2023/01/01
あけましておめでとうございます。
0 プロローグ
夢。
それは、脳が記憶の整理をしている時に見る、という説がある。
……なんとなく夢がない。夢なのに。
そこへいくと、古代中国の書『莊子』では、蝶になった夢を見た莊子が、
『自分が蝶になった夢を見ているのか、蝶が自分という人間の夢を見ているのか』
などと書いているし、
『邯鄲夢の枕』(邯鄲の夢、あるいは邯鄲の枕とも)では飯が炊けるまでと昼寝をすると、出世をし富貴を極めた夢を見たが、目覚めてみるとまだ飯も炊きあがっていなかったという話もある。
小泉八雲は『安芸之介の夢』という小説で、杉の下で昼寝した安芸之介が、地下の国で王族に婿として迎えられ、子までなして暮らしたが、妻である姫が亡くなった後、故郷に戻るよう王に言われると再び樹の下で目覚めた。
眠っていたのは数分で、樹の下を掘ってみると蟻の巣が出てきて、王宮や姫の墓も見つかった、という話を書いている。
(実はこれには元ネタがあって、中国の『南柯の夢』という伝奇小説を題材にしたらしい)
かくも夢とは不思議なものと、古来から人は思っていた。
思うがままの夢を見たいと思う人もいるだろう。
見た夢を元に占いをする人もいるだろう。
夢とはもう1つの世界を覗き見ることだという説さえある。
魔法というファンタジックな要素がある世界での夢とは、いかなるものであろうか……。
* * *
『初夢』とは何か。
1年の始まりに見る夢のこと、と言えば、異議は出ないであろう。
だが、大晦日の晩、午前0時まで起きていて、日付が変わればもう元日である。
では午前0時を過ぎて眠り見た夢が初夢なのか?
元日から2日にかけて見た夢のこと、という説もある。
諸説あるだろうが、やはり『新年を迎えて』『初めて見た夢』が『初夢』ではないだろうか。
* * *
『一富士二鷹三茄子』(いちふじにたかさんなすび)という言葉がある。
初夢でこれらのことを夢に見ると縁起がいい、というものだ。
1番が日本一高い山富士山、これはわかる。
2番めの鷹は? ……鷹は高空を思うがままに飛ぶから、という説が有力だが、実は『駿河国』(徳川家康ゆかりの地)で2番めに高い山が『愛鷹山』だったから、という説もあったりする(実際には南アルプス南部、農鳥岳が3051メートルある)。
まあ高くを飛ぶ、その爪で『チャンスを掴む』、このあたりなのかもしれない。
3番目の茄子。
これが不可解である。
茄子は昔、高級食材だったために価格が『高い』からという説。
『茄子=(事を)成す』という説などだ。
これには続きがあって、四扇五煙草六座頭という。もうわけがわからないよ。
まあ扇は『末広がり』で縁起がいい、煙草は今ほど煙たがられておらず、人気のある嗜好品であった。
そして座頭は盲目の僧形のため『毛がない=怪我ない』、身体という説がある……。
* * *
前置きが長くなったが、とある新年の晩、仁が見た初夢の話……。
* * *
暗闇の中に仁はいた。
上下も左右もわからない、だが無重力状態とはちょっと違う感じ。
「これは夢かな……」
極稀に、夢を見ていることが自覚できる夢、というものもある。
仁の場合はそれのようだ。
「お、あっちが出口かな?」
そして薄明かりが見える方向へ『歩いて』いく。
夢の中のせいか、一所懸命歩こうとしているのだが、なかなか前へ進めない……。
「やっぱり夢なんだなあ……」
そしてようやく明るくなってきた。
そして光の中へと仁は躍り出る……。
1 ド・ラマーク領
領主の館『絹屋敷』。
屋敷、とは名ばかりの、くたびれた建物である。
が、領内の経済活性化を優先するため、領主は屋敷の改築を後回しにしていた。
「ああ、今日もいいお天気ですね。ようやく春めいてきたようです」
庭に洗濯物を干しているのは領主夫人のミチア・エノテラ・ド・ラマーク。
