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アイの新世界(物語)  作者: 夢のファイヤー
北の大陸
51/89

40.交流への道③人魚の町とペンギン

温泉リゾートNRTの完成祝賀会の翌日の朝、

朝ご飯を食べながら今後のことを相談する。


アイさんがホワイトボードのようなものを出して、

シャカシャカ文字を書いていく。


頑張ってる感じが可愛い…。

みんなも同じように思っているのか笑顔でアイさんを見ている。


アイ:「温泉リゾートはみんなの頑張りで無事に完成した。

  今後の主な案件だけど、

   ①NRTの運営。まずは接客の練習を含めた仮運営。

   ②イルスの街の領主との会談。

   ③人魚の町の遊覧船ツアーの準備。

   ④イルスの街の観光ツアーの窓口の設営。

   ⑤ザウルの街の観光ツアーの窓口の設営。

   ⑥イルスの街の家でのコンサート開催と運営。

   ⑦竜の島の人魚達の帰還。

  が、あるよ。優先順位と役割分担も追記するね。」


アイさんは各々の案件の下に

優先順位と役割分担を書き足していく。


   ①NRTの運営。まずは接客の練習を含めた仮運営。

    ⇒優先1、デル&長耳族、白狐&狐人族、アイ。

   ②イルスの街の領主との会談。

    ⇒領主都合による。総司、ソフィ、アイ。

   ③人魚の町の遊覧船ツアーの準備。

    ⇒優先2、アクア、マリン、人魚の町にいる人魚達、

     ソフィ、総司、アイ。

   ④イルスの街の観光ツアーの窓口の設営。

    ⇒優先3、シモン、アガサ、フラン、アイ。

   ⑤ザウルの町の観光ツアーの窓口の設営。

    ⇒優先3、ジルベルト、ナギ、アイ。

   ⑥イルスの街の家でのコンサート開催と運営。

    ⇒優先4、デル&長耳族、アイ。

   ⑦竜の島の人魚達の帰還。

    ⇒全てが終わり次第。

     アクア&竜の島から来た人魚達、アイ。


アイ:「優先1~3は同時進行。4は1の進捗次第で開始判断。

  ジルベルトさんはザウルの街でお世話になった人で

  私達に協力してくれる人だよ。

  ジルベルトさんとシモンさん達への連絡と

  窓口業務のお願い、諸々の段取りは私がするね。

  それと竜の島への移動は万が一が無い様に私も同行する。」


アイさんが一気に説明する。僕からは特にないかな…。


アクア:「アイ様、ご配慮ありがとうございます。」

デル:「了解よ。長耳族の代表の力を見せちゃうわ!」

ダリア:「期待してますよ…。」

白狐:「わかったわ。あんまり自信が無いけど…。」

蘭:「白狐様。一族から組織運営の上手い人に指揮を任せても

  いいと思いますよ。」

白狐:「そうね。後でみんなと相談ね。」


総司:「次は人魚の町だね。」

ソフィ:「私は総司君と一緒だね!」

楓:「私は総司君とは別行動か…。」

蘭:「白狐様とは一緒なんだから我慢しなさいよね。」

ナギ:「私はお店のみんなにも協力してもらうから大丈夫よ。

  お客をいっぱい見つければいいのよね?」

アイ:「窓口の開設と運営の手配もお願い。」

ナギ:「わかったわ。」


アイ:「定期的に私が全て回るから、

  何かあったらその時に相談してね。

  緊急の場合はモニターで連絡ってことで。」

デル:「アイさんが全体を見てくれるなら何の心配もないわね。」

アイ:「みんな朝ご飯も食べ終わったし、行動を開始しよう!」

総司:「それじゃ、僕達は人魚の町へ移動するね。」


僕達は外に出る。

ソフィさんを後ろから抱えて、

アクアさんとマリンさんに横から掴まって貰う。


総司:「それじゃ、出発するよ~。」


高速飛行で人魚の町へ向かう。


マリン:「速いわね~。」

ソフィ:「総司君もすっかりアイさん寄りになってきちゃったね。」

総司:「アイさんとは天と地の差があるよ…。」

アクア:「総司様も十分すごいですよ。」

総司:「船はアイさんが来てから作るとして、

  まずはザウルの街までの道路造りかな。」

アクア:「竜の島から一緒に来た人魚達が既に道路造りは

  進めてくれています。」

総司:「そうだったね。ひとまず人魚の島でみんなと相談しよう。」


ソフィ:「言われたことを進めているだけなのに、

  日々やり遂げていくことの凄さが

