ノイル・アーレンス
のんびりとキャラクターの紹介や本編後のちょっとした補足を書いていきたいと思います。
まとめて書くつもりでしたが、いきなりノイルが長くなったのでわけますはい⋯⋯。
全員分書くかはわかりませんが、おまけとして楽しんで頂ければ幸いです。
◆ノイル・アーレンス
20歳(本編終了時21歳)
黒髪黒眼の細身で締まりのない顔つきの普人族の男。
魔装
《白の王》
《白の道標》
《六重奏》
《英雄》
《魂の変革者》
《天の癒し手》
《影の狩人》
《滅魔法士》
《不壊の守護者》
《高級馬車》
《変革者》
《癒し手》
《狩人》
《魔法士》
《守護者》
《馬車》
※『アステル』戦以降はいずれも使用不可となるが、後に『アステル』を身体から解放したことで『六重奏』の力は再び借りられるようになった。
《???》
※『アステル』が目覚めた後に、二人で発現させた魔装。
本編以降はこれを主力にしている。
自身をダメ人間だと思い込んでいる超ハイスペ人間で、釣りをこよなく愛する変人。周りが自分を見る眼には妙なフィルターがかかっていると思い込んでいるが、実際は自身が自身を見る眼に最もフィルターがかかっており、世界のバグとも呼ぶべき才を持っていた。
容姿も本人は平凡だと言っているが、グレイとネレスの血を引く者が平凡なわけがなく、出会う女性や『炭火亭』の女性従業員にすら、顔は悪くないと評されるくらいには整った容姿をしている。
ただし、『六重奏』をその身に宿した事で絶えず感じていた倦怠感により、常にだらしない顔をしていたため、あまりいい印象を与えない。大体は物凄く軽薄そうなイケメン。まさに女性を誑かすヒモ。クズ。という目で見られ、彼をよく知らない者には、基本的に不快感を持たれる。
彼のやる気のなさ、いい加減さは当然生来の気質もあるが、常人ならば立ち上がる事すら困難な倦怠感が常にその身にあった事が大きく影響しており、もし『六重奏』をその身に宿していなければ、より容姿も洗練され、グレイを反面教師に育ち、普通に評価される人間になっていた。
しかし『六重奏』を宿し成長が著しく遅れた上で、常に周りを天才たちに囲まれ、かつミーナに戒められた事もあり、その才に対して自己評価が驚く程に低い男になる。
『白の道標』に就職後は、ミリスの手によって遅れていた成長が促進されたため、それまでとは別人とも言っていいほどに才覚を発揮し始めたが、それでもいまいち自身の力を信じきれてはいなかった。
そして、ようやく自身の才を自覚したところでその才を失う。
『アステル』戦以降も結局はマナが常時不足している状態になってしまったため、何一つ意識に変化はなかったが、本人はむしろしっくり来ている。
一時マナを回復する事すらできない身体になったと思われているが、実際の所は微量ではあるが彼自身のマナは毎日生み出されていた。しかし、それは全て『アステル』の糧となっており、ミリスからマナの供給を受ける事で活動していた。
これも『六重奏』と殆ど同様の現象であり、本人は『アステル』にマナを与えている自覚はまるでなかった。『アステル』も彼の回復と共に成長し必要なマナ量が増えているため、いずれにしても彼の身体を流れるマナは少なくなっているが、実は本人が思う以上に一年後の時点で既にマナは戻ってきている。とはいえ、最終的に全盛期程には戻らなかった。
加えて『アステル』に魂を分け与えた影響で、自身の魔装、《白の王》、《白の道標》は使用不可、『六重奏』を再度その身に宿す余裕もあるわけがなく、その他の魔装も使用不可となった彼だが、後に『アステル』と協力して新たな魔装を発現させ、以降はそれを使い『白の道標』の仕事をこなす事になる。
当然ながら、ミリスを始め皆にはいい顔をされることはなかった。
そして更に後に、『アステル』も彼の身体から解放され、『白の道標』に加わる。
それ以降は度々『六重奏』や『アステル』の力を借りつつ魔装を使用し――多くの子を残しつつその生涯を『白の道標』で過ごした。
『アステル』の魔装は、いずれそのお話を書くかもしれません。まあまたノイルは何かしら魔装を発現させたのだなと思って頂ければそれで充分かなとも思っています。はい。




