04.竜の島 旅立ち
ドレイクさん達が来てから一か月がたった。
午前中は僕とマリカさんで魔法の訓練。
と言っても、ソフィさんからは
僕が一人で訓練している様に見えているだろうけど。
ソフィさんはアイさんと一緒に食材調達の狩りも含めて
草原の方で戦闘訓練に行っている。
午後はアイさんが、ソフィさんと僕の連携と魔法も含めた
戦闘訓練を見てくれていた。
ソフィさんは人型の時は両手の爪を伸ばして武器にしている。
ソフィさんの爪はマニキュアを塗ったように赤い。
ドラゴンの時の鱗と同じなんだと思う。
ドレイクさん達との一連の出来事で、
アイさんが魔法と戦闘訓練を重視する理由がよく分かった。
この世界はとりあえず実力を示した方が話が早い。
今の状況の様に社会の規模が極端に小さい場合には、
最もシンプルな相対性、そして最もシンプルな優劣を
競う方法として、個対個での戦いになるのだろう。
そもそも強くないと生き残れないというのが大きいけど。
これまでも魔法と戦闘訓練は一生懸命やっていたが、
実際に目の当たりにすると心構えも変わってくる。
更に気合を入れて訓練に邁進する。
今はマリカさんと午前の魔法の訓練中だ。
マリカ:(だいぶ魔法にも慣れてきたね。)
総司:(マリカさんのお蔭だよ。)
マリカ:(訓練ばっかりで飽きてきたりしてないか?)
総司:(大丈夫。
魔法が上達すると出来ることも増えて面白いから。
でも、ずっとここにいるのには、飽きてきたかな。)
マリカ:(そうだよな。
総司もそこそこ戦える様になってきたし、
ソフィもいるから、もう旅に出ても大丈夫そうだし、
アイさんに相談してみなよ。)
総司:(うん。お昼ご飯のときにちょっと相談してみるよ。)
引き続きマリカさんから教えてもらいながら、
実際に魔法を使っての繰り返しを続ける。
アイ:「総司クーーーーン!ご飯が出来たよーーー!」
総司:「今行くよーーー!」
いろいろしてもらうばかりで申し訳ないとは思うが、
僕が強くなるのが一番なのが分かるので、そのまま甘えている。
ソフィさんが来てからは、食材は基本的に現地調達にしている。
ソフィさんが現地に詳しいので、訓練混みの恐竜狩り、
野草や果物の採取などで、それなりに種類もある。
総司:「恐竜の尻尾のお肉も美味しいね。
ここって恐竜がいっぱい居るみたいだけど、
他もそうなのかな?」
ソフィ:「私は他の島は見たことがないけど、
恐竜種がいるのはこの島だけみたいだよ。
詳しいことが知りたかったら
お父さんか、お母さんに聞いた方がいいかな。」
アイ:「ドレイクさん達はこの島を出たことがあるの?」
ソフィ:「結構昔みたいだけど、
別の大陸を旅したことがあるって言っていたよ。
その時の話をいくつか聞いたことがあるし。」
アイ:「別の大陸には飛んで渡ったの?