  自分でも信じられない毎日だよ。

  そして今日からは人魚の町で人魚と他種族の仲介だね。

  昨日の祝賀会でアイさんがやりたいことが

  本当の意味で私にも少しわかった気がするんだ。

  今日からも頑張るよ。」

総司:「ソフィさんもだったんだね。

  僕もわかっていたつもりだったけど、

  昨日の祝賀会はとても特別なものに思えた。

  僕達がやっていたことが素晴らしいことだって

  すごく実感できた。」

マリン:「良くなっていくことが実感出来るのはいいわね。

  私も出来るだけ協力するわ。」

アクア:「本当に素晴らしい毎日ですね。」


ザウルの街と人魚の町との道路が完成しているのが

上空からの目視で確認出来た。


人魚のみんなが頑張ってくれたみたいだ。

出発してから30分程度で人魚の町に到着する。


マリン:「もう着いちゃった…。信じられないね…。」


僕達はマリンさんの家の前に降りる。


「「「総司様!」」」


竜の島から一緒に来た人魚達が駆け寄って来る。


総司:「みんな久しぶり。」

アクア:「ただいま。」


「「「総司様やっぱりカッコいい!!!」」」


なんだか照れくさい…。


総司:「ありがとう。みんなも変わらず綺麗だね。」

ソフィ:「どっちも変なスイッチが入るから、

  その辺にしといてよね。」

アクア:「ザウルまでの道も出来ていますね。

  みんなお疲れ様でした。」


「頑張ったよ~。」

「総司様、褒めて褒めて~。」


総司:「上から見てきたよ。綺麗な道だった。

  みんなありがとう。

  感謝の気持ちには足りないけど

  美味しいものを作るからみんなで食べてね。」


僕は人魚のみんなに魔法でアイスを作って一人一人に渡す。

ちょっと凝ってチョコレートアイスにした。


「美味しい~!」

「こんなの初めて!」

「さすが総司様!」


みんな相変わらず綺麗で可愛い…。

囲まれていると王子様にでもなった気分だ。


人魚のみんなと話をしていると、鳥人族の人が歩いてくる。

見たことがある人だ。


ザウルからイルスへ移動するときに

上空で会ったマテオさんとサディさんだ。


マテオ:「お久しぶりです。

  見たことがある人だと思ったら、

  総司さんとソフィさんでしたよね。」

サディ:「とても良いところを紹介してくれて

  ありがとうございます。」

マテオ:「人魚の皆さんは親切で、とても良くしてくれましたよ。」

アクア:「アイ様と総司様の紹介なら当然です。」

サディ:「いつも綺麗でキリッとしている人魚の皆さんが、

  総司さんの前ではデレデレです。すごい人気ですね…。」


「「「総司様は特別~。」」」


総司:「竜の島にいるときからずっと良くして貰っています。」

アクア:「それは私達の方こそです。」

マテオ:「すごい信頼関係ですね。

  私達も皆さんに感謝しています。

  何かお手伝い出来る事があったら、

  遠慮なく言って下さい。」

総司:「ありがとうございます。

  お言葉に甘えてお願いしたいことがあります。」

アクア:「お待ちください。

  個別に話をすると総司様に無駄に

  お手間を取らせてしまいます。

  人を集めてきます。

  港の方が広いので、そちらでお待ちください。」

総司:「ありがとう。」


アクアさんのお蔭で効率よく進みそうだ。

自分より遥かに優秀な秘書を持ったダメ社長の気分だ…。


集まってくれていたみんなは、人を集めに行ってくれた。

僕とソフィさんは港の方に移動する。


港の方にはたくさんのペンギン達が普通に歩いていた。

やはりアイさんがいなければ平気らしい。


僕はペンギン達が食べられそうなものを魔法で出して、

ペンギン達にご馳走する。


ペンギン達はギャーギャー言いながら

美味しそうに食べている。


「美味しい。ありがとうって言ってますよ。」


近くに居た、この町の人魚の人が通訳してくれる。


総司:「またみんなが怖がっている人がそのうち来ると思うけど、

  出来れば逃げないであげてほしいな。

  逃げずに留まってくれたら、また美味しいものを

  たくさん用意するからね。」


ペンギン達はギャーギャー言ってくる。


「本能だから無理って言ってますね…。」


そうか…。そう簡単にはいかないか…。

しかし諦めてはいけない。千里の道も一歩から。

