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アイの新世界(物語)  作者: 夢のファイヤー
人魚の島
20/89

10.ソフィア

アイさんとマリカさんの戦闘から一週間が過ぎた。


僕は結局そのまま人魚の島にいても大丈夫ということで、

変わらずここで生活している。


シトリンさんとスピネルさんも

翌々日には前と同じように

僕の傍でいろいろと面倒を見るために戻って来てくれた。


ただ、実践訓練の相手は辞めたいという事で、

アイさんと一緒に行動していたソフィさんが

僕の実戦訓練のために一緒に居てくれるようになった。


アイさん一人に働かせているみたいで、とても心苦しい。


他の人魚達も憑き物が落ちたように以前と変わらず、

僕を仲間のように扱ってくれるように戻ってくれた。

ただ、呼び方は君から様に変わってしまったが…。


いつも水辺で遊んでいた人型化が

出来ない人魚達は、人型化の猛特訓を始めた。


挨拶には来てくれるが、遊びに誘われる事が無くなった。

すぐに全員が人型化が可能になるだろうとの事だった。


今はシトリンさん、スピネルさんに見られながら

ソフィさんと実践訓練中だ。


スピネル:「ソフィさんも強いね。

  アクア姉さんと同じくらい強いかな?」

シトリン:「ソフィさんはドラゴンの姿でないと

  真の強さは分かりませんわね。」

ソフィ:「人型だとアクアさんには勝てないかもね。

  昼の総司君は強さにムラがあるから

  何とも言えないな~。

  本気出したり手を抜いたりって感じでは

  なさそうだけど。」


それはそうだろう…。

僕の強さはマリカさんの匙加減でまったく変わる。


最近はマリカさんはほとんどサポートしなくなったので、

むしろ弱くなっている印象があるかもしれない。


スピネル:「それも呪の影響なのかな?」

総司:「呪の影響の一部ってことは間違いないね…。」

シトリン:「戦い方まで変わってますわ。

  昼間の訓練がためになっているか微妙ですわね…。」

総司:「そうだね…。でも大丈夫。

  僕は少しずつ確実に強くなってるから。」

ソフィ:「昼は私が盾になってでも守るから大丈夫だよ。

  私は総司君の従者なんだから。

  まあ、アイさんがいるから活躍する場が無いけどね…。」

シトリン:「総司様の従者なんて羨ましい…。でも…。」

スピネル:「私も一緒に行きたいけどね…。」


二人は僕を見ながら幸せそうにお腹を撫でている。

まだ分かるはずないと思うが、

遺伝的な父親になる日は近いと思う。

過程を全てすっ飛ばしているから実感なんて無いが…。


遺伝か…。

ちょっと気になっていたことを聞いてみようかな。


総司:「アクアさん、シトリンさん、スピネルさんは

  三人姉妹なの?」

シトリン:「はい。姉妹と言っても

  生まれたのはほぼ同時期です。

  他にも同時期に生まれた者も多いので、

  同じ父親の遺伝子を継ぐ姉妹はもっと多いはずですが、

  私達三人は一族の中でも特に強くなったので、

