリー:「問題ありません。お父様からも総司さんと

  一緒にいられるように頑張りなさいと言われています。」

総司:「マリーさんはそれでいいんですか?

  僕が断ったってことにしても構いませんよ?」

マリー:「私の望みでもあります。」


総司:「それなら何も問題ありませんね。最後に一つ確認です。

  レオンさんは既にご存知ですが、私達の目的は

  種族の違いを超えてみんなが仲良く暮らしていける

  世界を作ることです。それに賛同いただけますか?」

レオン:「私はもちろん承知している。

  先ほども言ったが、その理想の力になりたいと思っている。」

フェリ:「もちろんオッケーよ。」

マリー:「賛同します。そして少しでもお力になれるように

  努力することを誓います。」


武術大会の司会をしていた時も思ったけど、

マリーさんは頭が良くて上品だ。アクアさんに似てるかも。


総司:「ありがとうございます。

  それならむしろこちらからお願いしたいくらいです。

  これからよろしくお願いします。」

デル:「同居というより、仲間になったってことよね。

  良かったわね。そういえば、レンやダリア、蘭と楓も含めて

  私達はみんな総司が作る指輪を貰ってるよね。

  シアちゃんも付けてるみたいだし。三人にも作ってあげれば?」

総司:「いいけど、魔法適正がないとあんまり意味がないよ?」

マリー:「私のことを気にしているなら、問題ありません。

  私も魔法適正があります。公言はしていませんけど。」

フェリ:「魔力だけなら私よりちょい上かもね。」

総司:「それなら問題ないですね。少々お待ちください。」


せっかく作るなら良い物にしよう。

マリカさんにも手伝ってもらって大きな魔素結晶を作り、

いつもの術式セットを組み込んだ指輪を3つ作って渡す。


レオン:「これは魔道具か…。こんなものまで作れるのか…。

  魔力が明らかに大きくなったのを感じる。

  他にもいろいろと効果がありそうだな。」

フェリ:「しかも簡単に作っちゃってたよね!?

  これ一つで家が何軒も買えるよ!?」

マリー:「素晴らしいですわね。しかも指輪…。」


みんな喜んでいるみたいだ。


フラン:「いいな~。」

総司:「フランさんも欲しいの?

  魔法適正がないとあんまり意味がないですよ?」

フラン:「それでも作って貰えるなら欲しいな!」

総司:「いいけど、売ったりしたらダメですよ?」

フラン:「売る訳ないでしょ!」


どうせ作るなら身に付ける人にとって意味のあるものにしたいな。


総司:(作るならフランさんにとっても意味のある効果を

  組み込みたいな。何か良いアイデアはある?)

マリカ:(そうだね…。魔素じゃなくて霊子の効果を

  特化して強化する術式にしよう。

  それと護身用として冷却魔法を極大発動させて

  周囲を凍結させる術式とかはどうかな?)

総司:(いいね。そうしよう。)


僕はフランさん用の魔道具の指輪を作ってフランさんに渡す。


総司:「魔法適正が無くても

  魔力が大幅に上がるようにしてみました。

  今までよりも魔法の恩恵が急激に上がると思います。

  それと護身用に周囲を凍結させられる魔法も発動出来ます。

  普段は当然使わない方がいいですが、

  襲われたりした時に少しは時間が稼げると思います。」

フラン:「嬉しい!ありがとう!」


アイさん達はまだ話をしているみたいだ。

時間があるから武器とかも作っちゃおうかな。


総司:「ついでだから、武器も作っちゃいますね。

  レオンさんとフェリさんは身に付けている武器を

  ちょっと貸してください。」


二人から武器を受け取り、良く見て特徴をおさえる。

どちらも長剣だが、レオンさんの剣は大きく幅広い。


フェリさんは標準的な長剣だ。

形はそのままに魔道具の武器を作成し二人に渡す。


総司:「どうぞ。組み込んである術式は訓練のときに

  試して慣れて下さい。魔力を通せば復元するので

  折れたり刃毀れを気にする必要もないですよ。

  他にも戦闘で使える術式を組み込んであるので、

  使えるようになれば、戦闘の幅も広がるはずです。」

レオン:「おお…。こんなものまで…。

  これはもう対価を払えるようなものではない…。」

フェリ:「ありがとう…。魔道具の武器なんて

  伝承の記載でしか存在しないものだと思ってた…。」

総司:「魔道具の武器には他にも大きな利点があります。

  実際に見て貰うのでフェリさんちょっと手伝って下さい。」


僕は普通の剣を魔法で作ってフェリさんに構えてもらう。

僕は光輝剣でその剣を斬る。


フェリ:「それってアイさんの剣と同じに見えるね。

  そして同じように武器が斬れちゃったわね…。」

総司:「さっき僕が作った魔道具の剣を構えてみてください。」


構えたフェリさんの剣を光輝剣で斬ろうとするが

斬れずに受け止められる。


フェリ:「おお…受け止めた…。

  せっかく貰ったのにダメになっちゃうかと心配したわよ。」

総司:「魔道具の武器は武器や防御壁を斬ることが出来る

  魔法に対して耐性があります。

  この魔法を使える相手と戦うようなことがあったとき、

  魔道具の武器を持っていないと

  戦うことすらまともに出来ません。」


デル:「効果がすごいのはわかるけど、その魔法を使えるのは

  たぶんアイさんと総司だけよ?

  魔道具の武器を持ったところでアイさんと総司に戦闘で

  勝つのは不可能なんだから、

  その効果はあんまり意味がないわよ?」

総司:「もしかしたら、いるかもしれないでしょ…。」

ソフィ:「そういえば、お腹が空いてきたね。

  もうすぐお昼ご飯の時間だけど、どうするのかな?」


ソフィさんは時間に敏感だ。ご飯の時間をいつも教えてくれる。


総司:「僕がお昼ご飯を作っちゃってもいいんだけど、

  どうするかアイさんに聞いてくるよ。」


会談はお茶会みたいな形で想像以上に良い感じで進んでいる。

そして、レオンさん、フェリさん、マリーさんの三人も

仲間として協力してくれることになった。


この後どうするんだろう?

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