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閑話:一方その頃、未仔ちゃん ~未仔視点~

 ナツ君とお別れし、自分の教室で1限目の準備をしていると、


「ミィちゃん、おっはー♪」

「あっ♪ にーなちゃん、おはよう♪」


 私の親友、傘井かさい新那にいなちゃんが元気一杯に挨拶してくれる。

 にーなちゃんは小学生時代からの大切なお友達。そして、ナツ君の妹さんでもある。

 ほんわか笑顔が可愛らしく、一緒にいるだけで皆が笑顔になってしまう。本当に魅力たっぷりな女の子です。


「にーなちゃん?」


 どうしたんだろう? にーなちゃんが、まじまじと私の頬っぺたを見たり、首すじや耳たぶを見つめてきたり?

 ジッ、と唇を見つめられつつ聞かれてしまう。


「大丈夫? 夏兄なつにいに朝から変なことされなかった?」

「へっ!?」


 にーなちゃんはマイペースな天然さんでもあります。

 どうやら、ナツ君がおはようのキスを強要してこなかったか心配してくれてるみたい。

 そんなことを聞かれてしまえば、強引なナツ君を思わず想像してしまう。



 朝の待ち合わせ。おはようの挨拶と同時に、ちゅっ、と軽めなキスをされちゃったり、

 満員電車。ギュウギュウに込み合った車内で目と目が合った瞬間、そのまま唇を合わせられちゃったり、

 学校に到着。各々の教室へ別れる寸前、人気ひとけの少ないベランダへと手を引っ張られ、熱い抱擁とキスを同時に交わされちゃったり。



 想像が膨らめば膨らむほど、顔も赤くなってしまう。 

 ちょっと憧れちゃう私は、いけない子なのかな……?


「ミィちゃん?」

「!?」


「強引なナツ君にトキめいちゃってました」なんてこと、恥ずかしすぎて言えません。


「だ、大丈夫っ! ナツ君に嫌なことなんてされてないよ!」

「ほんと?」

「誓いますっ!」


 我ながら酷い取り乱し具合。これじゃあ、『嫌な』ことはされてないけど、『変な』ことはされてるって誤解されてもおかしくないよね。

 必死さは伝わってくれたみたい。「何かあったら、ちゃんと相談するんだよ?」と、にーなちゃんは優しい言葉を投げかけてくれる。


 お咎めなしな一番の理由は、にーなちゃん自身、ナツ君が他人に迷惑をかける人じゃないことをよく知っているからだろう。

 当然だよね。だって、にーなちゃんはナツ君の妹だもん。


「夏兄ね。『今日こそ、未仔ちゃんより先に待ち合わせ場所に行くんだ!』って、張り切って家を出てたんだよ?」

「えへへ……♪ 私のほうが先に、待ち合わせ場所に着いちゃってました」

「えっ。ミィちゃんのほうが早かったの?」

「うん! 今日はナツ君早く来ると思ったから、私も早くお家を出たの」

「え~。ミィちゃん、夏兄のこと甘やかし過ぎ!」

「そんなことないよ。私も沢山甘えちゃってるから♪」


 にーなちゃんが人懐っこい笑顔を浮かべれば、釣られて私も笑顔になってしまう。

 今の私は、人生で一番凄い充実していると思う。


 だって、大好きな友達や恋人と毎日過ごすことができてるんだもん。






久々の未仔視点をお届け。

次回はゲームの世界へダイブ(☝ ՞ਊ ՞)☝



8月も始まっちまいますが、夏バテ&コロナには重々気を付けて日々過ごしていきましょー。

純粋に気になってるんですけど、学生さんたちの夏休みは今年どんな感じになるの?

学生おっぱいフレンズ、回答求む。



おっぱいフレンズは、フォロー&ブックマーク&評価よろしくどーぞ。

Twitterもやってますʅ(◔౪◔ ) ʃ

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スニーカー文庫より、10/1(金)発売!

-公式ページはコチラから-
『おっぱい揉みたい』って叫んだら、妹の友達と付き合うことになりました。3巻書影
― 新着の感想 ―
[一言] 妹さんのにーなちゃんもかわいいですね〜絶対いい娘
[良い点] 朝からニヤニヤさせてもらいましたアニキ!
感想一覧
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