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白の魔法使い  作者:
第2章 1学期
32/51

029 『クラス対抗魔法戦争・寮の夜編⑧』

軽くスランプに嵌りまして、、今回ちょっと短めです。

 

 俺は医務室までの道のりを少し駆け足気味で移動する。

 空きっ腹が何かものを食わせろ! と反抗するように疼くが、なんとか我慢して速度を緩めることなく駆け足を続ける。


 ちょっと大和と話し過ぎたな……。

 時計を何度も確認して、苦笑する。


 大和が部屋に帰ることになってから、また話し合ってしまい。約束の時間を既に5分遅刻していた。


 5分くらいならいいじゃないか?

 と思うかもしれないが、そうもいかない。

 さっきまでのメルの状態を見ればわかると思うが、あれはかなりの重症だった。流石にあそこまで行くと俺も心配なのだ。

 それに、メルも今日一日中歩き回っていたから、俺と同じくらい疲れているだろう。

 早く部屋に戻って寝たいはずだ。


 と、ふいにポケットの中で携帯が振動していることに気付く。

 歩くのを止めないまま、手を突っ込み中から黒色の携帯を取り出す。高校に入って買ってもらった最新機種のものだ。

 廊下の照明に照らされ一切汚れていない黒いボディが光を反射させる。


 まだアドレスはメルと大和、それと親くらいしか入っておらず電話帳は現在寂しい状態であるが、まあこれから増えることを期待したい。


 慣れない手つきでタッチパネルを操作して、メールを確認する。


「ええっと……」







 ◇ ◇


 時刻 8:22


 宛先 白崎


 タイトル 無題



 本文


 早く来い、来ないとこいつを解剖するぞ。


 ◇ ◇




 …………。


 沈黙。

 足も止まってしまい、背中にひやっと悪寒が走る。


 いやいやいや! 流石に教師が生徒に手を上げたりはしないだろ!


 焦る気持ちを抑えつけようと自分にこの言葉を言い聞かせるが、今更ながらに七不思議を思い出してしまう。


『人間解剖』


 学園中に充満しているとんでもない噂。

 俺は本人を見た瞬間、この噂が事実である可能性を否定してしまっていたが……。


 もし、これが本当だったら。


 脳内で最悪の可能性が映像として再生され、全身からダラダラと汗が噴き出る。

 瞬時に携帯の電源を切り、元のポケットに戻す。


 大きく息を吸い乱れた呼吸を整える。



「うわああぁぁぁ!」

そのまま俺は無駄に絶叫しながら、廊下を突っ走った。



途中で俺の事を痛い人を見る目で何度か見つめられたが、その時の俺は気にしていなかった。




遅れた失敗を取り返す為に、次はサービス回ですよ。

ふふふ。


ps、近々メスト、ラルグ、魔道具、などの絵を公開します。

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