  特別に三姉妹として扱われています。

  アクア姉様は別格として、私とスピネルが対抗意識を

  持って競い合っていたので、先代が上手く仲を取り持つ形で、

  アクア姉様も含めて三姉妹と名付けたのが始まりです。」


スピネル:「アクア姉さんは強くて博識だからいいとして、

  シトリン姉さんは、ほんのちょっとの生まれた

  時間の差だけで姉面されてる。」

シトリン:「教養の差ですわ。」


スピネル:「そう思ってるのは自分だけ。

  私達姉妹の父親は竜族で、

  一族の中でも特に強くなったから、

  ちょっと特別視されてる。

  私達の一族は特に強さに憧れがあって、

  それが本能と直結している。

  それに私達は寿命が長いから何時までも待てる。

  だから自分と同等以上に強い相手でないと、

  子を生す相手としての魅力を感じられないの。    

  私達三姉妹は正直もうそういうのは諦めてたんだ。

  そこに総司様が来てくれた。

  総司様は私達三姉妹の救いなんだよ。」


やっぱり竜族か。もうほぼ確定だな…。

しかし、三姉妹が特に僕に親切にしてくれているのには、

ちゃんと理由があったんだね…。


ちょっと方法として、どうなんだろうと思っていたけど、

アイさんのすることはみんなを幸せにしてくれる。


アイさんがどこまで考えているのか分からないけど、

アイさんのする事は、やっぱり間違い無かったと思える。


シトリン:「私達の母親達は別の大陸、

  私達は北の大陸とか北の大地と呼んでいますけど、

  そこで今も生きて暮らしています。

  アクア姉様の母親が前の一族の代表です。

  一族の代表はアクア姉様に代わりましたが、

  前の代表は今も北の大陸の方で

  代表代理を務めています。」


ソフィ:「やっぱりそうなのか…。

  そうかなとは思ってたんだ。お父さんに似てるし。

  竜族の大半は竜王、今は女王だけど、

  その勢力に所属していて、

  独自に大陸間の渡航が可能な飛空艇を持っている。

  竜族は太古の竜王の意向で、

  世界の守護者としての戒律を守り、

  この世界に対して危機的な災害や紛争が発生しない限り、

  他の大陸や種族への干渉はしないようにしている。

  ただ、稀に世界の守護者の戒律を守ることを条件に、

  竜王国に所属しないことを認められている竜族もいる。

  そういった竜族は自閉的で

  他の大陸に行くことは無いんだけど、

  唯一かもしれない事例で私の両親は

  人魚の助力を得て他の大陸に行っている。」


総司:「つまり竜族の父親を持つ人魚は、

  ほぼ確実にドレイクさんの娘ってことで良いのかな?

  正直僕もアクアさんを最初に見た時に

  ドレイクさんに似てるな~って思ってたんだ。」

ソフィ:「間違いなくそうだね。

  お父さんとお母さんが別の大陸に渡航した時は

  まだ私は生まれてないから、アクアさん、シトリンさん、

  スピネルさんは私の姉って事になるかな。」


シトリン:「ほんとですか!嬉しいですわ!

