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白の魔法使い  作者:
第2章 1学期
39/51

036 『クラス対抗魔法戦争・相談編⑤』

更新遅いって?


皆さん、一つだけ言い訳を。




私、学生です。

 茹で上がったタコみたいに顔を紅くする彼女を、半笑い気味で宥める。

 クラスのみんながラルグが急に大声を出したのに驚いたのか、奇異の視線を送ってきている。その視線にも半笑いで答え、視線が収まってきたところで、ラルグに目を向ける。


 顔の赤みは先程よりかはいくらかマシになっていたが、依然として雪の様に白い肌には目立ちすぎるくらい頬を紅潮させている。

 話を振るのを少し躊躇ったが、話している方が気が紛れていいかもしれない、と考え思い切って話しかける。


「……なあ、ちょっと相談いいか?」


「へ? あ、は、はい!」

 一瞬戸惑ったように顔を呆けさせていたが、すぐに俺の言っている事を理解したのか、返事を返してくれる。


「ありがと、んじゃ、ちょっと着いてきて」

 白くか細いラルグの手を軽く掴み、急いで教室から出る。

「わわっ」

 急に手を握ったのが驚いたのか、ラルグが小さく声を漏らす。もしかしたら、いきなり手を握られて嫌だと感じているかもしれない。

 内心で申し訳ないと思いつつも、俺はそのまま教室を飛び出した。


 廊下に出ると、廊下で話している大量の生徒がひしめき合っていた。

 ぶつからないように気を付けながら、生徒の大軍を横切っていく。


 どこか人がいないところ……。

 トイレ……は駄目だ。

 下駄箱……は遠すぎる。


 ここから近くて、人があまりいなさそうな場所……。


 あ。




 ◇ ◇


「ふぅ」

 額に滲んだ汗を軽く拭う。

 一息すると、本が放つ紙の匂いが漂ってくる。


 そう、結局走ってきたのは図書室。

 教室からそこまで遠くはなく、人も少ない。


 これでゆっくり話が出来る。


「ラルグ。ごめんな、いきなり連れてきちゃて」


「…………は……い。大丈夫、です」

 ラルグが、俺が見せた笑顔よりもひどいかもしれないくらいぎこちない笑顔を浮かべる。ぎこちなすぎて、逆に整って見える。


 どうやら、恥ずかしいより、疲れた、が勝ったらしく、先程から膝に両手を置いて、荒い呼吸を繰り返している。

 とりあえず、椅子に座るように促してから、俺も対面の席に座った。


「……つか、れました」

 一言だけ告げて、全身から力を抜くラルグ。


 いきなり話を始めるのもあれなので、ラルグが回復してから話すことにしよう。





はい、本当にすいません。

次は頑張ってストーリーを進めます。

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