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白の魔法使い  作者:
第2章 1学期
38/51

035 『クラス対抗魔法戦争・相談編④』

感想にもありましたが、やっぱグだってますよねー。



「くっそ、逃げやがった!」

 授業終了後。大和を捕まえて意地でも協力させようとしていた俺は、既に空になっている大和の席を一瞥し、嘆息する。

 チャイムが鳴った瞬間に全速力で逃げやがった……。

 次の授業には帰ってくると思うが……この時間中に聞くのは無理そうだな。

 まだ教科書が散乱している大和の机に呪いの視線を飛ばしてから、おとなしく席に着く。

 後ろの席もついでに覗いてみるが、授業中の時と全く同じ空色の髪少女が映る。俺は無言で顔を背け、深く嘆息する。


 どうすればいいんだよ……。


「あ、あの。どうかしたんですか?」

 透き通るような、綺麗な声がすーっと俺の耳に流れ込む。

 小声というわけではないが、声がでかいというわけでもない。普通に話しているのに、囁かれている気分に陥ってしまうのだ。

 その声の持ち主を、俺は一人しか知らない。


「ん? ……いやなんでもないよ」

 銀髪の髪を小さく揺らして此方を覗き込む少女――ラルグに向かってぎこちなく微笑む。

 実際は大丈夫なんかじゃないが、ラルグにまで心配をかけるのは流石に申し訳ない。『リーダー』に関することでもないし、俺の私情に巻き込むわけにはいかないしな。ここは悩んでることを隠し通さねば!


 ……え? 大和?

 あれは例外だから大丈夫だ。 


 決意を胸に、そのまま笑みを顔面に貼り付け、ラルグを見つめる。

 俺の表情が不自然なのか、ラルグはどこか訝しげな顔をして、俺を見つめている。見つめ合って、数秒間が経過するが、ラルグは微動だにしない。


 ……もしや、俺が隠し事をしているっていうのがばれた!?


 ふとそんな事を考えたが、あのラルグの性格上、それは無さそうな気がする。なんか、天然ボケっぽいもんな、ラルグって。最初はもっと儚くて口数が少ない子だ思ってたけど、結構面白いとこもあるからなー。儚いっていうのは、今もそうだけど。


 と、突然ラルグが俺から顔を背け、普段からは考えられないような大きな声で叫ぶ。


「恥ずかしいから、あんまり見ないでください!」


「えぇ!?」

 何で今頃!?

 なんで恥ずかしいなら見つめ合ってたの!?


 などなど、ツッコミどころ満載の発言に心中で全力でツッコむ。


 ……もしかしたら、天然ボケなんかよりもっと恐ろしいものを秘めている子なのかもしれない。



ぐだらないように、文章力とストーリ構成力をつけるぞー

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