結構離れているはずだけど…。」
ソフィ:「飛んで行くのは無理って聞いたよ。
そういえばどうやって行ったんだろうね…。
聞いたこと無かったよ。
アイさん達こそ他の大陸から来たんじゃないの?」
アイ:「私達はこの島に転生したの。
だからここ以外は行ったことがなくて…。
似た世界のことを知っていて、
近い知識は持っているけど、
部分部分でこの世界と同じかが、わからないの。」
総司:「他の島はソフィさんもアイさんも
行ったことが無いんだね。
この島ではどんな生物がいるの?」
ソフィ:「基本的にドラゴン、恐竜種、植物、
昆虫くらいしか見たことないね。
恐竜種で一纏めにしているけど、草食の恐竜から
肉食の恐竜までいろいろな種類がいるよ。
極稀に、力を示すためにこの島に渡って来る人も
いたらしいけど、私は会ったことないよ。」
ソフィさんと話ながらアイさんを見てみると
ニコニコしながら僕の方を見ている。
アイ:「総司君はここを出て、他の場所に行きたいと
思っているんでしょ。」
総司:「ここが嫌な訳じゃないけど、いろいろ見てみたいな。」
アイ:「そうだね。
そろそろ旅に出たいよね。
まずはドレイクさんとエウリアさんに
話を聞きに行ってみようか。」
ソフィ:「私も外に行ってみたいと思ってたんだ。
せっかく勇者のお供になったんだし。
それじゃ、私が呼んでくるよ。」
総司:「僕は勇者じゃないけどね…。」
ソフィ:「またそんなこと言って。
総司君はドラゴンで五本指に入ると言われている
お母さんにも認められているのよ?」
総司:「ありがとう。
ソフィさんに一緒にいてもらえるように頑張るよ。」
ソフィ:「ええ。ずっと一緒だね。」
ソフィさんが抱き着いてくるので、
僕もそれに合わせる。
ちょっと恥かしい。
アイ:「えーと…。もういいかな…。
いろいろ教えてもらうのに、
来てもらうのは悪いから、私達が行くよ。
ソフィさんは道案内をお願い。」
ソフィ:「ええ。わかったわ。」
早速午後からドレイクさん達のところへ行くことになった。
飛んで行っても良いが、
途中のトラブルを避けるために
ドラゴンの姿に戻ったソフィさんの背中に
乗せてもらって移動する。
総司:「うわぁ。すごい景色だね。
雲がずっと下の方に見えるよ。」
アイ:「綺麗だね!」
温暖な気候の場所だが高所なのでかなり気温が低い。
魔法の効果が無ければ、景色を楽しむどころでは無いと思う。
本当に魔法は便利だ。
総司:「ソフィさんの鱗も綺麗だね。
一枚でも結構高く売れそう。」
ソフィ:「少しくらいなら取ってもいいよ。
髪の毛を抜くくらいの感覚だから
そう気にしなくても大丈夫だよ。」
総司:「いいの?じゃあ、ちょっと貰っちゃおうかな…。」
アイ:「総司君の防具を作ろうよ。」
ソフィ:「いいけど、総司君は赤が似合うかなぁ?
黒の方が似合いそうだから、
ついでにお父さんから何枚か貰って帰ろうよ。」
アイ:「いいね!黒の方が似合うと思う。」
総司:「ソフィさんとエウリアさんは赤いドラゴンで、
ドレイクさんは黒いドラゴンだけど、
他にはどんな色のドラゴンがいるの?」
ソフィ:「緑、金、白、銀、青とか、いろいろいるよ。」
総司:「この辺りにも他の竜族の人はいるの?」
ソフィ:「見た事ないから、いないんじゃないかな。
でも、地中でずっと寝ている人もいるから、
いないとは言い切れないんだよね。」
総司:「え?ご飯を食べなくても大丈夫なの?」
ソフィ:「竜族は寝ている間は自己治癒魔法で
細胞が復元される分で間に合っちゃうから大丈夫だよ。
その代わり活動する際の消費が多いから、
動くとすぐにお腹が空いちゃうんだよね。」
確かにソフィさんの食事量は多い。
一回の食事で僕の数倍は食べてるんじゃないかな。