領主夫人自らが日常の雑事をしているのは、侍女が1人しかおらず、手が足りないからである。
また、彼女……ミチアは、かつて侍女として『前侯爵家』に仕えていたということもあり、こうして領主夫人らしからぬ仕事までこなしているのだ。
「……あら?」
そのミチアが、『絹屋敷』の前でうろうろしている青年を見つけた。
黒い髪、黒い目をしていて、このあたりでは見かけない服装をしている。
その青年はミチアと目が合うと、ぺこりと会釈をし、数歩近付いてきた。
「こんにちは」
「……こんにちは」
「ええと、つかぬことをお伺いしますが、ここはどこでしょう?」
「は?」
大丈夫かしらこの人、とミチアは思った。
「ここはガーリア王国北部、リオン地方にあるド・ラマーク男爵領です。ここは領主館です」
それでもきちんとした答えを返すあたりが真面目なミチアらしい。
「ご丁寧なご説明ありがとうございます。自分はジン・ニドーと申します」
「いいえ。申し遅れました。私はミチア・エノテラ・ド・ラマークと申します」
「ド・ラマーク……領主夫人でいらっしゃいますか? これは失礼いたしました」
「いえいえ、お気になさらないでください」
ここまでのやり取りで、ミチアはこのジンという青年が、少なくとも礼儀を知っていることを察していた。
だからこそ、『ここはどこか』という問いかけをしたという事実がそぐわない。
だが、そんな現状に対して、1つだけ答えが見つかった。
だがそれは、あまりにも低確率の答えなのだが……。
「あの、ジンさん、もしかしてあなたは『異邦人』なのですか?」
そう、彼女の夫であるアキラ・ムラタと同じ境遇であるという可能性である。
「『エトランゼ』? 確かに自分はこの国の者ではありませんが……」
「いえ、そういう意味ではなく……」
ミチアは『異邦人』が、最初から自分たちの呼び方を知っているはずがないことに思い当たった。
そしてジンという青年の外見が夫に似ていることから、別角度からのアプローチを行う。
「……『ニホン』からやって来られたのですか?」
「!! ……日本をご存知なのですか!?」
「ああ、やはりそうなのですね。私の夫も、日本からの『異邦人』だったのですよ」
ミチアは、夫であるアキラと、目の前の青年ジンと……2人の『異邦人』とファースト・コンタクトをとったのが自分だという事実に内心驚愕していた。
そもそも『異邦人』という来訪者自体、100年に1度以下の割合でしか見られないのだから。
ジンを館に招き入れるかどうしようかと悩むミチア。
そこに救いの手が差し伸べられた。
「ミチア、どうかしたのか?」
愛妻の戻りが遅いことを心配したアキラ・ムラタ・ド・ラマーク男爵が『絹屋敷』から出てきたのである。
そして仁を見てすぐに同郷であることを察した。
「……君は、日本人か?」
「ええ、一応は」
「そうか。俺も元日本人だ。今はこの国で男爵としてこの領地を治めている。……まあ去年任命されたばかりの新米だがね」
「そうなんですね」
「いきなりここへ飛ばされたのか?」
「気が付いたらここにいました」
「そうか、やっぱり『神隠し』のような現象かな?」
「どうなんでしょうか」
そんな会話を通じ、アキラは少なくともこのジンという青年が、凶悪な人物ではなさそうだと見当を付けた。
まあ、本性を巧妙に隠していたならはその限りではないが、同郷らしい彼を無下には扱えない、そんな思いがあったことは確かである。
「とりあえずうちへ来るといい」
「……助かります」
『絹屋敷』に招いて、いろいろ話を聞こうとするアキラであった。
* * *
応接室、という名の空き部屋で、仁はアキラとテーブルを挟んで話し合っていた。
「なるほど、ジン君は日本で技術者をやっていて、事故で亡くなる寸前に異世界召喚されたというわけだ」
「そうなりますね」
