~人類滅亡寸前だったから頑張ってみた4話~
辺りは薄暗い
月明かりのみを頼りに森へと入った
街は世界で最も南に位置する 数百年前まで人類はもう少し北の地域まで生活していたのだが、魔族の進行とともに最南端まで追いやられ、さらには滅亡寸前まで攻められたのだ
街の南には崖がありそれよりは真っ暗な世界が広がっていた 足を滑らせた者は一人も帰って来なかったらしい
最も、自分の村は街のすぐ外にあり中には入ったことすらないのだが 貴族でもない村人は城壁の外、モンスターの危険といつも隣り合わせの生活していた
食料を調達するにも命がけで動物をとっていたがよく帰ってこない村の人もおり、だんだんと村人の数も減っていたほどだった
その際、森には何度か入ったことがあるが、15歳で成人してすぐに魔族が進攻してきたため森のことには詳しくないのだ 戦場に来るときに通ったのとを合わせて3度しかない その時も自分より装備も経験も豊富な兵士達がいてやっとの思いだったのだ
水は水袋をいくつか持ってきたのでまずは、食料をとることを優先しよう
兵士の装備をした分、以前村の人達と倒したことのあるグリーンラビットぐらいならば何とかなるだろう
ダイゴは、グリーンラビットがあらわれるのを祈りながらしばらく森をあるいた
この状況でも諦めずに危険な森を進んでいけるのは恐らくスキル、鋼のメンタルのおかげなのだろう 良いスキルをもらったものだとプロメテウスに感謝しなければいけない