たまにアイさんからおやつも貰っているみたいだし。
総司:「竜族の人はずっと寝ていられるから、
寝ている人が多いってことかな?」
ソフィ:「どのくらいいるかはちょっと分からないな~。
竜王国には知ってる人はいるだろうけど。」
アイ:「そっか。この島にも竜王国があるのか。
総司君は行ってみたい?」
ソフィ:「止めておいた方が良いと思うよ。
質素なお城はあるけど、街があるわけじゃないし。
それに竜王国にいる人達と、アイさんと総司君が
負けるまで竜の試練をしなくちゃいけなくなると思う。
アイさんと総司君だと竜王様に勝っちゃうとこまで
ありえるから、大事になるんじゃないかな…。」
アイ:「どうする?」
総司:「大事になるのは嫌かな…。」
アイ:「そうね。竜王国はまた今度にしようか。」
ソフィ:「アイさんと総司君は竜の島のことも
あんまり知らないのか。
私も行ったことがないんだけど、
竜の島には竜王国の他にソルの地下迷宮っていう、
すっごく深い洞窟があるらしいよ。
まだ誰も最深部には到達したことが無いんだって。」
アイ:「そこは危なそうだし、
潜るとなると時間もかかりそうだからやめておこう。」
いろいろと話をしているうちに、
遠くに大きな灰色の建物が見えてくる。
鉄筋コンクリートの建造物の様に見える。
ただ、あれはアイさんの作った横穴の中の家と
よく似ているので、魔法で作った家なのだろう。
入口はドラゴンの大きさでは入れそうに無いので、
人型で暮らしていると思われる。
ソフィ:「そろそろ着くよ。」
総司:「了解だよ。」
ソフィさんはゆっくりと着陸し、
僕とアイさんが降りると人型へ変化した。
建物の方から二人ほど、こちらに向かって歩いて来ている。
一人はドレイクさんなので、もう一人がエウリアさんだろう。
ちなみに僕はエウリアさんを見たことが無い。
マリカさんから聞いた話では、
ソフィさんとよく似ているそうなので、間違いないと思う。
ソフィさんが手を振っている。
ソフィ:「ただいまー。」
ドレイクさんとエウリアさんは難しい顔をして歩いてくる。
エウリア:「ソフィ。どうしたのですか?」
ソフィ:「ちょっと聞きたいことがあってね。」
ドレイク:「ようこそいらっしゃいました。」
総司:「ドレイクさん、エウリアさん、急な訪問ですいません。
お聞きしたいことがありまして。」
エウリア:「お元気そうで何よりです。
ひとまずは家の方にお越しください。」
アイ:「はい。ありがとうございます。」
竜の試練から一か月しか経っていないので
お久しぶりというほどでもない。
エウリアさんを初めて見たが、母親という歳にはとても見えない。
ソフィさんよりは上に見えるが二十代に見える。
総司:「お母さんもとっても綺麗な人だね。」
ソフィ:「ん?ありがとう。」
ソフィさんは一瞬不思議そうな顔をしたが、
自分も綺麗と言われていることに気が付いて、
嬉しそうに答えた。
しまった。
僕も一回会っていることになってるんだ。
気にしてなさそうだから、まあ大丈夫だろう。
しかし、ドレイクさんとエウリアさんに
不審に思われるかもしれない。
アイさんが主導で会話してもらえるように
頼んだ方がいいかな。
アイさんの方を見ると、アイさんは笑顔で頷いた。
まだ言ってないのに、アイさんには通じたみたいだ。
相変わらずすごいな。
建物の中に入ると、広いエントランスになっていて、
正面に階段、左右に扉がみえる。
階段は二階に着いたところで、
左右にわかれる通路に繋がっている。
装飾などは適度に配置されている程度で、
上品な雰囲気になっている。
ドレイクさん達は階段を上がり、
右側にあるテーブルと椅子のところに立つ。
エウリア:「ここで少々お待ちください。」
ソフィ:「私も行く。」