「で、その召喚された先の世界で暮らしていたところ、何らかの現象だか事故だかが起こってこの世界にいる、と」
「そういうことになるんでしょうね」
「うーん……珍しい現象だな……確率的には非常に低いんだが、可能性は0ではない……ってことかな」
「まあそうなんでしょうね」
「うーん……」
事情というか背景というか、何が起きたかのはわからないが、その結果として仁がここにいる、ということは間違えようのない事実である。
「もしジン君がよかったら、しばらくはここに客分として留まってみるかい?」
アキラとしては客分として留め置き、日本人ならではの仕事をしてもらえたら助かるかな、と考えたのだ。
「いいんですか?」
「もちろん。同郷のようだし、日本人としての知識で少しでいいから補佐みたいなことをしてくれると助かるかな」
「そうですね、できることがあれば、お手伝いしますよ」
「よし、決まりだ。……では俺のことも少し説明しよう」
アキラは、自分は学生だったこと、専攻は伝統工芸で、養蚕の研究をしていたこと。
そしてその知識を活かし、この世界で養蚕を定着させ、絹製品を広めたいと思っていることを説明した。
「そしてその他にも、『稲作』や『公衆衛生』『電気』『友禅』なんかも広めていっているところさ」
「稲……お米があるんですね!」
「ああ。味噌と醤油もあるぞ」
「それは嬉しいですね。俺の場合、それらを手に入れるのに苦労しましたから」
「わかるよ」
それからも2人は様々な内容について意見交換を行った。
アキラは文系、仁は理系という隔たりはあるものの、どちらもモノづくりに携わる者としての苦労を知っており、共感できる面が多々あったからだ。
* * *
そして、更に突っ込んだ打ち明け話が行われる……。
そう、仁が『魔法工学師』であるというカミングアウトである。
「何だって!? ジン君は魔法が使えるのか!」
「そうなんですよ。そもそもその『工学魔法』の継承者として召喚され、初代の全てを受け継いだので」
「チート、というやつか」
「チート、そうですねえ。他の人たちからしたらそうなりますよね」
「俺は何も変わらなかったからなあ……持っていた荷物と学んだ知識だけが頼りだった」
「凄いことだと思いますよ。それを武器に、この世界で男爵にまでなったなんて」
「いや、運がよかったのさ。最初に会ったのが今の妻、ミチアで、お世話になったフィルマン・アレオン・ド・ルミエ前侯爵が理解のある人だったからね」
今はド・ラマーク領名産の『桑の葉茶』を飲みながらの談話になっている。
「それじゃあ、客分としてお世話になっている間、工学魔法でお手伝いしますよ」
「それは助かるなあ。だけれど、やりすぎないように頼む」
魔法に依存しすぎると、普通の生活が苦になってしまうおそれがある、とアキラは言った。
その見識に、仁は好感を持ったのである。
* * *
「そういうわけで、ジン・ニドー君が、しばらく『絹屋敷』に客人として滞在することとなった」
「ジン・ニドーです。よろしく」
「ミチアは知っているな。それじゃあ順に紹介していこう」
アキラは『絹屋敷』の面々を紹介していく。
「彼はハルトヴィヒ・ラグランジュ。魔法技術者だ。その隣が魔法薬師のリーゼロッテ。2人は夫婦だよ」
「よろしく」
「よろしくね」
「こちらこそ」
「領主補佐のアルフレッド・モンタンだ。新米領主としては随分助けられている」
「よろしくお願いいたします、ジン様」
「こちらこそ」
「侍女のマリエ。家事一切を任せている……んだが、手が回りきらないのでいろいろ苦労を掛けている」
「ジン様、よろしくお願い申し上げます」
「こちらこそよろしく」
これで『絹屋敷』の住人との顔合わせは終了。
思った以上に少ないんだな、と仁は感じたようだ……。
* * *
「ジン君、ハルトといろいろ相談してみてくれるかな?」
「わかりました」