僕は周囲のペンギン達も含めて、餌付けを試みた。


ペンギン達を掻き分けるようにして一匹の痩せた

ペンギンが僕の前に来る。


周囲のペンギンがギャーギャー言っている。


「どこか違うところから来たペンギンみたいですね。

 みんなが誰だって騒いでいます。」


目の前のペンギンは食べ物を催促することもなく、

ギャーギャー言っている。


「助けてほしいって言ってますね。」


総司:「何があったの?」


僕は痩せたペンギンの前に座って問いかける。


目の前のペンギンは、僕が話を聞こうとしているのが分かると

必死に何かを話だした。僕は人魚の方を見る。


ちょうどマリンさんが戻って来た。


マリン:「何かあったの?」

総司:「マリンさんもこのペンギンの話を聞いて。」


「なんとなく言っている事は分かりますけど、

 この辺りのペンギンと少し言葉遣いが違いますね…。」


マリン:「ここよりもっと北の方のペンギンだね。

  島のみんなを助けてほしいって言ってるわね。」

総司:「助けられるなら助けるよ。どうしたの?」

マリン:「島の周りに大きな魚がたくさん住み着いて、

  海に出られなくなったみたい。

  このペンギンは泳ぐのが速いらしく、

  外に救援を求めに島を出てきたみたい。」

総司:「わかった。とりあえず島まで案内出来る?」


ペンギンは必至に頷いている。


総司:「僕は飛べるから君を抱えていくね。

  どっちの方向なの?」


ペンギンは右の手…というかフリッパーで北の方を指す。

僕はペンギンを後ろから抱き抱える。


総司:「マリンさんも一緒に来てもらっていい?」

マリン:「いいわよ。」

総司:「それじゃ、僕の背中に掴まって。」


マリンさんが僕の背中に掴まる。

近くで別のことをしていたソフィさんが気が付いてこちらに来る。


ソフィ:「何かあったの?」

総司:「このペンギンの住んでいた島にいる他のペンギン達を

  ちょっと助けてくる。

  みんなにちょっと行ってくるって伝えておいて。」

ソフィ:「私も行こうか?」


どうしよう…。

念のためソフィさんにも一緒に来て貰った

方が良いかもしれない。


「他の方達には私から伝えておきますよ。」


総司:「ありがとうございます。

  それじゃ、ソフィさんも一緒に来て。」


マリンさんとソフィさんが僕の左右から掴まる。


総司:「行ってきます。」


僕はペンギンの指し示した方向へ飛び立ち一気に加速する。

ペンギンがギャーギャー騒いでいる。


マリン:「速くてビックリしてるね。」

総司:「このまま真っすぐ飛べばいい?」

マリン:「いいって。」


小さな島が見えてきたので速度と高度を下げて近づく。


総司:「あの島であってる?」


ペンギンが頷いている。

たくさんのペンギンがいるが、みんな痩せ細っている。


僕は島へ降りて連れてきたペンギンの手を離す。

ソフィさんとマリンさんも僕から手を離して自分で立っている。


ペンギン達はギャーギャー話をしている。

とりあえず、食べ物でも作ってあげよう。


空腹でいきなり重い食べ物は良くないと思うので、

魚のすり身を水で溶いたような食事を作って、

浅い2mくらいの大きなお皿を作って流し込む。


総司:「みんなお腹が空いてそうだから、食べ物を作ったよ。」


ペンギン達が群がってくる。直にお皿を囲んで食べ始めた。

これだけでは全然足りないので、同じものを10個ほど作る。


食べ物が減った皿には都度、食べ物を足していく。


総司:「あんまり一気に食べ過ぎると身体に良くないから、

  ゆっくり食べてね。

  それと食べ過ぎないようにね。

  後でまた作ってあげるから。」


しばらくするとみんな落ち着いてくる。


動きが悪いペンギンは個別に診断して

不調のある部分を治療して回る。


ペンギン達が僕の方を見てギャーギャー言っている。

雰囲気でお礼を言っているのがわかる。


ソフィさんとマリンさんは島の周囲を見に行っている。


僕も島の周囲を見に行くために歩き出すと、

ペンギン達が不安そうに僕に付いてくる。


総司:「大丈夫。

  みんなをなんとかするまでは、この島にいるから。」


ペンギン達を安心させるように、

僕は笑顔で膝を折って屈みながら話しかける。


言葉は理解しているみたいだけど、雰囲気は伝わるかな?


