怒り【前半】
「な、なんだ!?」
「何が起きた!」
男達は狼狽えながらも戦闘態勢を崩さな。
俺はゆっくりと男達に近づく。
それに気が付きた男達は俺に警戒する。
「レヴィー!」
ロロナが驚いた様にこちらを見る。
その横に結界の中に逃げ込んだレーナスが攻撃を受けたところを痛そうに押さえている。
「お前たち何をした……」
「み、見ればわかるだろ。こいつらが攻撃してきたんだ、反撃して何が悪い!」
子供が発する声とは思えない程低い声でしゃべる俺に男達は狼狽えながらもすごむ。
「何をした……」
「小僧、話を聞いていなかったのか?」
「頭の中が残念な小僧なのかな?」
狼狽えてた男達は同じことを繰り返し言う俺をあざ笑い始める。
「頭のおかしい小僧は帰ってお母ちゃんのおっぱいでも吸って寝んねしてな。」
「おいおい、言い過ぎだぜ。」
グヘヘと笑う男達を睨む。
それに気づかずに男達は笑い続ける。
その内の一人の俺は無言で風の刃で見るも無残な肉の塊に変える。
「グヘヘ…へ?」
「お、おい。」
「今何が起きた。」
「そ、それよりこいつ!」
俺が攻撃した事に気づいた男達が怒りをあらわにしながら睨んでくる。
そんな事を気にせず別の男に視線を移す。
視線を感じた男は精霊を自分の前に持ってきて盾にする。
「いいのか?精霊が俺より先にバラバラになっちゃうよー?」
怯える精霊を盾にした事に少し安心したのか挑発するような口調で煽ってくる。
俺は黙って手を前に出し開いていた手を握る。
すると男はミキサーに入れられたようにぐちゃぐちゃになり二つ目の肉の塊になり果てる。
「な、なにをしたんだ!」
「俺には分からねぇよ!」
「い、一体なにが起きた!」
お前たちに分かるはずもないだろう。
風の刃は目の前に高濃度に圧縮した空気を薄く伸ばし鉄砲で打ち出すように発射する。
しかし、今やったのは男がいた空間に高濃度に圧縮し伸ばした風の刃を無数に作りだし、その場で荒狂わせたのだ。
結果男はミキサーに入れられた状態になりドロドロの肉の塊になり果てた。
俺は次の標的に視線を移し手を向ける。
向けられた男はその場から逃げるように走り出す。
しかし俺は男の両足を風の刃で切り落とす。
「あ……がぁ…ぁあ!お、俺の足!俺の足がねえよ!」
「その口うるさい、黙れ。」
俺は高濃度に圧縮した酸を生成し男の口にぶつける。
男の口はドロドロに溶けただれる。
「んー!んん!」
男は痛みと驚きで目を見開きその場で失禁する。
「暫くそうして苦痛にもがいていろ。」
そいつは何が何だか分からないと言った感情と痛みに苦しむ感情が入り混じった顔で泣きながらその場に震えて動けなくなる。
残るは後四人……
面倒だな。
そう思い地面に転がってる小石を無数に風で舞い上げる。
それを一気に男達に向けて音速で発射する。
「がっ!」
「ぐぇ!」
「ごぁ!」
「ぶっ!」
四人は飛んできた小石に体中穴を開けられ絶命する。
それを確認してから俺はまだ生きている男に近づく。
ドロドロに溶けた口に上位治癒魔法をかけ喋れるようにする。
「おい。」
「は、はい!」
「お前たちに指示を出したやつがいるだろ。そいつはどこだ答えろ。」
「お、親分ならここにはいねぇ。今頃別の場所で同じことをしてるはずだ。」
「どこだと俺は聞いたんだが?」
「こ、こことは別のもう一本の道だ!すぐ近くの道だ!」
「そうか。」
男は叫びながらリーダーのいる方向を指さす。
情報を得られた。
俺はその方向に足を向ける。
男は助かったと思ったのかほっとした顔をする。
「そうだ忘れてた。」
俺は振り返らずにつぶやく。
男は何かを感じ取ったのか絶望染まったに顔をする。
「お前は用済みだ。死んどけゴミが。」
そう良いながら大量の酸を男に掛ける。
人とは思えない叫びをあげながら男は溶け跡形もなく溶け絶命した。
「れ、レヴィーさん!どちらへ!」
「全員殺す。」
「レヴィー落ち着いて!」
「レーナスはそこで治癒してもらってろ。」
「レヴィー……」
レーナスはいろいろな感情が混ざった顔をしながら俺を見てくる。
痛々しいレーナスの姿を再度見てさらに怒りに心が支配されていく。
こいつらは俺に出来た大切な友を傷つけた。
それはだれであろうと許さない。
だから全員殺す。
それまで俺の心の中の闇は消えるきがしない。
だから殺す、全員殺す。
完全に心の闇に支配された俺はリーダーを殺す為に森中を進んでいくのだった。