ということで、仁はハルトヴィヒと話し合いをしてみることとなった。
場所はハルトヴィヒの研究室。母屋である『絹屋敷』の庭に建てられている。
「ジン君は『魔法工学師』というんだってね。どういう称号なんだい?」
「まあ……一応、その道の大家、ということです」
「それはすごいなあ……例えばどんなことができるんだい?」
「鉱石から金属を抽出したり、金属のインゴットを好きな形に変形させたり、素材を強化……丈夫にしたり、ですかね」
「それは凄い! 異世界の魔法はいいなあ……」
「こちらは違うんですか?」
「うん……アキラによると、こっちの世界は日本とそう変わらなくて、少しだけ魔法の恩恵がある、と言ってたなあ」
「なるほど……」
そういえばこっちに来て工学魔法を使えるかどうか試したことがなかったことに仁は気が付いた。
「それは世界の問題かも。俺もこっちで使えるのかどうか……」
「ああ、そっか。それじゃあ……これを変形させてみてくれるかい?」
仁の言葉に応じ、ハルトヴィヒは銅の小さな塊を差し出した。
「わかりました」
それを受け取った仁は、何を作ろうか考える。
マルシアフィギュア……は昔作った。なら今度は……。
「『変形』」
「うぉっ!?」
「あ、できましたね」
仁はほっとした。
工学魔法というアドバンテージがあれば、どこへ行ってもなんとかなる、と安心したのである。
仁が作ったのは某漫画・アニメに出てくる巨大ロボット。
フルアーマーを着込んだ騎士のように見えなくも……ない?
ちなみに仁は合体変形タイプより単体操縦型のほうが好みだったりする。ぼっちだからではない。断じてない。
「すごいな、一瞬でこれだけ複雑な造形を作れるのか……」
「ええ、一応」
この世界の魔法レベルは低めなんだなと仁は感じている。
仁がいた地球より少しだけ魔法世界寄りにシフトしたパラレルワールドなのかもしれない、とも。
(そういう意味ではアルスのある世界はかなり魔法寄りにズレた世界なんだろうなあ)
仁がそんなことを考えていると、ドアがノックされ、侍女のマリエが顔を出した。
「ジン様、ハルトヴィヒ様、昼食ができましたので食堂までお越し下さい」
「ああ、もうそんな時間か。ジン君、行こうか」
「はい」
そんなわけで仁とハルトヴィヒは母屋の食堂へと向かった。
「いらっしゃい、ジンさん」
「おお」
テーブルに並んでいたのは和食風の献立。
白いご飯に味噌汁、川魚の塩焼きに卵焼き、そしてお新香。
お茶は緑茶。
「どうかな? 日本食の再現はできているかな?」
「はい、ここまで大変だったでしょう……」
「まあね。でも食のためだからね」
「わかります」
食事をしながら和やかな雑談をする一同であった。
* * *
さて、午後。
仁はハルトヴィヒと共に『絹屋敷』を見回っていた。
「うーん、失礼とは思いますが、かなりくたびれた建物ですね」
「まあ、そのとおりなんだよ、アキラが領主になる前から建っていたというからね」
「強化だけでもしておきましょうか?」
「お、いいね。やって見せてくれるかい?」
「はい。……まずはここの土台から。『強靱化』」
「ふうん? 何も変わったようには見えないが……ああ、なんとなく感じるよ」
ハルトヴィヒは『強靱化』を掛けた土台の木部が、見た目は変わらないが強度が増していることを魔力的に感じ取ったようだ。
「これはすごいね。他の場所にもやってくれるかな」
「もちろんですよ」
仁はハルトヴィヒの要請に応じ、傷みかけた柱や梁、屋根に『強靱化』を掛けていった。
これにより、あと10年はその部分の劣化を気にしなくて済むようになった。
* * *
「いやあ、助かったよ」
午後3時のティータイム、ひととおり『強靱化』を掛け終えた仁は、アキラから礼を言われていた。
「ハルトから聞いた。ジン君、ありがとう」
「いえ、お世話になっていますから」
