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ノエル・シアルサ


◆ノエル・シアルサ

17歳(本編終了時18歳)

明るい茶色の髪と瞳の人好きのする普人族の女性。


魔装

伴侶(パートナー)

深紅の花嫁(ブラッドブライド)

披露宴(ウェディング)》※上記2つを同時発動したもの。


カリサ村出身の元は普通の村娘だった。スライムの大量発生の原因究明と解決を『白の道標(ホワイトロード)』に依頼した事により、ミリス、ノイルの両名と出逢う。

当初は二人にあまりいい印象を抱いてはいなかったが、共に調査を進める内に憎めない人たちだと思うようになる。事件解決と共に父親がスライムに喰らわれていた事実を知り、一時は酷くショックを受けるが、ノイルと話をした事でなんとか立ち直った。その際、ふざけた人間だと思っていたノイルの何処か亡くした父親に似た人柄に触れ、心が救われると同時に彼に惹かれる。

しかし、ミリスとノイル、二人の関係を間近で見ていた事もあり、自分の気持ちに蓋をしようとしたが、ミリスの歪な思想を聞き、よりノイルへの想いが強まった。放っておけない部分があるノイルの傍に居るために、彼と結ばれるために『白の道標』で働く決意を固める。


温和で明るく、人当たりの良い性格をしており、生まれると同時に母を亡くし、前述した通りノイルに似た所のある父と二人で暮らしていたため、かなりしっかりしている。

父親――ジェイムが失踪してからは、村の皆に助けられつつも一人暮らしだったため、家事全般も得意。とはいえ純粋な家事の腕を比べるならば、プロ並であるフィオナやエルシャンには及ばないが、ノイル曰く、彼女の料理は本物の家庭の味であり、環境的に口には出せないが好まれている事を本人はしっかり把握している。


特殊な環境や家柄で育った周囲と比べ、普通の村娘であった彼女は、どこまでも庶民思考なノイルの理解者でいられると考えており、誰よりも彼の事をわかってあげられると思っているが、それと同時に周りに比べて自分は誰よりも劣っているという劣等感も強く感じていた。

容姿も、経済力も、繋がりも、家柄も、何もかも周囲に比べれば特別な何かを持たない自分は、大きく遅れを取っており、このままでは到底追いつけないとエルシャンに出会い思い知らされた彼女は、必死の努力を始める。


結果的に、元々非凡な才を秘めていた彼女は急激に成長し、誰よりも強かに、時には手段を選ばずノイルへと迫るようになり、周囲からは危険人物と認定される。大切な父を失った経験のある彼女のノイルへの想いと執着は非常に強いものであり、彼が居なくなれば生きてはいけない程となった。同時に、ノイルにも自分が絶対に必要だと考えており、彼のダメな部分を愛しく思いながら、補い世話をしてあげる事に何よりも喜びを感じている。それは少々行き過ぎており、時に幼子に対するようにノイルへと接してしまう。


『白の道標』で働き始め、異常とも言える程の変化を遂げてしまった彼女だが、その根っこの部分は何も変わっておらず、歪に思えるが、一途に純粋にノイルの事を想い続けているだけである。そのため、もし現在の環境から脱し、ノイルと二人で暮らしていけるようになったならば、彼女は温和で明るく、人当たりの良い元々の彼女へと戻ったことだろう。

しかし当然ながら、そんな未来は訪れず、彼女は強かに生き続けた。


ノイルの件を除けばミリスの事は好きだと思っている通り、彼女は敵視はしていても本気で誰かを嫌う事はあまりない。よく喧嘩をするフィオナでさえも、ノイルと自分が結ばれる為に仕方なく涙を呑んでもらうしかないという考え方である。

そんな彼女だが、実はエルシャンとエイミーの事ははっきりと嫌っている。エルシャンは自分にないものを全て持っており、最も思い通りにならない天敵として。エイミーは自分と同じく何も持たない上に不純な想いであったはずにも関わらず、一足飛びに追いついてきた気に食わない卑怯者として。この二人の事は絶対に好きになる事はないと考えており、他の者に比べても冷たく少し当たりが強くなってしまう。特にエルシャンに対しては屈辱と敗北感を味わわされ続けている相手であるため、基本的に温厚な姿勢を崩さない彼女でも、時に不快感や嫌悪感、敵対心を顕にする事を厭わない。二人切りになった場合、エルシャンと彼女は殆どは無言で過ごしている。


後に、ノイルの制止を振り切ってとうとう二人は復興した友剣の国で開かれた麗剣祭で、直接対決をする事になるが、その際に辛くも彼女はエルシャンに勝利を収め、周囲を驚愕させる。その日のために貯蔵していたノイルの血を全て使用する躊躇いのなさと、執念の勝利であった。

当然その後の関係性は更に悪化し、以降は毎年エルシャンと彼女は麗剣祭で凌ぎを削る事になる。ミリスから『変わり者(ディスガイズ)』を借りて参加していたため、正体は知られていないが、毎年優勝に興味すら示さずエルシャンを倒すためだけに姿を現す彼女は恐れられ、謎の『精霊王殺し(キラー)』として名を馳せることになった。


こうしてエルシャンにすら劣らない実力を有するようになった彼女の進撃は止まらず、普人族同士ということもあり、最も多くの子を授かることになる。そうして理想とは異なるが、幸福な生涯を過ごした彼女は、最期にノイルから貰ったペンダントを子に与え、それは代々家宝として何時までも大切に扱われたという。

小ネタのようなもの


ノエルは『フロンティアワールド』という黒歴史プロットでは、正統派ヒロインでした。

私が気に入っていたため、魔改造してなんでも屋のヒロインとして採用しました。

フロンティアワールドでは、『神の子(フィリス・チル)』という盛りに盛られた設定を持っていました。はい。

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