特級兵士の訓練
序章も終わり
本当の意味での第1話。
主人公レックス、幼馴染のアランとザイールに住む主要人物らが 続々と登場してきます。
ザイール城の裏山は 高台な土地に なっており 瀑布の美しい 戦士達の修行場も あった。ザイール裏の グランドマウンテンと人々は そう呼んでいた。
ここで 実戦に近い修行が 二人の若者によって行うわれていた。
頑丈なプレートメイル(鉄の鎧)を全身に まとい 腰にはバスタードソード(長剣)を差して
剣の柄には、やや長めで
いざという時には
両手でも扱えるように作られている。
分厚い 銅製の青盾も背中にくくりつけられていて、頭には、金のティアラを装着している男レックスだ!
短髪で 赤髪レッドアッシュ
で 顔は、やや猿顔だ!
一方 アランは、クロスボウという長い弓矢を装備していた。 また、アイアンサーペントのウロコと おぼしきもので作った 胸甲冑ブレストプレート
すらりとした 長身、典型的な 技と スピードが売りの軽戦士ライトファイタータイプだ!
濃い金髪ブロンドの なかなかのイケメンである。
「レックスよ!
今日こそ決着をつけるぞ。オレ様の天下一、美しい弓矢攻撃 大人しく くらいな」
ナルシストなアランは キザな言葉を使ったつもりだが 若干 カマっぽい口調なのが 玉にきず。
「アラン 今日は、城で宴会が あるんで あんましむちゃしないでくれよ。」
「問答無用」
そう言って アランは口を小さく 動かしながら 弓から矢を引いて言った。
「炎のチャクラ活性化確認〜赤きチャクラよ 我に力を……
ファイヤーアロー」と 言いつつ
炎の矢を レックスに放った。
「笑止な! ブリーザードストーム」
レックスが剣を回転させながら
剣から竜巻と吹雪を両方 繰り出してきた。
お互いの技は空中で 衝突して
空気と なって消えた。
「今度は オレの攻撃ターンだよ。アラン。
第七チャクラよ 紫の電気よ
我に宿れ
ライトニングスパーク!」
と
レックスは、手のひらを 上に向け 雷の魔法を アランに
全力で ぶつけてきた!
「ふっ やはり そうきたか ??
相変わらず君の攻撃手段は美しさに かけてるね スパーキングディフェンス」
そう言って
アランは 弓矢を一瞬のうちに
数十発 上空に放ち レックスの雷の魔法を防いだ。
「あれを防ぐとは さすがは アラン。
でも もう ヘトヘトじゃねえか おめえ」とレックスは
今までの攻撃で 疲れも激しいのか
息を大きく乱しながら言った。
「ハァハァハァ…… なんのなんのーー
オレ様
まだ 君に 魅せる戦いができる」
ほんとは苦しいけど あえて強がるアラン。
二人は フィジカルも魔力も けっこうやばいようだ。
しかし決着がついていないから どうしても決着をつけたいレックスとアラン。
「へへへ、こうなったら 素手で勝負を決めるぜ アラン!」
「んん?まさかの素手で? それもそれで 良しとしよう。望むところだ
かかって来な レックス」
「てやぁ~」
レックスは、飛び込みながら、拳に 力を入れ右フックを 出そうとする
「ガチャーン!」
火花でも 飛んだかのような激しい衝突が 起こった。
レックスの膝が アランの腹部に入り
アランのパンチが レックスの顎をとらえて
二人は その場で意識を失った。
それから どれくらい時間が過ぎたのだろう。
アランとレックスは城の中のベッドに寝かされていた。
「あ~ 痛っ!オレは、負け 負けて…ねぇ」とレックスは目を覚ました。
その後「フン!! いつまで寝てやがるレックス。今日は、相討ちだったが いつか 貴様との決着を
つけてやるから 痛っ!」
アランも痛そうな顔で ベットから降りて なにやらキザなポーズを取る
自分は おまえより回復してるぞアピールか??
ゴキッ
「痛っ」
かっこつけたポーズをしたのは 良いが 無理したアランは腰を少しひねった。
「はっはっはっ アラン 無理すっからだよ〜」
「うるさいっ 」顔を赤らめて腰をさすりながらアランは 小声でレックスに言った。
そこへ 一人の神官マーサが 入って来た。
綿を さらして 白く だぶだぶ の神官着を着て 腰には、鮮やかな 赤色の帯を巻いている。
首から胸に下げている護符には ザイールのシンボルが 刻まれている 細身のアラフォーだ!
「二人共〜 今日は、ザイール三世の誕生日。 しかも 天下の大悪党のデビラーを
ミレーヌ お嬢様が見事に 捕まえた!
ダブルの意味で
おめでたい日でございますぞ。
物腰の柔らかいマーサとは 裏腹に レックスは 過剰反応を示す。
「マジかぁーーーー すげーーー
あのバランのモンスター討伐ギルドの人らも 倒せねえデビラーをミレーヌが捕まえたって……
おおぉ やるなあ ミレーヌ 。」
「確かに 凄いことだ。 しかしミレーヌ 一人で デビラーをやっちまえるなんて
なんか 引っかかるなぁ。
デビラーを倒せるほどミレーヌは 強くないと思うけど
強いのかな??」
なんだか うやむやな事を喋るアラン。
「もしかしてミレーヌはデビラーがクソしてるとこを狙ったんじゃねえの?」
と笑いながらレックスはマーサとアランに言った。
コホン!
マーサは 空咳をして 笑いをこらえてる。
「んな事 美学に反するとオレ様 思うわーー レックス
下品な言葉は慎みなさい」と
アランは またまた キザなポーズを 大げさに取りながら言う。
「ミレーヌ さんの件は何はともあれ レックスさんにアランさん 今日くらいは 修行しなくても良かったのになぁ
お二人とも お若いですねえ。」
と マーサが言った。
「マーサも まだいけるっしょ」と
レックスはマーサに言った。
「私なんか もう クソ親父ですよ。魔法力は 君たちより上だけど 体力が 持ちません(苦笑)」
仲良く三人が談笑してると本日の主役の一人が
やってきた。
(ザイール王も誕生日なので主役だが 奇跡的に凄い実力派の悪党デビラーを捕まえたミレーヌ も主役と言えよう。)
赤いリボンと赤い踊り子のレオタードと 手に 赤いリングをした ミレーヌが 二人の寝てる部屋に入って来て こう言った。「 実力伯仲の二人が争っちゃ だめだってば!
今日も二人 倒れるまで やり合ってたんだってね
パパ(ザイール王)から、あれ程 厳しく注意が 与えられていたのに 懲りないなあ 二人とも。
あたしなんて 今日、天下の悪者デビラーを ボコボコに 倒してやったんだから ね… 今頃 奴は地下牢の中よ。」
そして 日が沈み
城の鐘が ゴーン ゴーンと 七回鳴った。 宴会の始まりだ
実力では はるかにミレーヌを凌ぐデビラーを 無事に捕らえることができたようだ。
そして宴会を迎えた。
だが…