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人間嫌いの俺が人間の為に一肌脱ぎます  作者: ゆうやん
第一章 少年時代
14/30

VSグロウス

 グロウスの一方的な攻撃を避けていたがやはり少しずつ傷が目立ってきた。

 斧での攻撃は一撃が大きい分隙ができやすいのだが、さすが元騎士だけあってか隙がない。

 俺より倍以上は有る巨漢から繰り出される攻撃は地面が変形する程の破壊力なのだが、その体格からは想像もできない程のスピードで追撃をしてくる。

 更に魔素の制御を乱されているから攻撃もできない。

 そのため、いくら父親に剣術や武術を教わっていたからと言ってもギリギリで攻撃をかわすので精一杯になる。

 本当に厄介だな。


「オラ!逃げてばっかでいたら死ぬぞ!」


「言われなくても分かってるよ。」


「口だけは元気だな!」


 グロウスは一段と大きく振りかぶり斧を地面に叩きつける。

 地震が起きたかと思うほどの地響きと共に地面が捲れ上がり地形を更に変形させる。


「そろそろ余裕がなくなってきたんじゃねぇのか?」


「そうだね。その魔道具のおかげでこっちは魔法が使えないから困ったよ。」


「その割には目は殺意むき出しじゃねぇか。」


 グロウスは戦いを楽しんでいるのかケラケラと笑う。


(本当、厄介だが武器の効果範囲が大体つかめた。)


 攻撃が出来なく単に逃げ回っているだけと思っているのかグロウスは未だに余裕な感じで斧を弄んでる。


(チャンスは一度だけ。失敗すれば次はないと思うが……今はこれしか作戦が思い浮かばない。)


 奴が攻撃をしに近づいてきたときが勝負。

 失敗すればたぶん追撃で俺は死ぬ。

 が、成功すれば俺の勝ちだ。

 今考えられる中で一番の手がこれしか無い。


 ゆっくりと息を吸い勢い良く吐く。

 覚悟は決まった。

 何かに気が付いたのかグロウスはにやりと笑う。


「覚悟の決まった目をしたな。その目は俺が一番好きな目だ。いいぜ小僧かかってきな!」


 その言葉を合図に俺はグロウスに向かって走りだす。

 グロウスの放った一撃目をかわし懐に飛び込む。

 それに気づいたグロウスはバックステップをし距離をとりながら二撃目を放つ。

 地面に叩き込まれた攻撃の反動を利用し後ろに勢い良く飛ぶ。

 その瞬間にグロウスの顔面めがけ避ける際に掴んでいた砂をぶつける。

 獲物を追うのに目線を外さなかったグロウスはまともに食らいよろける。

 その隙にバク転をしながら距離を取り魔道具の効果範囲から出る。

 逃げる位置はあらかじめ決めておいた。

 範囲から出た俺は近くに落ちていたククリナイフに似た武器を掴み姿勢を低く構える。

 両足に魔素を集中させ足を強化し、更に足裏に風の魔法を凝縮させ溜める。


「小賢しい真似をしてくれたな小僧!」


 どうやら視界が回復したグロウスはこちらを睨み接近しようと駆け出す。

 魔道具の効果範囲に入っては計画が失敗になるがある程度の距離は取った。

 やつの持っている魔道具の効果範囲はおそらく武器を中心とした半径四メートル程度、直径にして八メートル。

 グロウスとの今の距離は十五メートルほど有るがもう少し近くまでおびき寄せないとこれからやる事は失敗する。

 迫りくるグロウスを睨みながら体制はそのままにしチャンスを待つ。

 目視で距離が十メートルを切ったと思った瞬間俺は脚の裏に溜めていた魔法を発動させる。

 濃縮された風が地面に向かって勢い良く放たれる。

 一瞬にしてグロウスと距離を縮めてきた俺に驚きながらもグロウスは攻撃をしてくる。

 切られる前に体を捻り回避し、そのまま回転しながら武器を持ったグロウスの右腕を切り落とす。


「なに!!」


 グロウスは切り落とされた腕を見ながら驚愕する。

 その瞬間魔道具の効果は消え俺は全力で防御障壁を身体にまとい風魔法を使用し方向転換をする。

 残っている方の手で斧を掴もうとするグロウスに蹴りをいれ武器から遠ざける。


「グッ、ガハ!」


 防御障壁のおかげで俺にはダメージが無いがかなりのスピードで飛んできた俺に蹴られたグロウスは数本の木をなぎ倒しながら吹っ飛び地面に転がり止る。


「クッソ!」


 起き上がろうとするグロウスに刃先を向ける。


「俺の勝ちだな。」


 そうつぶやき心臓に目掛けナイフを振り下ろす。


「!?」


 しかしナイフが刺さる前に俺の行動は止められた。

 ナイフを持っていた腕を見ると木の根が絡まっている。


「そのお方の始末はわたくしにお任せいたして頂けませんか?」


 やさしい穏やかな口調と共に見慣れない精霊が俺の前に姿を現す。


「誰だ?」


「わたくしはこの森を管理しているドリアドと申します。」


 ふかぶかとお辞儀する女性はそう名乗ったのだった。

ブックマークや評価をしてくれた方々には本当感謝の言葉しか見つかりません。

ありがとうございます。

まだまだ序盤の序盤なのでこれからも皆様を楽しませれる様に精進しながら物語を書いていきますのでお付き合いの程よろしくお願いいたします!

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