025 『クラス対抗魔法戦争・寮の夜編④』
クオリティ低い、、、。
更新遅れてすいません!
ちょっと風邪をひいて寝込んでました(>_<)
今度から早く出来る様に頑張ります!
ゴーン、と夕食の始まりを告げる低い鐘の音が寮内に響き渡り、周りからは談笑しながら廊下を歩いていく生徒たちの気配が感じられる。
「なぁ? 本当に行くのか?」
いつもよりいくらか、顔を青白く変色させた大和が俺に聞いてくる。
……これで何回目だよ。
この『医務室』に来るまでに、合計で50回くらいは余裕で言っていると思う。そんなに怖いなら、来なくてもいいだろうに。
徐々に癖になりつつある、溜息を大きく吐く。
「お前なぁ、ここまで来るのにどんだけ苦労したか知ってるだろ?」
ようやく落ち着きはじめ、俺の背中ですぅすぅ寝息をたてて眠っている少女を指さす。
依然として顔は赤く染まり、頬は緩みきっている。いつも元気に振る舞っているメルの姿とは対照的に、幸せそうにおとなしく眠る姿にはドキッとしていたけど、流石にもう慣れた。
今はこんなに大人しく寝ているが、部屋から出るときやここまで移動してくる時がかなり大変だった。
俺に抱き着き続けるメルをなんとか寝かしつけ、廊下を歩いてくる生徒の目を少しずつ掻い潜り。……ほかにも色々と『困難』を乗り越えてきたが、今はその経緯は関係ない。俺が言いたいのは、ここまでとてつもない苦労をしてたどり着いたのに、ここまで来て引き返すなんて絶対に嫌だという事だ。
心の中でもう一度強固なる意思を固めてから、大和に踵を返す。
「帰りたいなら帰ってもいいぞ、別について来いなんて言ってないしな」
自分でもわかるくらい自然に口元が歪んだのを感じながら、わざとらしく言葉を続ける。
「あーあ、やっぱり大和は怖気づいたか。情けないなぁ」
ギリギリ聞こえるくらいの声で囁き、最後の情けないなぁという文を強調させる。
横目で確認したが、大和はわかりやすいくらいに動揺し、身体を仰け反らせて「ぐ、ぅ、ぅ」と唸っていた。
それに、もうひと押し! とばかりに言葉をたたみかける。
「大和が七不思議くらいでビビって、女の子をほって逃げていくような弱い男だったとはな……幻滅だよな」
吹き出しそうになるのを抑え、必死で演技を続ける。
「うがあああああああ!!」
背後で獣の様なおぞましい叫び声が響いた後に、覚悟を決めたように膝を叩く。
「ああいいよ。やってやるよ! 別に怖くなんかねえよ!」
完全に自棄だ。
威嚇しているのか、無駄に足音を立てて扉に近づきノックをする。
コン。
一回。
コン。
二回。
「しつれいしま――」
「さっきから外でギャアギャアうるさいんだよ!」
突然飛んできた怒声と――パイプ椅子。
ガンっ!
鈍い音が響き、先陣を切っていた大和に直撃した。
誤字などの指摘お待ちしております。
&達樹先生、詳しいご感想ありがとうございます! 達樹先生の小説は自分のなんかより全然面白いので、一度読んでみてください。
このような感想はすごくうれしいです。ほかにも誤字や、おかしいところがありましたら存分に感想を描いてもらって結構です。