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朝ごはん
パンをトースターにいれ、それが焼けていくさまを暫くぼーっと眺めた。
少し焦げ目がついたところで、トースターから出してバターをのせる。
油をひいたフライパンを火にかけると
じゅーじゅー と音をたてて私が落とした卵の白身が固まって ベーコンはカリカリになった。
ほかほかのごはんと 冷蔵庫からミルクを出して、透明なコップにコポコポと注いだ。
いただきます。
突然だが、私は高校生だ。
ミルクを飲む。
現在は平日の8時半であり、HRが始まっている。義務教育ではないけれど、高校生であるからには行かねばならないだろう。
ベーコンをかじる。
しかし私には早く学校へ行けと怒鳴る親も居ないし、学費も公立なので無料だからどうしても、高校に行きたくない毎朝を自分のやりたいように過ごしてしまう。
目玉焼きをかき込む。
だけど朝とりあえず起きるだけでも私を褒めてほしい。
そんな風に自分を甘やかしながら、トーストを咀嚼。
いつもと同じ朝食だった。