仁は『絹屋敷』の傷んだ箇所、そのほとんど全ての補強を終えていたのである。
「魔法が普及した世界というのは凄まじいものだな……みんなそんなことができるのかい?」
「あ、いえ、どうでしょう……」
多分できない、そう言いたかったが、仁はなんとなく言葉を濁した。
* * *
ティータイムの後、仁はリーゼロッテに呼ばれた。
人妻の研究室へ行くのは気が引けたので夫であるハルトヴィヒについて来てもらうことにする。これで安心だ。
「ジンさん、わざわざ悪いわね。でも、ちょっと相談に乗ってほしくって」
「何でしょう?」
「私が『魔法薬師』というのは自己紹介したから知っていると思うけど、ちょっと困っていることがあるの」
「それは?」
「実験器具なんだけど、普通のガラスや陶器だと、高温に耐えられないのよね」
「ああ、なるほど」
魔法薬師とは、要するに魔法を使う化学者である、といえる。
そのため頻繁に実験を行って検証をするわけだが、実験器具が脆弱なのが悩みだ、というわけである。
「わかりました。なんとかできると思います」
「よかった! お願いするわ。ええと、これとこれとこれ……をお願い」
「では……『強靱化』」
『強靱化』は分子結合力を強化する魔法である。ゆえに靭性や硬度、それに融点も上昇するのだ。
「この世界の物質には詳しくないですが、まあ10年くらいは保つと思います」
「す、すごいわ……ありがとう、ジン君」
「どういたしまして」
仁はリーゼロッテの要望に応じ、次々に実験器具の強化をしていったのだった。
* * *
夜。
『絹屋敷』では仁の歓迎会が行われていた。
今日、半日を掛けて屋敷中の修理や強化をしてくれた仁へのささやかなお礼の意味もある。
夕食は和洋折衷。
白いご飯にコロッケ、白身魚のフライ、刻んだキャベツ、豚汁、サラダ、佃煮、お新香、プレーンオムレツ。
好き嫌いのない仁は喜んでそれを平らげた。
「いやあ、美味しいですねえ」
「あら、ありがとうございます」
領主夫人のミチアが礼を述べた。半分は彼女が作ったものだという。
日本出身のアキラの好みに合わせた味付けなのだそうで、仁にもドンピシャだったわけだ。
「領主って、大変でしょう?」
「うん、まあな。でも大半の業務は領主補佐のアルフレッドに任せているからなあ」
アキラの本業は『養蚕』なのである。
「お蚕さんはどこで飼っているんですか?」
「お、『お蚕さん』って呼んでくれるんだな。ジン君はわかってるね」
蚕を飼う人たちは、『絹を採る』それだけのために飼われ、一生を終える蚕に敬意を表して『お蚕さん』『お蚕様』と呼ぶ。
それを、何も聞かずに仁も行ってくれたことが嬉しいアキラであった。
「うーん、まだ春先で、餌になる桑の葉が採れないから飼ってはいないんだ」
「ああ、そうなんですね。わかりました」
「ジン君は、お蚕さんを飼ったことがあるかい?」
「小学校の時に少し」
学校によっては学年共同で生き物を飼うこともあり、仁は小学校4年生のときに蚕を飼ったことがあったのだ。
「20頭ほどでしたけど、繭から糸を紡ぐところまでやりました」
「それはいい経験をしたね」
アキラとしても、そういう学校があることは喜ばしいことであった。たとえ、もう戻るすべのない祖国だったとしても……。
お読みいただきありがとうございます。
『異世界シルクロード(Silk Lord)』 https://ncode.syosetu.com/n5250en/
とのクロスオーバーでした。
本年もよろしくお願い申し上げます。
20230104 修正
(誤)そこへいくと、古代中国の書『孟子』では、蝶になった夢を見た孟子が、
(正)そこへいくと、古代中国の書『莊子』では、蝶になった夢を見た莊子が、
(誤)一生を終える蚕に敬意を評して『お蚕さん』『お蚕様』と呼ぶ。
(正)一生を終える蚕に敬意を表して『お蚕さん』『お蚕様』と呼ぶ。