一匹のペンギンが僕にしがみついてくる。


痩せてはいるが、

他のペンギンに比べて動きがしっかりしているし、

羽毛も綺麗に保たれている。


人魚の町で会ったペンギンだと思う。


総司:(このペンギンは泳ぎが速いって言ってたよね。

  痩せてはいるけど、身体は正常に保てている。

  もしかして魔法適正があるのかな?)


マリカ:(可能性は高いね。

  魔法効果を高める魔道具を身に着けさせれば、

  水の魔法くらいは使えるかもね。

  作ってみるか?)

総司:(みんなが帰って来るまで、僕は移動しない方が

  良さそうだし、やってみようか。)


ぼくは魔法効果を高める術式をいくつか組みこんだ

チョーカーのような魔道具を作り、ペンギンの首にかける。


総司:「君は魔法適正があるかもしれない。

  試しに、魔法で今やりたいことをイメージしてみて。」


僕がチョーカーをかけたペンギンに言う。

ペンギンは頷いて目を閉じる。


少し待つとペンギンの身体が少し伸びて形が変わってく。

すぐに人の姿になった。


僕と同じ黒髪の可愛い女の子になった。

裸だったので僕は急いで着せた状態で服を作り出す。


マリカ:(当たりだね。

  まさかいきなり人の姿になるとは

  思わなかったけど。)

総司:(ビックリだね…。)


「あ…、ありがとう。お兄ちゃん。」


ペンギンだった女の子は泣きながらお礼を言ってくる。

お兄ちゃんと呼ばれたのは初めてだ。


言葉はやはり大事だ…。

たったそれだけで親近感が沸いてくる。


総司:「どういたしまして。

  人の姿に変わってビックリしたよ。

  会話が出来る様になったのは嬉しいね。」


「うん!嬉しい!」


僕にまた抱き着いてくる。僕も抱き返す。


総司:「僕は総司だよ。君の名前は?」


「名前は無いよ。お兄ちゃんにつけてほしいな。」


名前か…。どうしよう。

僕と同じ綺麗な黒髪が特徴かな…。


総司:(どんな名前が良いかな?)

マリカ:(ん~~~。)

総司:(透子。透子はどうかな?)

マリカ:(………………。なんでその名前?)

総司:(僕のお母さんの名前。良い名前でしょ?)

マリカ:(そ…そうだな…。でも、違う名前の方がよくないか?)

総司:(マリカさんはどんな名前が良いと思うの?)

マリカ:(ちょっと待て。真剣に考えるから。)


マリカさんはブツブツ言いながら必死に考えている。

綺麗な黒髪でお母さんを思い出したから言ってみたんだけど、

ダメだったのかな…。


マリカ:(シア。シアはどうかな?

  総司をお兄ちゃんと呼んでるし、妹っぽい名前で、

  シスター、シスタア、シア。

  どうかな?)

総司:(いいね。シアにしよう。)


