表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

69/126

3話:夏彦と琥珀は、今日も仲良し

 多くのクラスメイトたちが夏彦と未仔のイチャイチャっぷりを羨ましがる中、琥珀だけは全く意に介さず。「恋愛? 何それ美味しいの?」状態。


 それもそのはず。華の女子高生な琥珀だが、恋愛に毛ほども興味がないのだ。

 勿体ないといえば勿体ないのかもしれない。琥珀は、誰がどう見ても『美少女』という称号が相応しいから。


 性格を表すかのようなハッキリした目鼻や容姿、明るくカラーリングされたきらびやかなミディアムヘア、そこらのアイドルにも一切の引けを取らないグラビアボディ。


 ナンパスポットに琥珀を放り投げたら、チャンピオンロードで待ち構えるポケ〇ントレーナーばりに、「お茶しない?」と声を掛けられるのだろう。

 しかし、当の本人は中指を突き立て――、全スルーすること間違いなし。


 彼氏を作って放課後デートするくらいなら、お気に入りのスニーカーを手入れしたり、限定コラボのスニーカーがメルカリで売られていないかチェックしたい。

 彼氏を作って真夏の海で水着デートするくらいなら、冷房のガンガンに効いた自宅でバトロワゲーのランク上げしたり、新作ホラーゲーで納涼のうりょう体験がしたい。

 何より、彼氏とイチャイチャするくらいなら、悪友なつひこと気兼ね無く、のびのび遊びたいのだ。もしくはいじりたいのだ。


 以上、恋愛より友情、性格も趣味も男勝りなJKこそ冴木琥珀である。

 だからこそ、弁当箱にさかっている夏彦に絡むのは至極当然の行動。

 当然の行動とはいえ、無機物に発情する変態扱いされているのだから、夏彦としてはたまったもんじゃない。


「口をつつしめ琥珀っ! 断じて俺は弁当箱にさかっていたわけじゃない! 未仔ちゃんを思い出してウットリしてただけだ!」

「ムリムリムリ。言い方、オブラートに包んでるだけやん。変態が盗んだパンツあたまに被って、おもせてるのと同じやん」

「い、一緒にするなぁ!」

「大丈夫、大丈夫。優しい未仔ちゃんのことやから、ナツの歪んだ性癖も受け入れてくれるやん」

「……。お前の中の俺って一体……」


 悲観する夏彦をただただ見つめる琥珀の表情が、いつになく優しい。

 あまりの慈愛に満ち溢れた表情に、「俺が変態? いやいやいや、そんなわけがない。…………ないよね?」と自問自答サミット開催。

 脳内のプロジェクターが起動し、真っ白なスクリーンに映し出されるシーンの数々、


「おっぱい揉みたい」と高台で叫んだり、

 妹のズボンを脱がそうとしてパンツまでズラしたり、

 未仔の可愛いさに耐え切れず、ベッドで悶絶しながら枕を抱きしめたり、

 琥珀宅のタンスを開けて、パンティ&ブラを世界ふしぎ発見したり。


 極めつけは、



 愛する彼女のノーブラおっぱいを、何度も何度も揉み揉み。

 ご両親の目の前で。



 判定。

「お、俺は変態なのかもしれない……っ!」

 YES。賞金15億ベリー級の変態。


 卒倒しそうなくらい、冷や汗が滝のように流れる変態王なつひこ

 変態王とはいえ、琥珀にとって夏彦は悪友であり親友。

 親友の肩に琥珀は、そっと手を置いてくれる。


「琥珀……?」


 そして、温かい言葉をかけるのだ。

 必死に笑いを堪えつつ。


「……ぷっ、クククッ……! 変態なのかもじゃなくて、変態なんやで?」

「~~~~っ! 慰めろよチクショ――――――――――! 」

「プ――――――――――――ッ!!!」


 大赤面の変態王と、大爆笑する関西女。

 年頃の男女間のやり取りにしては、あまりにも小学生。

 しかし、性別関係なく馬鹿になれる夏彦と琥珀だからこそ、成し遂げられるやり取りとも言えるだろう。


「特別やで? そこまで慰めてほしいなら、ぱふぱふで――、「そんな慰めなら要らんわ! バーカ、バーカ、バ~~~カ!」


 あまりにもアホがすぎる2人ではあるけども。







第2シーズンを執筆し始め、おっぱいフレンズが温かいメッセージで迎えてくれて嬉しい限りです。

「おっぱい」を挨拶代わりに使用するフレンズが多く、「ああ……。アットホーム」ってなる(笑)

ありがとおっぱい。



おっぱいフレンズは、ブックマーク&評価よろしくどーぞ。

Twitterもやってますʅ(◔౪◔ ) ʃ




【お知らせ】

書籍化記念も兼ねて、短編2作品も執筆してみました。


・構って新卒ちゃんが飲みやホテルに誘ってくる短編 ←調子E

・「マスク女子に癒されよう」という短編



どちらもよろしくどうぞ。


作品リストはコチラから↓↓↓

https://mypage.syosetu.com/mypage/novellist/userid/603419/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

スニーカー文庫より、10/1(金)発売!

-公式ページはコチラから-
『おっぱい揉みたい』って叫んだら、妹の友達と付き合うことになりました。3巻書影
― 新着の感想 ―
[気になる点] コハパイとミコパイどっちが大きいの? [一言] 夏彦のこれまでにしでかした事が羨まし過ぎる 俺にもその運下さい
[良い点] マスク女子もかまって新卒ちゃんも良いけどやっぱおっぱい女子がいいよね~。まあ今回はいないけど……
[一言] 琥珀と夏彦がバカやってるところも好きです!未仔ちゃんとイチャイチャしてる時とはまた違った感じでとても好きッ! そして夏彦、変態王の称号を獲得。 次回も楽しみにしています!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