エウリアさんとソフィさんが階段を下りていく。
ドレイク:「どうぞ。お座りください。」
アイ:「ありがとうございます。」
総司:「ありがとうございます。」
僕とアイさんが座ると対面の椅子にドレイクさんが座る。
ドレイク:「聞きたいことが有るそうですが、
どの様な事でしょうか?」
上品に微笑みながらドレイクさんが言う。絵になる人だ。
アイ:「はい。ドレイクさんとエウリアさんは
この大陸から出て、旅をした事が有るとお聞きしました。
私達も他の大陸へ旅に出たいと思っています。
そこで、この大陸から他の大陸へ渡る方法を
お聞きしたいと思い伺いました。」
ドレイク:「この大陸に来た時のルートは使えないのですか?」
アイ:「はい。私と総司はこの大陸に転生してきました。
ですので、他の大陸からこの大陸へのルートは知りません。
そして、この世界の常識に疎い部分があります。
旅によって見聞を広めることも目的の一つです。」
ドレイク:「転生者は強い魔法使いだったという
伝承がありましたが、そういうことでしたか。
ここまで強いとは思っていませんでしたが。
しかし状況は理解しました。
他の大陸に行くには、船で海を越えていく必要があります。
空を行くには遠すぎて、不眠で飛び続けることが
不可能なためです。」
アイ:「海を越えるというと、
船を作って航海するということでしょうか?」
ドレイク:「はい。ですが、
この大陸の周囲は海流が強く複雑で、
素人が航海するのはほぼ不可能です。
この大陸は竜の島とも呼ばれており、
島の形がドラゴンを横からみた形に見えます。
ちょうどドラゴンの尻尾に相当する位置の先に、
小さな島が有ります。
そこに住む人魚に助力を頼むのが、
最良と思われる方法です。
私も人魚の助力により大陸間の移動をしました。
幸い総司さんも居ますし、
人魚の助力を得る事は難しくないでしょう。」
アイ:「人魚に頼み事ですか…。」
ドレイクさんの話にアイさんが難しい顔をしている。
それを見たドレイクさんも苦笑いを浮かべていた。
アイさんがこんな顔をするのは珍しい。
珍しいというか、僕が見るのは初めてだと思う。
ちょうどエウリアさんとソフィさんが、
トレイでティーセットを持って戻ってきた。
各々に紅茶のような飲み物を注いでくれる。
お茶請けは果物とナッツ類だ。
総司:「ありがとうございます。」
御礼を言うとエウリアさんは笑顔で答えてくれた。
その後、エウリアさんはドレイクさんの隣に、
ソフィさんは僕の隣に座る。
エウリア:「お話しは済んだのですか?」
ドレイク:「この大陸を出て旅をしたいそうだ。
大陸を渡る方法について、
人魚に助力を乞うことをお勧めしたところだ。」
エウリア:「そうですか。」
エウリアさんはソフィさんの方をチラッと見て、
そのまま目を閉じて沈黙した。
アイ:「他に方法は無いのですか?」
ドレイク:「航海に慣れたものであれば、
自力で海を渡ることも不可能では無いでしょうが、
安全な方法とは言えません。」
アイ:「そうですか。」
よく分からないけど、微妙な雰囲気になっているのは分かる。
どうしてか聞きたい気持ちもあるが、
変にしゃべって試練の時の僕との違いで
不審に思われるのが怖いので、そのまま僕も黙っている。
総司:(マリカさん。何だか微妙な雰囲気だけど何でか分かる?)
マリカ:(あー。うん。何となく分かった。
たぶん間違ってないと思う。)
総司:(教えて。)
マリカ:(うーん…。その前に聞きたいんだけど、
総司は女性経験はあるか?)
総司:(は?どうしてそんなこと聞くんだよ。)
表情に出さない様にマリカさんとの念話を続ける。
マリカ:(人魚の助力の条件は、たぶん子作りだからだ。)
総司:(マジで?)
