作者の雑談
雑談です。
小さなお話です。
小さなコインが、宙を舞いました。
500と書かれた小さなコインは、
その汚れた金色の綺麗なコインは
その、誰かの財布から落とされたコインは、
「全く、人間は馬鹿だな。こんなちっぽけな
俺様なんかの為に必死に働く。そもそもの話、
俺様を造ったのは人間なんだから、新しいのを作ればいいじゃないか。」
と、誰に向けたわけでもなく、
問いました。
それを聞いていた一人の少女は、
「そうだよ。わたしたちはあなたがほしいん
だよ。ほしいからがんばってはたらいてるの。
だからさ、わたしのところにこない?」
と、答えにもなってない答えを、
言いました。
だから、コインは不貞腐れて、
「そうは言っても、お前らは俺様を平気で他人に渡す。そんな奴らのとこに行けるわけないだろ。」
と、答えました。
なので、少女は少し悲しそうな顔をして、
「そんなことないよ。すくなくとも、わたしは
あなたをおってここまできたんだよ?」
と、嘘の言葉を吐きました。
コインは、少し驚いたように
「本当に?」
と、問いました。
少女は、
「うん、ほんとう」
と答えました。
少なからずその少女の言葉が嬉しかったコイン
は、その少女のところに行くことにしました。
「じゃあ、いこっか。」
と、少女はコインを財布に入れます。
その少女は、子供らしい、とても無邪気で純粋な笑みを浮かべました。
少女は、年齢は決めていません。
少女の年齢は読者様が考えて下さい。