32.武術大会④二日目、一回戦
目が覚める。
薄暗い場所だ。ここが何処か分からない。
まだ朝になっていないのかと思い、
魔法で時間を確認するが、もう7時だ。
暗いからいつもより寝すぎたみたいだ。
僕は左右を見ると、白狐さんとデルさんが寝ていた。
総司:(マリカさん起きてる?)
返事が無い。寝ているみたいだ。
僕は起きて周囲を見ると、たくさんの人が寝ていた。
足元には蘭さんと楓さんが寝ている。
他のみんなと知らない人まで、たくさん寝ている。
ここは家の地下室みたいだ。
モニターの魔道具がないから、地下二階かな…。
ライトの魔道具が一つだけ起動している。
起こすのも悪いのでリビングへ行こう。
リビングへ行くと、アイさんとアクアさんがお茶を飲んでいた。
総司:「おはよう。」
アイ:「おはよう!」
アクア:「おはようございます。」
総司:「ごめん。寝すぎちゃったみたいだ。」
アイ:「大丈夫だよ。総司君は地下で寝ていたの?
上には誰も居ないから、
みんなまだ外で遊んでいるのかと思ったよ…。」
アクア:「その割にはオードブルもお酒も
全部綺麗に飲み食いされて無くなってましたからね…。」
アイ:「そうそう。片付けるのが楽だったよ。
私とアクアさんは朝食を食べ終わってるけど、
総司君はまだだよね?何か作ろうか?」
総司:「まだだけど、お腹は全然空いてない…。
むしろお腹いっぱいな感じだね…。」
アクア:「総司様も昨日は私達と同じ時間に
お休みになられてましたよね?」
総司:「え…。そうなんだけど、その後起きてみんなと
遊びに行ったかな…。」
アクア:「そうでしたか。」
総司:「よく覚えてないんだよね…。
地下二階でみんな寝ていたよ。
知らない人もたくさんいたね…。」
アイ:「そうなんだ。帰って来てたんだね。
それなら、冷めても美味しい物を用意しておこうか。
地下室には何人くらいいた?」
総司:「50人くらいはいたかな…。」
アイ:「ずいぶんとたくさんいるのね…。
それなら総司君とアクアさんにも手伝ってもらって、
全員分用意しようか。
食べられるようになったら総司君も食べてね。」
総司:「ありがとう。」
僕達は大量のサンドイッチ、おにぎり、プレーンオムレツ、
ハム、サラダ、お漬物、トマトスープ、フルーツジュースなど、
冷めても美味しい朝食を用意した。
アイ:「それじゃ、私達は一回戦の会場に行きましょうか。
私の試合は10時からだけど、せっかくだから
武術大会を堪能しに行こう。」
トーナメント表を持っていく。
僕達は屋上から飛び立ち、会場へ移動する。
もう魔法使いなのは多くの人に知られているし、
武術大会が終わる頃には、みんなに知られていると思う。
隠してもあまり意味はないだろう。
アイ:「このまま上空から見れば、全部の会場の試合が見えるね。」
丁度9時からの試合が始まったところだ。
一回戦は八つの会場で行われ、それぞれの試合は一時間弱。
決着がつかない場合は審判の判定となる。
みんな良い勝負だ。パッと見では魔法使いは居ない様に見える。
アイ:「トーナメント表を大きく4つに分けると、
第一、第二会場が総司君と対戦する可能性がある人達、
第三、第四会場がフランさんの話のレオンさんのいる場所、
第五、第六会場がソフィさんと対戦する可能性がある人達、
第七、第八会場が私と対戦する可能性がある人達ね。」
フェリさんは第七会場で僕と同じ時間だ。
試合を見るのは無理そうだ。
レオンさんの試合は予選で見たが、時間が合えば見ておこう。
アクア:「人魚族は槍を武器にすることが多いですが、
人間族は長剣の方が多いですね。」
アイ:「持ち運びに便利だしね。
人魚の島や町にいるときはいいけど、
アクアさんも念のため移動中に身に付けられる武器を持てば?