  憎たらしくない妹がいたなんて信じられませんわ。」

スピネル:「私にも妹がいたなんて、

  頭のおかしいシトリン姉さんは

  無視して仲良くしようね。」

ソフィ:「これからはソフィでいいよ。

  いきなり姉さん付けで呼ぶのは恥かしいから、

  私は今まで通りのさん付けにするけど。」

シトリン:「ソフィ、これからもよろしくお願いしますわ。

  総司様の事、いろいろ教えて下さいね。」

スピネル:「ソフィ、これからもよろしくね。

  私の番のとき総司様人形を一緒に使わせてあげる。」

ソフィ:「ええ。よろしくね。姉さん。」


不穏な言葉があったが大丈夫だよね…ソフィさん…。


シトリン:「アクア姉様には後で私から話をしておきますわ。

  きっと喜びます。」

スピネル:「シトリン姉さんだけだと不安だから

  私もちゃんと話しておくよ。」

ソフィ:「お父さんにも言っておく?」

シトリン:「必要ありませんわ。」


スピネル:「人魚って寿命が長いから血縁関係が複雑に

  なっちゃったりするから、

  あんまり気にしないようになってるんだ。

  私達姉妹は過去の経緯で別枠になっちゃってるけど。

  そもそも一族全員が家族のような種族だからね。」

ソフィ:「そうなの?でもその方が良かったかな。

  お父さんはともかく、

  お母さんがどう思うか微妙なとこもあるしね。

  私達四姉妹だけ知ってれば良い話だね。」

シトリン:「そうですわ。」

スピネル:「私もそれがいい。」


ソフィ:「そういえば、

  総司君とアイさんの戦闘の時にも来てたんだよ。」

シトリン:「ここに外から人が来るなんて珍しいですけど、

  総司様しか見てなかったから気が付きませんでしたわ。」

スピネル:「私もだね。特に夜の総司様を見た瞬間から

  総司様人形を見るまでの間は

  記憶が曖昧になってるんだよね。

  今思えば絶対に不可能なのにアイ様を倒して

  総司様を奪うとか、そんな感じになってた。」

シトリン:「そうそう。私もそんな感じでしたわ。」


確かにおかしくなってたね…。

あのアイさんを見た後に戦う気になるとか相当だね…。

アクアさんから聞いてはいたけど、

種族の本能とは、それほどまでに強いものみたいだ。


ちょうどアイさんとアクアさんが帰ってきた。


アイ:「ただいま!」

総司:「お疲れ様。」

アクア:「お昼ご飯にしますよ~。」

人魚達:「「「「はーい。」」」」


周りにいた人魚達がお昼の支度に向かう。


アイ:「私も準備するよ。」

アクア:「最近はみんなやることが増えて手が足りなくて…。

  いつもすいません。」

アイ:「ちゃちゃっとやっちゃうから気にしないで。

  料理好きだし。」


最近のアイさんは実力を隠すことなく、

バンバンバンと魔法で食材と調理器具を出して

大量に料理を始める。

大きな鍋とフライパンを同時に混ぜたり魔法全開だ。


総司:「やってもらってて何だけど、

  こんなにすごい魔法を連発して

  この世界の魔力とかって大丈夫なのかな…。」

アイ:「まったく問題ないよ。

  混沌からの魔素の供給は無限に設定されてるから。」

総司:「そうなんだ。」


まるで神様みたいに、この世の理を知っているみたいだ。

みたい…で、良いんだよね?


シトリン:「アイ様の料理は初めて食べる食材もあって

  楽しくて美味しいですわ。」

スピネル:「深く聞いちゃいけない雰囲気もあって

  ミステリアスで良いよね。」

アクア:「スピネル…。余計なことを言ってはいけません。

  出来るものは出来るのです。」


マリカ:(あんまりアイさんだけ

  目立っちゃうのも良くないな…。

  私が魔法でやるから、私の指示通りに動いて。)

総司:(マリカさんも出来るの?)

マリカ:(出来るよ。

  総司も食材の魔道具を使えば出来るだろ。

  調理器具とか皿は私が出すから、指示通りに調理して。)

総司:(わかった。)


総司:「僕も手伝うよ。」


食材の魔道具を起動して食材を出す。

マリカさんは必要な調理器具を出す。


マリカ:(私が魔法で食材を斬って鍋に入れるから、

  総司はそれっぽく手を前に出して。)

総司:(了解。)

アイ:(総司君、マリカさん、ありがとう。)

総司:(僕は対したことは出来ないけど、

  マリカさんも協力してくれると思うから、

  何でも言ってね。)

アイ:(うん。ありがとう。)


アイさんが僕に笑顔を向けてくれている。


アクア:「総司様も魔法で食材や調理器具を出せるのですね。

  アイ様が事も無げにするので簡単に見えてしまいますが、

  総司様もすごいです。」

総司:「え…?そう…?アイさんほど美味しく出来ないけど、

  食べてくれると嬉しいな。」

シトリン;「美味しいに決まってます。私が食べますわ。」

スピネル:「私も食べたい。味なんてどうでもいい。」


そんなこんなで料理を進める。

マリカさんのお蔭で何とか形になる。


アイ:「総司君できた?」

総司:「出来たよ。」

アイ:「それじゃ、準備に行ってくれていた

  みんなも帰って来たし、食べようか。」

アクア:「アイ様、総司様、ありがとうございます。

  それでは頂きましょう。」


人魚達:「「「はーい。」」」


アクア:「それからアイ様から催促されましたので、

  食事後に一族計画について話し合いをします。

  食事後もみんなここに残って下さい。」


人魚達:「「「はーい。」」」


アイ:「催促って…。どうなったのって聞いただけだよね?」


アイさんはアクアさんをジト目で見る。

アクアさんは目を逸らす。


アクア:「大変申し訳ないのですが、

  アイ様達がいると自由な意見も出難いので、

  話し合いの間は席を外して頂けると助かります。」

アイ:「ここで部外者扱いするの?

