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1話: 超可愛いんですけど

 イチャイチャ登校の終着点は、夏彦クラスの教室前。


「今日はチキン南蛮にしてみました♪」


 未仔がいつもどおり、愛情のたっぷり詰まったランチボックスを手渡せば、受け取った夏彦もいつもどおり感謝を告げてしまう。


「いつも美味しいお弁当を作ってくれてありがとね」

「いえいえ♪ 私もナツ君に美味しいって言ってもらえるのが嬉しいから」

「み、未仔ちゃん……!」


 夏彦は思う。

『何この子。超可愛いんですけど』と。


 果てしなく抱きしめたい衝動に駆られてしまうが、さすがに知り合いだらけの空間でイチャイチャするようなメンタリティは搭載されておらず。


 とはいえだ。夏彦と未仔のラブラブぶりは既に旧知の事実である。

 教室の出入り口付近、夏彦と未仔の会話を聞いていた男子グループが、


「いいよなぁー。傘井には可愛い彼女がいて」

「これが持つ者と持たざる者の違い……」

「いやいやいや。仮に彼女いたとしても、あんなに優しい子は早々いねーだろ。……彼女いたことないから知んねーけど……」


 といった羨望の眼差しを送ったり、ぼやいたり。

 2人が付き合い立て当初は、多くのクラスメイトらが「2人は本当に付き合っているのか?」と疑心状態だった。

 しかし、こうも目の前でラブラブぶりを見せられてしまえば、疑う余地などあるわけもなく。


「「「俺も可愛い彼女欲しいなぁ」」」とジロジロ見つめられてしまえば、未仔の顔もみるみる赤くなってしまう。

 ついには、


「ナ、ナツ君っ。私行きゅねっ!」


 噛んだことを訂正する時間さえ惜しいと、小柄な彼女が自分の教室目指してBダッシュ。

 未仔の背中が完全に見えなくなってから夏彦は呟く。


「未仔ちゃんは、何であんなに可愛いんだろうか……」


 彼女が愛おしくて、たまらない夏彦バカレシここにありけり。 






行きゅね。

萌え。


おっぱいフレンズは、ブックマーク&評価よろしくどーぞ。

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書籍化記念も兼ねて、短編2作品も執筆してみました。


「マスク必須な世の中だからこそ、マスク女子に癒されよう」という短編、

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『おっぱい揉みたい』って叫んだら、妹の友達と付き合うことになりました。3巻書影
― 新着の感想 ―
[良い点] 何だ、ただの馬鹿夫婦のイチャイチャかよw 最高だな(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
[良い点] いや~まじで未仔ちゃん癒しだわ~
[一言] 夏彦…私と変わりなさい…さもないと作者様が………グフフフフフフ 更新お疲れ様です。次回も楽しみにしています。頑張ってください。
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