身に付けているだけで牽制にもなるよ。
なんならこの間の槍とは別に作ってあげるよ?」
アクア:「そうですね。それならお願いしてよろしいでしょうか?」
アイ:「今からなら私と総司君と同じで刀が良いかな。
刀なら私達以外にも狐人族の人達もいるから、
教えて貰うといいよ。私も時間がある時なら教えてあげる。」
総司:「僕もいいよ。」
アイさんは大きな魔素結晶を作り、
金属を生成しつつ、刀に形を変えていく。
僕達が作るものより遥かに良いものだ。
アイ:「はい。戦闘に使える術式も組み込んであるから、
練習して慣れていってね。
かなり良いものにしちゃったから、無くしちゃダメだよ?
腰に当てると、身に付けられるように鞘からベルトが
出るようになってるからね。」
アイさんが作った刀を差し出すと、アクアさんは両手で受け取る。
アクア:「ありがとうございます。一生の宝物にします。」
アイ:「魔力を通せば復元するから、
遠慮なく使って大丈夫だからね。」
アクアさんはスラッとした長身の美人だから刀も似合う。
人魚の島では水着のような服だったが、今は女性服に
上からローブを着ている。自分で作ったのだろう。
9時からの試合はいくつか終了している。
時間は9時半を過ぎていた。
アイ:「そろそろ私の試合ね。第八会場に行こう。
総司君とアクアさんは観客席の方に行ってね。」
アイさんは会場入り口へ、僕とアクアさんは直接観客席へ降りる。
周りにいた人達は驚いていたが、声をかけられたりはしなかった。
観客が他の会場に比べて多い。
予選でアイさんを応援に来ていた人や、
イルス兵団の人が数多くいる。
フェリさんがこっちに走って来ている。
フェリ:「総司君おはよう。
三人で空から降りて来たわね…。
ダメじゃないけど非常識だわ。」
総司:「おはようございます。」
フェリ:「総司君は昨日と違う女性を連れているわね…。
フランさんも綺麗な方だったけど、
今度は別格に綺麗な方ね。
しかも飛んで降りてきたからには相当な魔法使いね…。」
総司:「人魚族のアクアマリンさんです。こちらフェリシーさん。」
アクア:「初めまして。アクアマリンです。
アクアと呼んで下さい。
今日は総司様と大会の見学に来ています。」
フェリ:「初めまして。フェリシーよ。フェリでいいわ。」
総司:「アイさんの試合を見に来たの?」
フェリ:「ええ。勝ち進めば3回戦で私と当たるからね。
それでなくても、マジック商会の三人はイルス兵団では
要注意人物になってるわよ?
情報を集めて、どうしたら勝てるか、みんなで話合ってるわ。
聞けば聞くほど絶望的になってるけど…。」
「各会場、10時からの試合の参加者は、
それぞれの会場前に集合して下さい。」
そろそろアイさんの試合が始まるみたいだ。
どのくらい力を見せるのかな…。
既に前の試合の対戦が終わっていたので、
そのまま会場に入って行っている。
相手は男性のイルス兵団の方だ。手に剣と盾を持っている。
「開始10秒前!」
アイさんの対戦相手は剣と盾を構える。
アイさんは光り輝く刀を魔法で出した。
結構本気でやるみたいだ。
会場から感嘆の声が上がる。
「始め!」
合図と同時にアイさんは超加速で一瞬で相手の側面に迫る。
上段から盾ごと相手の両手を切り落とす。
相手は斬られてすぐに降参したみたいだ。
アイさんは対戦相手の両手を復元している。
開始の合図から相手の手を斬り落とすまで1秒かかっていない。
暫くして会場からパラパラと拍手が起きる。
気が付いたように大きな拍手になり、歓声もあがる。
フェリ:「なにあれ…。あんなの勝てるわけないじゃん…。
昨日の試合を見て、魔法をなんとか掻い潜って、
近接戦で勝負って思ってたけど、そういう次元じゃない…。」
アクア:「さすがアイ様。圧倒的ですね。」
総司:「普通の武器だと武器ごと一緒に斬られちゃうね…。」
アイさんが会場から出てきたが、今日は人集りは無い。
さすがにやり過ぎだったと思う…。みんな怖くて近づけないと思う。
早過ぎる試合の終了で、会場からも人が立ち去っていく。
他の会場の試合を見に行くのだろう。
アイさんがこっちに手を振って走って来る。
総司:「お疲れ様。一瞬だったね。」
アクア:「お疲れ様でした。」
アイ:「ちょっとやり過ぎちゃったかな?