  こんなにみんなのためにしてるのに…。

  私は何も言わないよ?」

アクア:「普段からのお心遣い感謝しておりますが、

  アイ様や総司様が居ますと何も言わなくても

  顔色や仕草の反応を見てから

  行動を決めてしまいますので…。」


アイ:「わかったよ。

  私も一族で決めて良いって言ったものね…。

  総司君も良い?」

総司:「僕は全然オッケーだよ。」

アイ:「それなら午後はソフィさんと三人で

  左の空間の拡張をしよう。

  間違いなくベビーブームが来るからね。」


それでも人魚達のために頑張るアイさんは

本当に懐が深いと思う。

ワーカーホリックの様にも思えるが。


アイさんは、これまでずっと寝ているとき以外に

何もしていない時間がない。

先を考え、常に僕のために、周りの人のために尽力している。


ソフィ:「久々にアイさんと一緒にお仕事だね。頑張るよ。」

総司:「普段出来てない分、僕も頑張るよ。」

アイ:「ありがとう。」


アイさんは笑顔で答える。

本当はアイさんが御礼を言う様な事じゃないのに。


アクア:「皆様ありがとうございます。

  決まったことに関しては後でアイ様にも聞いて頂き、

  許可出来ないものは廃止して再考します。

  私はアイ様のご意向を理解しているつもりです。

  お任せください。」

アイ:「わかった。信じてるよ。」


食事後に僕達は左の空間に移動して作業を始めた。


ソフィ:「どんな決まりになるかな。

  一般開放してくれるのかな?」

アイ:「一般開放なんて許す訳ないでしょ!

  そもそも私が許しません!」

ソフィ:「怒らなくても良いじゃん…。冗談だよ。」

アイ:「怒ってません。

  ほんとに冗談で言ってるんでしょうね?」

ソフィ:「まあ、私はもうここの人魚の一族の

  身内みたいなものだしね。」


感情が表に出る時、アイさんは敬語になってくる。

ちょっと怒ってるかも…。


総司:「そういえばアイさんにもあの話をしておこうよ。」

アイ:「あの話?」

ソフィ:「そうだね。午前中に分かったんだけど、

  アクアさん、シトリンさん、

  スピネルさんの三人は私と姉妹だった。

  私が一番下の妹みたい。」

アイ:「ドレイクさんの娘さんだったんだね。似てたものね。」

総司:「アクアさんを初めて見た時に

  僕もドレイクさんに似てるなーとは思ってたんだよね。

  だから僕も聞いてやっぱりかって思った。」


ソフィ:「姉妹がいたってわかって嬉しかったよ。」

アイ:「その前に私達三人も、もう家族みたいなものでしょ。

   ソフィさんはもうずっと総司君と一緒にいるんでしょ?

   私もずっと一緒にいるんだし。」

ソフィ:「アイさんにそう言って貰えるなんて…。

  アイさんからすれば私なんて

  取るに足りない存在だと思ってたよ。

  超嬉しい!」

総司:「僕も嬉しいな!ずっと仲良く一緒にいようね!」

アイ:「ずっと一緒だよ。

  ただ、本当の仲間になるのに

  一つ秘密にしていることを明かさないといけないの。」


マリカさんのことを話すのか。


アイ:(総司君、マリカさん、良いよね?)

総司:(もちろん。)

マリカ:(話し相手が増えて嬉しいよ。

  ちょっと後ろ暗かったしね。)


ソフィ:「総司君の呪のことだよね。

  どんな呪でもアイさんがどうにか

  出来ないはずないと思ってた。

  総司君のためなら、何でもしそうだし。

  そのままにする理由があるんでしょ?」

アイ:「そう。わかってて

  これまで黙ってくれていて、ありがとう。」

ソフィ:「大丈夫。

  どんな話でも総司君と一緒に居ると誓う。」

アイ:「論より証拠だと思うから、ちょっと待ってね。」


アイさんは指輪の魔道具を作り、ソフィさんに渡す。

そして僕の手を取ってアイさんと僕の

お揃いの指輪をソフィさんに見せる。


ソフィさんに渡した指輪は、

術式に違いはあっても同じものだ。


ソフィ:「これを付ければ良いの?