総司:「シア。で、どうかな?」

シア:「ありがとう。私の名前は今日からシアね!」


良かった。気に入って貰えたっぽい。


シア:「私の気持ちをちゃんと伝えられればって思ったの。

  みんなを助けたくて、決死の思いで怖い魚のいる海に

  飛び込んで、やっとの思いで別の島に着いたけど、

  私達を助けられるほどの力を持つ人なんて

  どうやって見つければいいのか…。

  困っていたところに魔法みたいな力を使っている人がいて、

  それがお兄ちゃんだった。

  島のみんなを助けてほしいってお願いしたら、

  すぐに助けてくれるって言ってくれて。

  本当に嬉しかった。

  その後、直に助けに行くことを決めて、

  すごい速さで島まで飛んで、みんなに食べ物をくれた。

  本当に夢みたいだった。感謝してもしきれない。」

総司:「ちょうど僕があの場にいて良かったよ。

  みんなはもう大丈夫だから。

  絶対に僕達がなんとかするよ。」


シアちゃんは安心したのか声を出して大泣きを始めた。

僕は頭を撫でてあげる。


周りのペンギン達もギャーギャー言っている。

きっと慰めたり、感謝の言葉をかけているのだろう。


ソフィ:「その子どうしたの?」

マリン:「女の子もこの島にいたの?」


ソフィさんとマリンさんが帰って来たみたいだ。


総司:「人魚の町から一緒に来たペンギンだよ。

  魔法適正がありそうだったから、

  魔法効果を高める魔道具を渡したら人型に変身出来たんだ。

  名前はシアちゃん。」

シア:「お姉ちゃん達も一緒に助けに来てくれてありがとう。」

ソフィ:「本当に一緒に飛んできたペンギンなの?」

シア:「本当だよ。」

ソフィ:「信じるわ。私達も協力するから安心して。」

マリン:「可愛い子だね。出来るだけのことはするわよ。」


総司:「島の周囲はどうだった?」

ソフィ:「確かに大きな魚が何匹か見えた。

  水中までは見えないけど、たくさんいそうね。」

マリン:「サメの群だね。

  この辺は良い漁場みたいで、

  魚がたくさんいるんだと思う。

  回遊しているときに

  見つけて住み着くことにしたんだろうね。」

総司:「ありがとう。状況はわかった。」

マリン:「私なら何とか出来るけど、どうする?」


サメはサメで生きるためにやっていることだ。

ペンギン達のためにサメを殺すのは望む解決策ではない。


総司:「ペンギン達を全員、人魚の町まで連れて行こうと思う。」

マリン:「総司君ならそう言うと思ったよ。私もそれに賛成よ。」


あとはどうやってみんなを運ぶかだ。

大きな箱を作って、ソフィさんにドラゴンになってもらって

運ぶのもあるけど、もっと良い案を思い付く。


総司:「シアちゃんは僕のことを完全に信じることが出来る?」

シア:「もちろん信じるよ。」

総司:「みんな聞いて。

  今からどんなことがあっても

  僕の傍から離れないと約束してほしい。

  そうすれば、絶対にみんなを助けると約束する。」


僕はペンギン達に言う。ペンギン達はみんな頷いている。


総司:「ソフィさん。みんなを運べる船と一緒に、

  ここにアイさんを呼んできてほしい。」

ソフィ:「なるほどね。

  総司君の考えてる事が分かったわ。

  急いで行ってくるね。」

マリン:「さすが総司君ね。上手くいくといいわね。」

ソフィ:「怖いかもしれないけど、私はみんなの味方よ!

  だから、みんな出来れば怖がらないでね!」


ソフィさんはペンギン達に言うとドラゴンに変身する。

前もってペンギン達に恐怖に慣れさせる効果も考えてだろう。

ペンギン達はブルブル震えているが、僕の傍に留まっている。


ソフィ:「それじゃ、行ってくるわ。」


ソフィさんは飛んでいった。


シア:「ビックリした!ソフィお姉ちゃんが、急に大きくなって

  すごく怖い姿になって飛んでいったね。

  正直、周りの大きな魚よりずっと怖かったよ…。」


ペンギン達も頷いている。


総司:「ソフィさんが大きな船と、ある人を連れてくる。

  みんなを安全な場所に運ぶためだよ。

  でも、その人のことをソフィさんより怖いと

  感じるかもしれない。

  それでも僕達を信じて、逃げたりしないでほしい。

  絶対に大丈夫だから。」

シア:「お兄ちゃんを信じるよ。」


ペンギン達も頷く。


総司:「ありがとう。」

シア:「御礼を言うのは私達だよ。」

マリン:「ペンギンの魔法使いを見るのは初めてだけど、

  たぶん水の魔法に特効があるわよね。

  アイちゃん達が来るまで私が少し教えてあげるわ。

  でも、その前にお腹が空いたから、お昼ご飯ね。」

総司:「そういえばお昼ご飯がまだだったね。」


僕とマリンさんのお昼ご飯を作る。

ペンギン達も食べたそうだったので、たくさん作った。

もう食べられるようになったペンギン達も一緒に食べた。


お昼ご飯を食べた後は、

マリンさんがシアちゃんに魔法の指導をしてくれた。


僕は船へみんなを運ぶための大きなコンテナを作る。

あとはアイさんとソフィさんを待つだけだ。

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