第21話 神様
再び、起きると男の人がいた。
「この子か、地獄の女王にやられたのは」
目が合うと男の人は、笑った。
「あの、どちら様ですか?」
と言った瞬間、男の人が振り返って、
「真愛、俺のことこの子に教えてないのか?」
男の人が言った後、真愛さんの声がした。
「教えたわ、地の神、地球を動かす係とゆうこと」
男の人は、また私を見た。
「そんなわけで俺の名前は孝太だ、よろしく」
「よろしくお願いします。あっ、そういえば、お子さんが出来たそうですね、おめでとうございます」
孝太さんは近くの椅子に座った。
「ありがとう、そう言われると、嬉しいよ。それより、しっかりしてるな、海ちゃんは」
「真愛さんに生まれ変わらせてもらいましたから」
なんか近所の人と話してるかんじがする。
「その話はとりあえず、置いとくとして」
孝太さんの顔が真剣な表情になった。
「海ちゃんは地獄の女王になにかやったのか?」
「いいえ。なにもしてません」
私は素直に言った。
「地獄の女王になにかしたからって、本人がそこまでしないでしょう」
奥の方から真愛さんが歩きながら言った。
「地獄の女王、本人がやって来るんだから、相当なことをしないと」
愛菜さんは孝太さんの隣の席に座った。
「それにしても、そんなこと聞いたことないぞ、地獄の女王が人間を殺すなんて」
孝太さんはそう言った瞬間、顔色が悪くなった。
「ごめん、海ちゃん気分悪くしたか?」
「事実ですから・・・」
「とにかく、地獄の女王が地表に現れたのは、初めてよ」
真愛さんがそう言った。
「地獄の女王は恨んだ相手は容赦ないからな。そういえば、あの人には報告したのか?」
「言ったほうがいいのかしらね。まさか、人間が地獄の女王にやられるとは思わないでしょう」
真愛さんが言い終わった後、声が聞こえた。
「あの人とは、わしのことか?」
話の内容が変な方にいってますね。