鳥羽高校相談部でお話しましょ♡
女1人男3人ですがハーレムじゃありません。
男の方が女の方に好意を持っている模写がありますが、女の方は何とも思っていないのでラブコメじゃないです
更新は不定期です
鳥羽学園高校には約12年前から存在する、不気味な部活がある。
鳥羽高校旧校舎3階にその部活『相談部』の部室があった。
生徒はその部屋を、魔物が棲む部屋と名付けた。
「河島くん、あのね、君、晴人って名前じゃない?」
「違います!」
「君今15でしょ? 性欲旺盛な思春期男子だよね。朝ちゃんと抜いてるの?」
「へ……? あぁ、まぁ」
「たけのこの山かきのこの里、どっちが好き?」
「大枝が好きです」
「生娘か熟女どっちが好み?」
「じゅ……熟女で」
「おー! 渋いねぇ河上くん!」
「河島です」
相談部の部員は4人たらずだが、校内一般合わせて1日約250件の相談依頼が来る。
その相談内容は様々であり、やれ彼女ができない、やれ母親に殺されそう。
一風変わった相談をも解決に導くと評判の相談部だが、事実は少しだけ違っていたりする。
彼らが承っているのは、あくまでも相談であり、問題を解決するのは本人自身である。
問題解決までのサポートをする部、それこそが『鳥羽高校相談部で待ってます(略してTSM)部』なのである。
ちなみにだが、相談料は相談次第である。
「って! 金とるんかい!」
「当たり前田のクラッカーだよ。こっちだって善意でやってるわけじゃないからね。この相談部の収入が私の生活費の一部兼部費なんだよ」
相談料10分/300円を元に、修理代1個/500円などが加算されていく。
校内からの相談は割引され、通常1時間1800円の所を1500円にまで割引してくれる。
ただ、少女が担当の時に相談部を利用したほとんどが修理代を払うので、1時間の平均支払い額は2000円となる。
「あっ、君今机壊したね。修理代500円に20分の相談料600円を足して、1100円だね。校内だし端数の100円引いて、野口さん1枚よろしく」
「うっそぉ、今月金欠なのにぃ」
「事前説明受けて了承してるでしょ。はい、これ書類」
「……こんな部、もう二度と来ねぇ」
「ありがとー、リピートしてくれたら安くしちゃうよ」
チリンチリンと風鈴の音がなる。相談者が部屋を去っていくと、先程までレジの前に立っていた少女が動き出した。
「今日の依頼は、残り3件まで受け付けます。受付開始、っと」
慣れた手つきでパソコンを打つ少女が見ている画面には、TSMという3文字がデカデカと書かれたホームページが映っていた。
「おぉ、もう3件埋まっちゃうんだね。まだ1分も経ってないのに。受付終了、と」
受付画面には5件あまりの依頼が届いていたが、受付数は3件と決めているので、早かった依頼から受理している。依頼受理完了のメールを送ると、次は別の宛先にメールを送った。
[件名:依頼受付終了
本文:
1件目・校内、槙原さん
2件目・一般、明石さん
3件目・一般、飛来くん]
相談部には、依頼と違い苦情も多数集められている。
相談部は1日に部員の数、つまり4つの依頼しか受けない。8時から16時までに4回の受付があり、受付の時間は部長である少女が決めて、部員は予定が空いている時間に各自の名前をリストに入れる。
それを基本毎日、休日定休日で繰り返している。
その為、よく苦情が来ており来週からは水曜休日定休と部活動日を変更することとなった。
だが、問題は部活動時間ではなかった。