第7話 幼稚園までの道のり
翌朝、朝早くから起き(7時)、朝食を食べ、トイレと着替えを済ませ、8時過ぎにママと一緒に家を出た。私はママにくっつき歩いていたので、
「海。歩きにくくなるから、くっつかないで」
ママに注意されたが、
「やだ。ママと離れたくない」
と言ってしまった。
しばらくそんなかんじで 歩いていくと、同じ制服を着た子が男の子1人と女の子2人と主婦だと思う、女性が2人がいた。
「おはようございます。ほら、海も言いなさい」
ママにそう言われ、元気よく、
「おはようございます」
と言ってみた。
すると、一人の痩せている主婦から、
「はい。おはようございます。ほら、あなたたちも言いなさい」
と言い、二人の女の子を見た。その二人は顔がそっくりなので、たぶん双子だと思う。
「「おはようございます」」
見事に二人とも、ハモった。
「そっくりですね。双子ですか?」
ママが私も知りたかったことを痩せている主婦に聞いた。
「はい。双子です。ほら、自己紹介は」
同じ顔のうち、左側が
「佐々木美知子です」
すると、右側が
「佐知子です」
私も名前言わないといけないと思い、
「私は瀬田海です」
自分の自己紹介がおわった時にちょうど、バスが着た。
あと、もう一人の主婦は人見知りなのか、小さな声で
「おはようございます」
と言っただけだった。
その近くにいた男の子は何も言わなかった。
予定では、20話ぐらいで終わらせたいと思っています。