ドリアドの提案
更新が遅れて申し訳ございません。
今後は一日一話を目指して頑張っていきます。
気が付けばこの小説をブックマークしてくださった方が六人に増えていて驚いてます。
本当にありがとうございます、励みにまりますので頑張って期待に応えれるようにしていきたいです!
俺たちはギジルと別れた後、ギルドの受付で今回の報酬を貰っていた。
金貨100枚をミスリル硬貨に交換してもらい、残り金貨50枚と一緒に貰う。
こんな大金を貰うことに少し抵抗が有ったが今更断ることも申し訳ない。
「レヴィーがお金持ちになった。」
「そうだね、だけどこのお金はおかーさんたちに渡そうか。」
「どうして?それはレヴィーのでしょ?」
「子供がこんなにお金を持っていたらいろいろと怪しまれると思うんだ。それなら預けておいて必要な時に少しづつ貰うのが一番いいかなと。」
「なるほどね。」
レーナスは納得した顔でうなずき了承してくれた。
そんな話をしていると受付の横の階段からドリアドが下りてきた。
「ドリアドさん話は終わりましたか?」
「ええ、ちゃんとこちらに確約書を書いてもらいましたのでわたくしの要件は住みましたわ。」
「そうですか。これから森に戻るんですか?」
「そうですわね……」
ドリアドは少し考えこんで何かを決めたような顔でこちらに向きなった。
「これはわたくしの手元に置いておくとして森の管理はほかの精霊にしてもらいましょう。」
「そうなるとドリアドさんはどうするんですか?」
「レヴィーさんが宜しければ暫くご一緒できればと思いますがいかがでしょう。」
ドリアドの提案に驚いた。
レーナスも同じことを思ったのか同様を隠せないでいる。
「すごく魅力てきなご提案なんですが宜しいのですか?僕はもうレーナスと契約しているので魔素供給も出来ませんよ。」
「それでしたらご心配なく、わたくしは上位精霊ですので魔素の蓄えはありますわ。」
「ですが、いくら蓄えがあるとしても限界があると思いますが。」
ドリアドの考えが読めない。
上位精霊だといってもメリットのない提案をする理由があるのだろうか?
いや、上位精霊だと言っても住み慣れた場所から離れるのは自殺行為に似たようなものだ。
契約の儀で呼ばれた上位精霊は契約者との精霊回路で魔素を供給できる。
それなら、契約していない上位精霊はどこから魔素を供給しているのか?
答えは霊脈にも似た特殊な魔素の流れる地脈がある。
そこから精霊回路を地脈に接続し魔素を補給しているのだ。
だがそれをするにはその場所にとどまることをしなければならない。
だからこそ上位精霊は自分のテリトリーとしてその場所を管理することが多い。
例外もいるが大半の上位精霊の魔素の補給方法はそんな感じで行われている。
「レヴィーどうするの?」
「どうするも、ドリアドさんのことを考えると自分の管理している場所に戻るのがいいとは思うけど。理由を教えていただけますか?」
「……そうですね、あなたに興味が出たからと言う理由ではダメでしょうか。」
「本当にそれが理由ですか?」
「ほかにも理由はございますが今はあなたに興味があるとだけしか言えません。」
済んだ瞳でこちらを見据えてくる。
嘘は言ってないがほかにも理由があるけど今は言えないといったところか。
困ったな、断る理由はいくらでも出てくるがこれは引き下がらないぞ。
そう思わせるほど彼女の目は本気でついてくることを物語っていた。
「はぁ……分かりました。」
「よろしいんですか?」
「断ってもついてくるつもりですよね?」
「ばれてましたか。」
かわいく舌を出しながら悪戯がばれた子供みたいな反応をしてくる。
本当この精霊には調子狂わされるな。
「それではしばらくお世話になりますわ。」
「こちらこそよろしくお願いしますねドリアドさん。」
「ドリアドでいいですわ。」
「ではドリアド、僕たちはこれから学園に向かうのですが一緒に行きますか?」
「そうですわね、行く場所もないですので行きますわ。」
そうと決まれば学園に向かうとするか。
俺はレーナスとドリアドを連れてギルドを後にする。
その際周りの目が気になったがどうせ自分に無いものを強請るような目だと思い無視して出て行った。
来た道を引き返し教えてもらった道を進むと学園が見えてきた。
「おっきいね。」
「女の子があんまりそんなセリフを言うんじゃないよ。」
「どうして?」
「……何でもない。」
「気になるじゃない、教えてよ。」
「あらあら、本当に仲が宜しいのですね。」
学園の門の前でそんなやり取りをしていると中からロロナが出てきた。
「やっと来たのね、そろそろ今日の受付が終わるから早くしたほうがいいわよ。」
「ありがとう、ロロナは無事に受付できたんだね。」
「おかげさまでね。」
「それはよかった。」
安堵した俺を見てロロナは少し不思議そうにする。
「レヴィーってホント不思議ね。」
「どうして?」
「自分で人間が嫌いとか言ってた割にわたしの事を心配してくれてるじゃない。」
「まぁ、知らない人じゃないしね。」
「そう。」
少し不満そうだが俺何か間違えたことを言ったかな?
「ロロナちゃんレヴィーは自覚がないから仕方ないよ。」
「そうね、本当無自覚はやりずらいわ。」
「本人を目の前にしてそんなこと言っていいのかな?」
「やばいわね。」
「レヴィー怒られる前にわたしは予約してる宿に帰るわ。」
「あ、こらロロナ逃げるな!」
「嫌よ、何されるかわからないから逃げるわよ。」
華麗に俺から逃げるように走り出すロロナを見送りため息をつく。
「ロロナ!二次試験で覚えてろよ!」
「ベーっだ!覚えておかないわよ!」
ケラケラと笑いながらロロナは走って通りに消えていく。
本当覚えてろよ、二次試験で見かけたら絶対捕まえてお仕置きしてやる。
そんなことを考えてると後ろでクスクスと笑い声が聞こえてきた。
振り向くとドリアドが楽しそうに笑っている。
「なにさ。」
「そうしていると年相応なのにと思いまして。」
「本当にね、レヴィーってたまあに大人みたいな考えをするから子供に見えないんだよね。」
「……うるさいよ。さて、さっさと受付済ませよう。」
クスクス笑っている二人を置いて先に歩き出すと慌てて後をついてきた。
それを回りの学生だろうか、その人達に見られて恥ずかしい思いをした。
レーナスは後でくすぐりの刑で泣かすとこの時ほど心に誓ったことはないと思った。