アイ:(それで合ってる。
人魚は女性しかいない種族だから
他種族の男性との…、交配…、によって子孫を増やすの。
竜の島との渡航は、強い魔法使いくらいしかしないから、
優秀な子孫を残すために、
竜の島との渡航の助力を対価にするのは
良い方法だとは思う。)
アイさんにも念話は聞こえていたみたいだ。
ソフィさんも微妙な表情をしているので、
たぶん分かっている感じだ。
マジか…。
初めてがこんな事務的な感じになっちゃうのか…。
エウリア:「人魚はみんな美人揃いですよ。
総司さんは若いんだから、いっそ楽しんじゃいなさい。
不安なら先にソフィアに手ほどきさせますよ?」
沈黙を破って、エウリアさんがとんでもない事を言う。
「総司さんは若いんだから」という部分を強調して言っていたので、
ドレイクさんは含まないという意図も入っているのだろう…。
ソフィ:「お母さん!何言ってるの!」
ソフィさんが顔を真っ赤にして言う。
ドレイクさんは笑顔のままだ。
既に嫁に出した心境なのだろうか…。
しかし居心地が悪い。
僕が何か言わないといけない雰囲気だ。
総司:「楽しめるかは、よく分からないけど、
大丈夫だよ。心配ない。」
何が大丈夫なのか、僕もよく分からないが、
周囲のプレッシャーに負けて何とか答える。
ドレイク:「仕方ないですね。
私が一緒に行って、
総司君の代わりに対価の役目を果たしましょう。」
すかさずエウリアさんがドレイクさんの後ろ頭を叩く。
スパーンと良い音がした。
ドレイクさんのお蔭で雰囲気が軽くなった。流石だ。
僕はドレイクさんに笑顔で頭を下げると、
ドレイクさんも笑顔で答えてくれる。
アイ:「とりあえず交渉はしてみるけど、
ダメだったらごめんね。」
総司:「大丈夫だと思う。むしろちょっと楽しみだったり?」
アイ:「総司君が思っているような生易しいものじゃないよ?」
アイさんが珍しくジト目で僕を見る。
アイさんはそんな顔も可愛いなぁ。
エウリア:「そろそろ外も暗くなるし、
しばらく会えなくなるでしょうから、
今日は泊まっていって下さいね。」
アイ:「はい。ありがとうございます。」
エウリアさんの提案はありがたい。
喜んで一泊させて貰うことにした。
女性三人は夕飯の支度に行ったため、
ドレイクさんと二人(正確にはマリカさんもいるが)で残った。
ドレイクさんは女性がいると出来ない話も含めて、
いろいろと教えてくれた。
マリカさんにも当然聞こえているだろうが、
気を利かせて黙ってくれている。
大人の男性と二人で会話することがほとんど無かったので、
とても新鮮で楽しい時間だった。
お父さんがいたら、こういう感じなのかも。
そして次の日の朝、朝食を全員で食べた後に家に帰る。
ドレイク:「アイさんも総司君もお元気で。
幸多い旅になることをお祈りします。」
エウリア:「ソフィア。身体に気をつけるのですよ。」
ソフィ:「はい。行ってきます。」
アイ:「お世話になりました。
私も総司も魔法適正が高く長寿の身です。
いずれまたソフィアさんと一緒にお邪魔します。」
総司:「ドレイクさんもエウリアさんもお元気で。
また寄らせて頂きます。」
来た時と同様にソフィさんがドラゴンの姿に戻り、
アイさんと僕を乗せて飛び立つ。
ドレイクさんとエウリアさんは
見えなくなるまで手を振ってくれていた。
もちろんアイさんと僕も手を振っている。
アイ:「帰ったら旅に出る準備よ。
楽しい旅にしましょうね。」
アイさんが笑顔で言う。
総司:「そうだね。アイさん、ソフィさん、
これからもよろしくね。」
ソフィ:「こちらこそ。」
総司:(マリカさんも、これからもよろしくね。)
マリカ:(ええ。総司は心配しなくて大丈夫。
遠慮なく私を頼りなさい。)
総司:(いつもありがとう。
マリカさんのお蔭で、いつも安心していられるよ。)
この世界に来て、僕は本当に恵まれている。
こんなにも優しい人達に囲まれているのだから。
旅先で出会う人達は、善い人、悪い人、いろいろだろうけど、
みんなと一緒ならきっと楽しくやっていけるだろう。