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第4話 瀬田家の仲間入り
自分に名付けられた分かったところで、看護師さんに抱かれて、瀬田一家と一緒にある病室に入った。
そこには、うちの近くに住んでいる瀬田美子さんが寝ていた。
すごく美人で、大学生の時にミスキャンパス(たしかこんな名前)に選ばれたそうだ。
そんな人が僕たちが入ると、起き上がって
「あっ、私の赤ちゃん」
「かわいい、女の子ですよ」
看護師さんがそう言って僕を美子さんに渡した。
「この子に名前は名付けたの?」
僕を見ながら、美子さんが言った。
「名前は海にしようと思っているんだけど・・・」
この人は亮太さん、就職氷河期と呼ばられるこの時代に、見事に一発で会社に就職出来た、すごい人なのだ。
「海ちゃんねぇ、いいんじゃない」
美子さんが言ったら、亮太さんが笑顔になった。
説明してなかったけど今、僕は美子さんに抱かれている。美子さんは温かくって、つい眠くなり、寝てしまった。
話がなかなか進みませんね。