あんまり手加減するのも失礼かなって思って。
せっかく勝ちあがって来た方だから、
魔法だと戦っている感が無いと悪いから、
武器でちゃんと戦ったんだけど。」
総司:「アイさんの気持ちはわかるよ。仕方ないよね。」
アイ:「総司君。隣の方は?」
横を見ると、フェリさんが引き攣った顔でアイさんを見ていた。
総司:「イルス兵団のフェリシーさん。
勝ち進めば三回戦でアイさんと対戦することになるかな。」
アイ:「アイよ。よろしくね。」
フェリ:「あ…。アイさんですね…。よろしくお願いします。
フェリシーと申します。フェリと呼んでください。」
フェリさんは恐る恐るという感じで答えている。
肩がブルブル震えている。本当に怖いんだと思う。
アイ:「お互い勝ち進んで対戦出来るといいね。」
アイさんは笑顔で言っているが、フェリさんの顔が青くなる。
フェリ:「は…はい…。よろしくお願いします。
その…。優しくお願いします…。」
アイ:「こちらこそ。心配しなくても大丈夫だよ。
真っ二つにしても直に治してあげるから。」
フェリさんの顔が更に青くなる。
フェリさんは真っ二つにされるらしい…。
フェリ:「そ…それでは…私は失礼します…。」
フェリさんはフラフラしながら立ち去った。
アイ:「それじゃ、私達もノンビリ観戦しに行こう。」
トーナメント表を見るが、どれも知らない人なので、
適当に近場の会場の試合を観戦していく。
アイさんの試合が第八会場だったので、この辺の会場で
試合を見るが、観客や通行人には見たことがある人が結構いる。
昨日はこの辺りを中心に治療活動をしていたからかな。
「総司君も観戦かい。今日の13時から試合だったよね。
みんなで応援に行くよ。」
総司:「ありがとうございます。」
「今日もまたすごく綺麗な女の人と一緒だね…。
こっちの子もすごく…。」
声をかけて来た人はアイさんの顔を見て凍り付く。
アイさんは笑顔だ。特に怒った顔はしていない。
「あ…。さっきの試合の…。
総司君の知り合いだったんだね…。
それじゃ、頑張ってね!」
逃げる様に走って離れて行く。
アイ:「やり過ぎたわね…。総司君ごめん…。
明日からは気をつける…。」
僕は別にいいけど、明日、アイさんの対戦相手が来るといいね…。
アクア:「総司様の試合は第二会場ですし、向かいながら、
途中でお昼でも頂きましょう。」
総司:「歩きながら食べたい物を探すのもいいね。」
アイ:「それならアレが食べたい。タコ焼きみたいなの。」
アクア:「私が買いに行ってきます。」
総司:「いろいろ食べたいから、一人分でいいからね。
みんなで食べながら行こうよ。」
アクア:「かしこまりました。」
早速アクアさんが露店から買ってきたタコ焼きを食べる。
本当にタコ焼きだった。
アイ:「初めて食べたけど、美味しいね。これで私も作れるよ。」
アクア:「タコはよく食べていましたけど、
こうして食べるのもいいですね。」
総司:「小麦粉と卵とか買って帰れば人魚の島でも作れるね。」
アイ:「そうね。特産品の製造は行っているから、
交易についても考えた方がいいね。
みんなの出産が終わったら、船を作ってあげるから、
人魚の島と町で交易を始めようよ。」
アクア:「そういえば、言うのを忘れていました。
アイ様達のご紹介ということで鳥人族の方々が
人魚の町に来ました。
私達と一緒でもいいので町に住みたい、ということでしたので、
空き家と当面の食料を提供しています。
鳥人族の方が船に乗ってくれれば、上空からの
監視も出来ますので、航海の安全性も上がりますね。」
総司:「そういえばそんなこともあったね。」
アイ:「この大陸の南東に犬人族と猫人族が多く住む国が
あるみたい。そこで人魚への偏見が無いなら、
一緒に住みやすいかもね。行ったら、その大陸でも
人魚の町を作ろうか。交易にもいいかも。
その時は私も手伝うよ。」
偏見…なのかな…。僕は好きだけど、偏見とは言い切れないかも…。
アクア:「ありがとうございます。
私達の一族は近い将来、人数が増えますので、
そういう計画はとても助かります。」
僕達は他にも買い食いしながら歩き、第二会場に着いた。
第二会場で既にみんなが待っていた。
そういえば、マリカさんは起きてるかな?
