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自分の道
「俺が……魔王の血を引いてる……?」
何を言われているのかわからない俺はその場で混乱で固まってしまった。
「どうやら転生の儀式に不備があったのでしょう、混乱されるもの無理はありません。しかし、その禍々しい程の魔力!間違いなく魔王さまが前世で使用されていた魔力そのものです!」
目の前のガルルは嬉しそうに踊るように俺の疑問に答えた。
「さぁ、魔王さま!私たちと共に人間を滅ぼしましょう!手始めにここに居る人間たちと其処の忌々しい聖女の小娘を殺しましょう!」
興奮しているのかガルルは真っ赤だった両目をさらに赤く染め上げ深く黒に近い深紅の目へと変えていった。
「やっぱり、レヴィーのその魔力は魔族の、それも滅ばされたと言われている魔王のものだったんだね。」
後ろでケルシーが期待に裏切られた様な悲壮感が漂う声で俺に話しかけてきた。
だが、混乱している俺もこの黒い魔力が魔王ものだとは知らなかった。
ガルルに今言われて初めて知った。
「んーー?どうやらまだ混乱している様子ですしここは少し昔話でもしましょうか。」
さっきまでと雰囲気が変わりガルルは真剣な顔つきでこちらを見てくる。