  実はお揃いの指輪で羨ましいと思ってたんだ。

  私もこれを付けて良いってことだよね?」

アイ:「そう。その指輪を付ければ、

  総司君の呪の秘密が分かる。

  そしてもう一人家族が居ることを知る事になる。」

ソフィ:「わかった。」

アイ:「総司君、口を閉じて。」


僕は頷く。アイさんの意図を理解した。


アイ:(この指輪を付けると念話が出来る様になる。

  私達に伝えたいと思って頭の中で言葉にすれば

  私達に伝わるの。)

ソフィ:(こんな感じかな?伝わってる?)

総司:(伝わってるよ。)

ソフィ:(すごいね。

  今までアイさんと総司君が以心伝心みたいに

  行動していることがあったけど、

  これで話をしてたんだね。)

総司:(そう。秘密にしててごめんね。)

ソフィ:(仕方ないよ。)


アイ:(念話は理解してもらえたみたいね。

  そしてここからが総司君の呪の秘密になる。

  マリカさんお願い。)

マリカ:(ソフィ。私はマリカ。

  初めましてじゃない。わかるな?)

ソフィ:(うん。夜の総司君だね。なるほどね…。

  昼の総司君と夜の総司君は別人みたいじゃなくて

  本当に中身は別人だったってことか。)

マリカ:(そうだ。でも別人というのは少し違う。

  私は総司の一部だ。

  私の意思と力は総司のためにある。)


総司:(マリカさんはずっとそう言ってくれてるけど、

  本当は僕がマリカさんへの呪みたいなものなんだよ。

  この身体の本当の持ち主はマリカさんで、

  この身体の本当の力を使えなくさせているのも僕なんだ。)

マリカ:(それは違うと言ってるだろ。何度も言わせるな。)

ソフィ:(えーと。

  言葉は男っぽいけど、マリカさんって名前も声質も

  女性っぽいんだけど、どっちなの?)

マリカ:(女だよ。私が行動するときは総司の

  代わりだから男っぽくしている。)

アイ:(もともとそんな感じだったと思うけど…。)


ソフィ:(全然総司君っぽくないよね?

  本当に総司君の代わりのつもりなの?

  総司君より男らしくてカッコよくなっちゃってるよ?

  何より夜の総司君って女の人だったの?

  それが一番ショックだよ…。

  メロメロにして、

  コイツちょろいとか思ってたんでしょ…。)

マリカ:(そんなこと思ってないよ。私の時も総司だよ。

   カッコいいかは知らないけど、それも総司だ。)

総司:(そう言ってくれるのは嬉しいけど、

  さすがに無理があるよね。)


アイ:(ちょっと細かなことを伝えておくね。

  総司君が起きている時は身体は総司君のもの。

  マリカさんは五感は共有できるから、

  総司君が見たり聞いたり嗅いだり触ったり

  食べたりしたものはわかる。

  でも身体を動かすことは出来ないし、

  話をすることも念話以外は出来ない。

  でも、魔法を使うことは出来る。

  総司君が寝ている時だけマリカさんが

  身体を動かすことが出来るの。

  竜の試練のときと、私との戦闘以外では

  マリカさんが行動したことは今までにない。

  基本的に総司君が寝ている時はマリカさんも寝ているよ。)


ソフィ:(ありがとう。うん。私の想いに変わりはない。

  マリカさん、改めてよろしくね。)

マリカ:(ああ。ソフィ、これからもよろしく。

  念話で聞きたいことや魔法でサポートしてほしいことが

  あったら何でも言ってくれ。)

アイ:(良かった~!

  これからもみんなで楽しくやっていこうね。)

総司:(ありがとう。これからもよろしくね!)

ソフィ:(でも私が総司君にすることは

  マリカさんにも伝わっちゃうのか。)

マリカ:(私は総司の一部って言ったろ。気にするな。)

ソフィ:(そう言われてもね…。)


アイ:「はい!話し込んじゃった分、

  気合入れて作業を進めましょう!」


こうしてソフィさんも本当の仲間と呼べる存在になった。

今までも仲良くしてくれていたけど、秘密も無くなって、

これまで以上に上手くやっていけると思う。


打ち明けようとしてくれたアイさんに感謝しかない。

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