総司:(マリカさん起きてる?)
マリカ:(ん~。起きた。もう一時前か。
総司の試合には間に合ったね。)
総司:(起きたら地下二階だったよ。何してたの?)
マリカ:(まあ、いろいろだ。)
気になるけど、まあいいや。
ソフィ:「お、総司君達も来たね。
昨日はいろいろ準備までしてもらって朝ご飯まで
用意してもらってて。食べたのはお昼近かったけど。
お蔭で昨日の夜は本当に楽しかった!ありがとう。」
デル:「アイさんありがとう。
私もこんなに楽しかったのは久しぶりだったわ。」
アイ:「私は食べ物の準備をしただけだよ。」
白狐:「総司のお蔭で大森林を出て、毎日が楽しいわ。
それに、いつでも総司は素敵ね。一緒にいられて幸せよ。」
みんな相当楽しい思いが出来たみたいだ。何があったのか気になる。
楓:「総司君は元に戻ってるみたいね。」
蘭:「元に戻ってくれて良かったよ…。」
ナギ:「別人みたいだったわね…。
久々にヤバくなるところだった。」
マリン:「竜の島から来たみんなの気持ちがわかったわ…。」
ダリア:「初めて会った時の色気みたいなものが
増し増しになってたね…。」
レン:「性別を超える勢いだったな…。」
アクア:「総司様は朝もちゃんと起きていらっしゃいましたよ?」
白狐:「総司はよく寝ると思っていたけど、
短い睡眠でも大丈夫だったのね。さすがだわ。」
楓:「総司君は万能。」
総司:「そ…そうかな…。」
心苦しい…。
フラン:「私も寝過ごしちゃった…。
アイちゃんは大丈夫だった?」
アイ:「勝ち負けを言っているなら問題無く勝ったよ。」
フラン:「微妙な言い方ね…。」
総司:「何も問題無かったよ。しいて言うなら、
強すぎてみんなが引いちゃったくらいかな…。」
デル:「アイさんが本気を出したら大陸も吹き飛ぶからね。
力を抑えている度合いだって誤差程度のものでしょ。」
デルさんはアイさんの昔の知り合いみたいだけど、
さすがに大げさに言っているだけだよね?
アイ:「そろそろ総司君の試合だね。
上手く手を抜かないとダメだよ?」
総司:「変わった応援だね…。でも、わかってる。」
「各会場、13時からの試合の参加者は
それぞれの会場前に集合してください。」
総司:「それじゃ、行ってくるね。」
みんなが声援で送り出してくれる。
お昼休憩後なので会場には誰もいない。
僕と対戦者はそのまま会場に入る。
相手は幅広で長い大剣を持った大きな男性だ。
身長は2mを超えていると思う。力で押してくるタイプかな?
腰には何本も剣を装備している。どういう戦い方をするんだろう?
総司:「よろしくお願いします。」
対戦者:「よろしくな。噂は聞いている。かなりの凄腕らしいな。」
総司:「ありがとうございます。」
謙遜するのも何か違う気がして、素直にお礼を言った。
「開始10秒前!」
僕は刀に手をかける。相手は大剣を深く地面に刺した。
どういうつもりだ?
