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プロローグ3

「君には今からこの少女を助けてもらいたいんだ。」


大きな鏡に映る、今にも大きな狼に殺されそうな少女に目を向けながら目の前の美少年がそう告げた。


「いやいや。めちゃくちゃ危ないし、俺にはそんな力なんてないし、そもそもここどこだよ!俺って確か家でカレーを作って食べようとしてたよな?なにがなんだかさっぱり分からないんだが。」


さすがにカレーを食べる瞬間に寝るなんて有り得ないし、死んだ覚えもないから、世に言う異世界転生というのも有り得ないしな、と青年は目の前の少年に尋ねる。


「そうだね、カレーを食べる瞬間に寝落ちもなければ、君は死んでもないよ。僕が君を呼んだんだ。それに、もう気づいていると思うけど、僕は神様さ。」


「やっぱりか。なんとなくそんな気がしてたわ。でさ、なんで他にも世界中には何十億って人がいるのに俺なんかを選んだんだ?」


「それはもっともな疑問だ。まぁ、とりあえずその理由は君自身の事を軽く振り返ってみると分かるはずだよ。」


と、美少年神様が言ってきたため、青年はここ最近の自分を思い出すことにした。


俺の名前は木田修二。22歳彼女なしの大学生。趣味は読書と料理、時々ギター。好きな物はカレー、和食。


共働きだったため、小学校の高学年から料理をする様になった。中学に入ってからは見た目が平凡すぎるからということで、とりあえずギターを始めて周りから凄いと言われようとしたが、父親にせがんで買って来て貰ったものがフォークギターだった為か、フォークソングにどっぷりハマった結果、周りから「修二って昭和っぽいよね。」とある意味存在感を高めることに成功する。


高校生で特筆すべき事は、やはり高二の夏休みの事だろうか。いわゆる厨二病に掛かっていた自分は、「とりあえず、強い剣術を学ぼう」と思い立ち、刀鍛冶で有名な場所の奥地なら何かありそうだとインターネットで調べたところ、日本刀のルーツの一つでもある奥州へ行く。

そこで出会った、ちょっとキャラの濃い師匠...

うっ、頭が、、、。


「はい、それくらいで良いよ。ま、僕が君を選んだ理由はある程度魔法や異世界に抵抗がなくて、武器をある程度使える若者って所なんだよ。決め手はカレーの匂いが強烈だった事かな。」


「あぁ、なるほど。って納得出来るか!家族も友達も居るんだから早く元の場所に帰してくれよ。」


「一応、神様であるこの僕が下手に出てたんだけど、口答えが過ぎるね。神罰しちゃうからね。今回は軽めで済ますけど。何かちょっと嫌なことが起きる呪い掛けといたから。」


と、人格もとい、神格に多少問題のある神様が妄言を吐いてきた。


「せっかくさっきのは冗談で済ませようとしたのに、神罰決定だよ。まったく、最近の若者はダメダメだね。ということで、とりあえず今回を含めたいくつか僕のお願い事を片付けてくれれば元の場所、同じ時間に戻してあげるから。よろしく頼むよ。」


「じゃあ俺じゃなくて、神様が自分でやるとか他所の世界に迷惑かけずに、そっちの世界で済ませりゃいいんじゃないの?」


「まぁ、それが出来れば良いんだけどさ。神様って文字通り力が神がかってるでしょ?だから、ちょっと何かしようとするとそれだけで世界が滅びるから、世界に対して干渉は出来ないんだよ。あとは、何か起きるかもって時に、動かしやすい駒があると便利だしね。」


少し苦い表情を見せたと思ったら、開き直った表情を見せてきた。

うん、ムカつくにはムカつくんだけど美少年過ぎて何も言えない。


「それにね、今ならなんと!君には3つのスキルをプレゼントしちゃうよ。1つ注意しないといけないことがあるけど。なに、注意しないといけないと言っても、すごーく簡単な事だから。」


と、どこか胡散臭い悪徳業者が言いそうなセリフを言ってくる。


「あぁ、もう本当に帰してくれるんだよな?それなら、協力する。その上で3つのスキルを俺に決めさせて欲しい。

1つ目は、今からあの狼を殺したり、他にもキツい経験をすると思う。それに対して躊躇ったり、心に負担がかからないようなスキルを。

二つ目は、向こうで荷物を運んだりする時の為に、無限とは言わなくても収納出来る様なスキルを。

三つ目、これが1番大切なんだが、俺は一応剣術は習ったけど、あんな大きなやつを倒すなんて出来ない。だから、ああいうのを倒せるような技を。」


「分かった。ちなみに、忘れてるようだけど言葉とかは安心して。向こうの言葉が使えるようにしておくから。」


神様は、そう答えると修二のおでこに指を優しくおいた。


「痛てぇ!!!!」


その瞬間、今までの人生で感じた中で最大級の痛みが全身を貫いた。


「そりゃそうだよ。君の脳内で処理できるキャパシティギリギリなんだからさ。それと、3つ目のスキルなんだけど、元々はとある魔物が持ってる、<1度見た技を真似る事が出来るスキル>というのを君へのプレゼントということで、いわゆるチート化しようとしてさ。その時に非常に運悪く神罰と組み合わさってさ。ごめんね。」


非常に恐ろしい言葉が耳に入ってきた。


「ちょっと説明してk...」

「説明しようと思ったけど、向こうの世界に行った時に確認してね。」


遮られた、、、。くそ、、、。


「で、君が1番聞きたがってる件について説明しようと思う。」


柔らかい笑みを浮かべた美少年が言葉を続けた

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