魔法士
とりあえず、メインの紹介は以上になります。
キャラクター紹介を書いていて思ったのですが、あらすじは書き直すべきですねこれ、はい。
◆魔法士 (マリー・アーレンス)
※身体を得てからノイルに改めて名付けて貰った。仲間内では変わらず魔法士と呼ばれているが、必要がある際はマリーと名乗っている。ファミリーネームはノイルの提案ではなく彼女の強い希望によるもの。
???歳(元の年齢が不明な為。しかし情報を元にアリスの創造した肉体の年齢は19歳程度あり、ノイルもそのくらいだろうと思っている)
ストロベリーブロンドの髪に、アメジストの瞳を持つ可憐で穏やかな印象を受ける装人族の女性。
魔装
《???》
《???》
※魂だけになる前に使っていた魔装。現在では使用不可であり、本人もあまり覚えていないが魔法を自在に扱えるものとその威力を高めるものであった。
『六重奏』の面々は、皆元々魔装を発現させていたが、『封魂珠』の影響でリセットされており、以降は一人での魔装発現は不可である。
《魔法士》
《滅魔法士》
※ノイルと協力して発現させる魔装。
ノイルの中に宿っていた魂の一人。
幼少期よりその身の中で眠っており、彼と初めて顔を合わせたのはノイルが14歳になった頃。
『封魂珠』から解放してくれた彼に多大なる感謝と好意を抱いており、その頃から積極的にアプローチしていた。
実はノイルの初恋の相手であり、おそらく普通に接していればその想いは続いていたが、あまりにも積極的な姿勢に一歩引いてしまったのと、ノイル自身が成長した事により次第に友としての意識の方が強くなる。とはいえ、その想いは忘れられたわけではなく、ノイルの心に残っており、彼女に対して彼は一際強く拒絶する事ができない。本人は知らないが、そんなノイルの態度を幸いと、彼女は文字通り好き放題していた。
基本的には明るく柔和で物腰が柔らかく、淑やかな女性であり、聡明で合理的な判断もできるなど、非常に優れた人間。また、かつては気の弱い狩人を引っ張っていたりと、リーダーシップも持ち合わせている。『六重奏』のまとめ役は基本的には変革者であるが、話し合ったりする際には彼女が司会進行を努める事も多い。馬車とは血の繋がった兄妹で、彼の能力は認めているが当たりはキツイ。しかしそれは嫌っているわけではなく、遠慮する必要がない相手だからこその態度であり、兄妹仲が悪いわけではない。ただし扱いは辛辣。
現在では癒し手と歪み合う仲だが、かつては彼女を人としても女性としても尊敬し、よく懐いていた。更に、狩人とは親友同士であり、直ぐに泣く彼女に文句を言いながらも面倒を見ていたりと、姉御肌な一面も持つ。
狩人に対しても辛辣な態度で接する彼女だが、過去の『アステル』に敗れた戦いでは、狩人をその身を挺して護るなど大切に想っている。しかし本人は彼女にも周囲にもそう思われたくないらしく、狩人がその件について言及した際には、バツが悪そうに余計な事だと呟いていた。
普段は理知的な彼女であるが、ノイルの事になるとタガが外れる。元々自身の気持ちを隠すタイプではなく、やりたい事があればやる、言いたい事があれば言うなど、欲望に非常に忠実な人間でもあり、欲しいものはあらゆる手段を用いて手に入れるタイプである。相手の気持ちを推し量る事はできるが、計算高く本気で嫌がっていなければ、多少強引でも気にしない。また、その魔装に似合わず武闘派であり、身体強化、魔装なしの戦いであれば、『六重奏』の中でも本気の狩人以外に負けない程には肉弾戦が得意で素の身体能力も高い。これは彼女の元々の才もあるが、魔装が遠距離での戦いに向いていた事も影響している。
本人曰く、魔装が遠距離に向いたものならば、それ以外の部分は技術で補って当然とのこと。
このように向上心も高く、隙のない、基本的に隙を見せる事を良しとしない彼女は間違いなく強者であり、全盛期においては明確な弱点は存在しない程だった。日常生活においても万能で、かつての狩人の憧れの女性像であった。
14歳時点からのノイルについては知らない事などなく、常に彼の中から彼を視ていた。ノイルの理性、所謂鋼の理性さんの仕事ぶりに大きく関わっており、女性に対して間違っても手を出させないようにしていた。それでいて、ノエルが『白の道標』に加わった際には、危機感を覚え強引にノイルの唇を奪うなど、彼女の攻勢は凄まじいものであった。なお、魂の世界ではあるが、妹であるシアラを除けばノイルにとってはあれが初めての異性とのキスであり、当然ながら彼女もそれを知っていた上での行いであった。しかしその後直ぐにミリスに上書きされてしまい、実はしばらくの間は激怒していた。
『アステル』戦においてはフィオナに宿り、その力を極限まで高める。ある種の同族であり、想い人が同じで、似たところのある二人は当然頗る相性は悪かったが、能力は上手く噛み合い絶大な力を誇った。そして当然この一件により、彼女との関係は更に悪化。フィオナとは仲が悪いというレベルではなく、ノイルが居なければ直ぐにお互いを消そうとするほど。しかし同時に、ノイルが居なければ相性は決して悪くなかった筈なので、やはり彼のせいである。
当然ながらその他の面々とも仲は頗る悪く、『六重奏』の皆を除けば、ソフィ、テセア、ニノン辺りとしかまともに会話せず、男性陣はそもそも眼中にない。
『アステル』戦以降は完成品である肉体を手に入れたが、マナの消費の関係上、自身の魔装を発現させることは不可能であった。肉体強度及び身体能力も一般的な普人族程度でしかなく、彼女は不利な戦いを強いられる事になる。
また、アリスの創った器は、発汗、排泄などの代謝機能に加え、成長や老化も再現しており、殆ど完璧な人体ではあったが、生殖機能は備わっていなかった。これは嫌がらせではなく、元よりどこまでも人間に近くとも、魔導具では備えられない部分であり、仕方のないことであった。つまり、彼女に子を宿すことは不可能だったのだ。しかし元より一度死んだ身である彼女はあまり気にしていなかった。それどころか、これ幸いとばかりにノイルに迫る。つまり、小難しい事を考える必要なく、そういった行為が可能な身体を逆手に取ったのである。一種のアドバンテージとさえ考えていた。
更に、一切気にはしていなかったが、この身体では他の人との恋愛は望めないと、ノイルの同情を買うことに成功する。結果的に彼は責任を取らざるを得なくなり逃げ道を完全に塞ぎ、悩む余地すら与えなかった。元より彼女に対しては特に弱かった彼はほどなくして彼女の手に落ち、再び彼の身体に宿ることができるようになると、かねてよりの望みであった魂の世界でも、彼女は度々行為に及んでいたという。
小ネタのようなもの
『六重奏』の面々は、『白の道標』に増設された地下で暮らしている。元は『私の箱庭』を利用していたが、度々使用された『私の箱庭』が力を失い消失してしまった為である。因みにそこには新たに造られたノイルの部屋もあるが、彼女は密かに自分の部屋と繋ぐ道を作った。その偽装は完璧であり、誰にも気づかれていない。ノイルにも気づかれていない。