「始め!」
僕は昨日と同様に突進する。
相手は腰から剣を抜いて投げてきた。
僕は難なく避けるが、突進するスピードは落ちる。
相手は大剣の後ろに位置をとり、僕の剣戟が当たらない位置にいる。
両手に抜いた剣を持っている。
大剣は武器ではなく、直線的な攻撃に対する障害として使うようだ。
僕が近くまで行くと、相手は肩幅の広さを利用して大剣の左右から
剣で刺突攻撃をしてくる。
刺突は斬撃に比べ、振りかぶる動作が無い分、
攻撃の起こりから刺突までが速い。
反面として躱されると態勢を大きく崩すが、
相手の人は手が長いため、
剣を引く動作だけで、こちらの攻撃より先に態勢を
立て直すことが出来ている。
長所を生かして上手に牽制し、
僕が大剣の側面に回らない様に上手く攻撃してくる。
左右のフェイントにも左右の手で反応してくる。
開始前の会話で噂を聞いていると言っていたが、
僕の試合を見ていたのかもしれない。
僕への対策をちゃんと考えての戦法だと思う。
これだとそもそも抜き打ちは出来ない。
僕は刀を抜いて相手の刺突攻撃を刀で弾く。
しばらく攻防は続くが、大剣の側面に回ることは出来ていない。
一旦距離を取ってみるが、相手は大剣の後ろから出てこない。
僕が魔法を発動しようとすると、とっさに剣を投げてきた。
更に待っても大剣から出てこない。
よく考えてくれている。僕は少し嬉しくなった。
「俺は出て行かないぞ。力量差はわかってる。
俺の中では引き分けでも俺の勝ちだ。
少しはイルス兵団の良い所も見せないとな!」
総司:「貴方のような方と対戦出来て嬉しいです。
ちょっと本気を出しますね。」
僕は防御壁を展開して相手の投げてくる剣を弾きつつ、
十字剣陣で攻撃する。大剣の左右から十字剣が相手に刺さる。
「つぅ~…。」
相手は両手を上げる。
「降参だ。」
僕は刀を鞘に納め、駆け寄って相手の傷を治す。
膝をついているので、手で抱えて立たせた。
「ありがとう。異なる魔法の同時発動か…。
それにあんな魔法まであるとは…。
圧倒的なスピードと剣術は見ていたけど、
魔法まで破格の強さなんだな。」
会場から大歓声が起きる。
総司:「ありがとうございました。」
握手をして相手の手を一緒に上に上げる。
僕の方が小さいから上手く上がらない。
相手の人が僕を抱え上げてくれた。
僕は好意に甘えて会場に両手を振った。
会場からの拍手と歓声が大きくなる。
総司:「僕は総司です。改めて、対戦ありがとうございました。」
「知ってる。俺はエリクだ。君が優勝するのを祈っているよ。」
僕達は改めて握手をして会場を出た。
会場の出口にはたくさんの人がいた。
「すごい魔法だったね!」
「総司さん素敵!」
「カッコ良かった!」
僕は笑顔で手を振る。みんな嬉しそうに振り返してくれた。
みんなのいる観客席に戻る。
総司:「ただいま。」
アイ:「良い対戦相手だったね!」
ソフィ:「ああいう戦い方があるんだね。私も勉強になったよ。」
白狐:「総司の戦いを見て対策してきたんだろうね。
魔法は使えなくても立派な戦いだったわ。
対戦相手にも敬意を表したい。」
総司:「良い人だった。
昨日の一戦しか見る機会は無かったのに、
僕との対戦を考えて特別に作戦を立てて来てくれたのが
わかって嬉しくなったよ。」
アイ:「私の相手の人も考えてくれていたかもしれないね…。」
アクア:「何かをする間も与えずに粉砕しましたね。」
アイ:「そうね…。」
15時からのソフィさんの試合も、ソフィさんが無難に勝利し、
全員が一回戦を突破した。
昨日の夜が大騒ぎだったみたいで、
今日は大人しくみんなで帰り、夕飯を食べた後に
地下二階で魔法や剣術などの稽古をしてから就寝した。
白狐さんがアクアさんに刀の剣術を教えてくれていた。
それとフランさんも大会が終わるまで、
このままこの家に泊まっていくそうだ。
明日は2回戦から4回戦までが実施される。
一日に3戦だ。頑張っていこう。




